アメリカ国立衛生研究所が選んだウェアラブルウォッチ

BYOBは聞いたことありますよね。レストランで、ワインとかウイスキーとか、自分の好きな酒のボトルを持ち込みOKの時に使う表現ですね。

Bring Your Own Bottle.

では、BYODはいかがでしょうか。これは自分のパソコンとか、タブレットなどを仕事で使うと言う意味です。

Bring Your Own Device.

 

日本の会社ではなかなかないですよね。メールとか色々な情報とかを自分の持ち物に入れ込むわけですから、セキュリティとか色々な問題が生じますよね。ベンチャー企業とかではあるのかな。

そのBYODですが、アメリカ国立衛生研究所(NIH)のプロジェクトで、All of US research programと言うのがあります。

All of Us Research Program は、どう言うプロジェクトかと言うと、健康を増進するために米国に住んでいる百万人以上の人々からデータを集め、それを研究して、予防医学や様々なヘルスケアに利用すると言う、歴史的な取り組みです。

ライフスタイル、環境、そして生物学における個人差を考慮に入れることによって、精密な研究を行い、より良い医療を届けることをめざす、国家的な取り組みなのです。

その、国家的な取り組みに使うデータですが、早速BYODです。

 

医療機関がいちいち個人個人の健康データを集めることはほぼ不可能です。そこで、ウェアラブルデバイスを使っている人は、そのデータを使って参加してもOKと言うことなのです。

合理的ですよね。

そんなアメリカ国立衛生研究所が推奨するウェアラブル端末として、Fitbitが選択されました。

これは企業にとってはすごい名誉だし、かなりマーケティングに使えそうですよね。

サンフランシスコ – (BUSINESS WIRE) – (ビジネスワイヤ) –

世界をリードするウェアラブルブランドのFitbit(NYSE:FIT)と国立衛生研究所(NIH)は本日、最初のFitbit Bring-Your-Own-Device(BYOD)プロジェクトを開始しました。

All of UsリサーチプログラムのためのデジタルヘルステクノロジーイニシアチブをFibitが取る形です。

現在プログラムに登録しているFitbitユーザーは、身体活動、心拍数、睡眠、健康転帰などの健康指標間の関係について、研究者がより深い洞察を得るのを助けるために、Fitbitアカウントを、All of Us programに同期させることができます。

データをAll of Usと同期させることに同意することで、Fitbitユーザーは世界最大の精密医学研究に貢献し、科学研究のための最も多様なデータセットの構築を支援する機会を得ます。

Fitbitは、プログラムに含まれる最初のウェアラブルです。

 

ライフスタイル、環境、遺伝学の個人差に基づいて病気を予防し治療する能力を向上させることを目的に、2018年5月に全国で発売されたAll All Usは、100万人以上の参加者を登録しようとしていると言うので、規模がすごいですよね。

参加者は、電子医療記録、身体測定、バイオサンプル、デジタル医療技術を通じて、さまざまな種類の医療情報を時間の経過とともに共有するように求められます。

参加者のプライバシーを保護するために厳格な保護措置を講じて、データは広範囲の健康調査のために研究者にアクセス可能になると言うことです。

アメリカは、スケールが違いますね。

日本の厚労省で、これできますかね。

All of Us Research ProgramのディレクターであるEric Dishmanは、次のように述べています。

「この情報を他の多くのデータ型と組み合わせることで、健康状態に対するライフスタイルや環境の影響をよりよく理解し、最終的には非常に正確で個別化された方法で健康を維持するためのより優れた戦略を開発できます。」

何か、医薬品の開発などにも応用できそうなデータになりそうですね。これは相当大規模なデータになるはずです。

そのデータ解析を主に行う機関として、スクリプス研究所(英語:The Scripps Research Institute 、略称:TSRI)が挙げられています。

Scrippsは、アメリカで生物医療科学の研究と教育を行っている非営利の医療研究施設です。

本部はカリフォルニア州サンディエゴ、それからフロリダ州ジュピターに施設があります。

本研究所は、世界最大の民間の非営利生物医学研究組織であり、ノーベル化学賞受賞者のバリー・シャープレス、クルト・ヴュートリッヒを始め、研究や運営に関わる2700人のスタッフが所属していると言うことです。

非営利の医療研究施設に、2700人もスタッフが居るなんて、これまたスケールが違いすぎます。

Scripps Researchは、デジタルヘルステクノロジーを利用した研究の全国的リーダーとして、プログラムのデジタルヘルスへの取り組みを先導しています。

2017年には、Scripps Researchは、ピア検証済みの臨床研究での使用の人気と信頼性に基づいて、Fitbitを革新的なAll of Usプログラムで使用するための最初のウェアラブルとして選択しました。

