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プライマリー領域は専門性が低いの?

最近、というか、結構前からですけど業界のトレンドは専門領域みたいになっていますね。特に医薬品業界でキャリアを積もうとする若い方は、なにかとオンコロジーをはじめとした「専門性の高い」領域に携わろうとしますね。

そもそも、専門性が「高い」って、なんだよ?という議論もあると思います。プライマリー領域、たとえば慢性疾患の糖尿病や高血圧、喘息などなどは専門性が「低い」のですか???。 そんなことないと思います。そんなこと言ったら、糖尿病の先生に怒られますよね。というか、むしろこれらの疾患は専門性はかなり高いとも思ったりします。

つまり、いわゆる「専門領域」に携わりたいという人々は「専門性」という日本語を隠れ蓑にして、実際はジョブセキュリティをかなり気にしているということこが見え隠れします。ジョブセキュリティというのは文字通り安定した仕事、つまり、「食いっぱぐれない」とでも言いましょうか。

現在の各社のパイプラインを見れば、オンコロジー、しかもその中でもオーファンの製品が軒並み並んでいますよね。これらの候補物質が数年後に薬として世の中に出てくると見込むなら、若い方々はその領域に精通している方が「食いっぱぐれない」と感じますよね。また、ここ数年のメガファーマを中心とした大幅な人員削減を目の当たりにすれば、若い方々にとっても気が気ではないですよね。「明日は我が身」という気持ちは察します。特に長期収載品や慢性疾患の部署ほど人員整理の対象となりやすく、オンコロジー領域やCNSやオーファンなどの領域は各社残そうとしていますよね。この業界の動きの中にいれば、そりゃ、だれでもオンコロジーに携わりたくなりますよね。

でも本当にプライマリーはダメなのでしょうか。私は製薬会社を辞めた身で言うのもなんですけど、プライマリー領域のほうが相性があいます。同じ領域で5剤も6剤もあり、シェアを取り合ったり、ジェネリックが出てその対策をしたり、そういう中にいると、なにか「戦っている」気がします。ドクターも一社一社といちいち長話する時間もないので、手短なディテールが必要になります。むしろその手短なディテールの方が、私のような文系MRには合っていました。例えばドクターと腰を落ち着けて個別の症例について処方の提案をしていくような仕事は、大変素晴らしいとは思いますが、私にはハードルの高いものでした。その代わりというか、高血圧や糖尿病の薬で、制限されたルールの中であの手この手を使ってシェアを勝ち取っていく方が合っている・・・・そんな方々、居ませんか?居ますよね。で、けっこうレベルの高い学術内容まで話したりしますよね。

株価は続落しますと反発しますよね。振り子は右に触れると左に触れますよね。何か、今のトレンドが専門領域偏重に振れ過ぎているような気がします。このトレンドが続くとそのうちオンコロジー領域担当者数がダブつく時が来るかもしれません。プライマリーは客観的に見れば、開発品目は少なくなっても、依然として糖尿病や高血圧の領域は画期的な新薬を待ち望んでいます。また長期収載品も製薬会社の収入の柱になっていることも明らかです。ご自分にとってはどれが「幸せ」な選択なのでしょうか。なにか、固執して何が何でも専門領域にという考えでキャリア構築を考えると苦しくなっちゃうのではないかと感じております。

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About Kenichi Yamazaki
Recruiter for Healthcare companies since 2007. Graduated Meiji University. Work at Nikken Chemicals, Kowa pharmaceuticals as a MR. Join SUNY Stony Brook Incentive English Center 2 years. Upon 2007, Recruiter for over 10 years. From 2017, Located Bangkok.

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