Fitbitすごいですね。

米国実験生物学連盟(FASEB)ジャーナルが発表した分析によると、Fitbitデバイスは生物医学研究で最も一般的に使用されているトラッカーと言うことです。

要は、一番普及していると言うことでしょうけど。

今日までに、6752を超える発表された研究がFitbit装置を使用しており、最近の分析によると、FitbitはClinicalTrials.gov研究に他のブランドの10倍登録されています。

All of Us programに具体的に参加する方法ですけど、Fitbitユーザーは自分のデバイスを使って健康状態の統計をプログラムと同期させることができます。

米国の参加者全員は、自分のFitbitアカウントを介して自分のデータを関連付け、自分の体重、水分摂取量、食事などの情報を手動で追加することもできます。

同期させなくても、マニュアルでも参加可能なんですね。

まず始めに、参加者はAll of Us参加者ポータルのParticipant.JoinAllofUs.orgにログオンし、Sync Apps&Devicesページにアクセスします。米国に住んでいる18歳以上のFitbitユーザーおよびAll of Usリサーチプログラムへの登録に関心のあるユーザーは、www.joinallofus.orgにアクセスして詳細を確認できます。

これ僕も参加しようとしましたが、クリックしたら参加できませんでした。笑

当たり前ですね。アメリカ人でもないし、アメリカに住んでもいないので。

 

2019年には、Fitbitデバイスを使用した、第2回目のAll usリサーチイニシアチブが開始されます。

Scripps Research Translational Instituteによって実施されるこの研究は、身体活動、心拍数、睡眠などの健康指標とAllの一部として取り込まれる他の重要な健康上の結果との関係を調査するためのユニークなデータセットを生成します。

デジタルヘルスは、もう、アメリカにとっての基軸になっている気がします。

アメリカにとって、デジタルヘスルはもはやテクノロジーといった概念ではなく、

デジタルはもう置かれている環境そのものなのですね。

参考:引用

BUSINESS WIRE
Fitbit (NYSE:FIT)

フィットビット ブランドストアー
https://amzn.to/2Nt1Is2

National Institutes of Health (NIH)

 

 

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レスメドがプロペラーヘルスを買収

昨年末の話ですが、レスメドがプロペラーヘルスを買収しました。

レスメドは知っていましたが、プロペラーヘルスは知りませんでした。

– ResMed(NYSE:RMD)(ASX:RMD)

クラウド接続型医療機器および院外のSaaS(Software as a Service)ビジネスソリューションのリーダー慢性閉塞性肺疾患(COPD)と喘息に罹患している人々のためのコネクテッドヘルスソリューションを提供するデジタル治療企業であるPropeller Healthを買収するための最終合意を締結したと発表しました。
(https://www.businesswire.com/news/home/20181203005218/en/)

 

プロペラーヘルスは、喘息の吸入器にGPSとチップスをつけて、喘息患者が、いつ、どこで、どのくらい吸入薬を使ったかのモニタリングデータを、スマホなどでいつでも見ることができるサービスを展開しています。

まさに、IIoTです。

プロペラーヘルスによると、喘息患者の80%以上が正しく吸入器を使っていないとのことで、吸入薬による喘息管理を正しく行うことに、大きく貢献しているのです。

 

https://platform.twitter.com/widgets.js

 

一方、レスメドは、CPAPの老舗的な企業では無いでしょうか。日本ではフィリップスが取り扱っていますよね。

レスメドはCPAPのデータをモニタリングしていますので、両者の技術、そして呼吸器分野ということで、このM&Aはなんとなく納得感がありますよね。

ということは、もしかしたら、フィリップスが日本でプロペラーヘルスのサービスを始めるかもしれませんね。

でもどうでしょうね。既存の吸入器につけるわけで、色々権利とか、責任問題とか、薬事的な問題とか色々大変じゃないでしょうか。そうでもないですかね。

 

https://platform.twitter.com/widgets.js

両方ともデバイスを使うので、チップやらセンサーやらを埋め込みやすいから、こういうことは可能になりますよね。

医療における、デジタル、医療におけるIIoTですかね。

特に喘息患者の80%以上が正しく吸入していないとしたら、薬物治療には大きく影響しますよね。これは必要です。日本ではプロペラーヘルスは普及しているのでしょうか。あまり見かけませんね。日本には入ってきていないのですかね。

こちらの動画では、アメリカの喘息が多い地方での、プロペラーヘルスの取り組みが紹介されています。

良いけど、なんか少し暗い雰囲気。

 

 

一方で、こちらは、明るい雰囲気です。ホームページ上の動画では、いかにもアメリカンな女性が、いかにもアメリカンな家で、プロペラーヘルスの紹介をしています。関係ないけど、ニューヨークアクセント。埋め込みはできませんでしたので、リンクで紹介します。
https://www.propellerhealth.com/

 

デジタルヘルス業界も、M&Aが加速するかもしれませんね。

 

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