不要と言われ続けて30年、それでもMRが残っているのは何故か

コンカー

弊社のクライアント企業にコンカーがあります。聞いたこともない方も多いかもしれませんが。

コンカーは、領収証や請求書を電子化してクラウド化にして管理するサービスを提供するIT企業です。

例えば、スマホで領収証やレシートを写真で撮るとそれがそのままデータ化されて、経費の一元管理ができるというすぐれものです。

このシステムを導入している企業は沢山ありまして、たとえば塩野義製薬なんかも導入していて、そのことがWEBにも載っていたりしています。

https://www.concur.co.jp/newsroom/article/pr-shionogi-adopts-sapconcur

製薬会社でデジタルといえば、開発やIoTなのかなと思いきや、なんと、間接部門のデジタル化でした。

そっちか! という感はあります。

それにしても、経費管理をするシステムなんて、誰が考えたんでしょう。まあ、考えるのは難しくないかもしれませんが、誰がそれをビジネスにしようとしたのでしょう。

誰がというか、どんな感じの人が・・・という意味です。

言いたいのは、間違いなく営業出身ではないだろうと、思うということです。 ましてや、まさか、MR出身なんて、絶対ありえないと思いました。

僕がプロパー世代のMR出身だからかもしれませんが、そんな、領収証なんて管理されたくないですよね。嫌な感じがします。(個人の感想)

営業出身の一個人である僕がどんな感想を持とうとも、コンカーのようなソフトウェアベンダーは今飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びています。数も多いです。給料も高いし、人が足りないです。どこか羨ましい業界ですよね。

領収証の管理と聞いて、営業はビビる

もちろん、昔と違って領収証を誤魔化すなんてもってのほかで、そんなことが今どき発覚しようものならコンプライアンス違反で大変なことになるでしょう。

ごまかしはできないのは十々わかってはいるものの、、バシッと管理されるのはなんとなくアレルギーですね。ましてや、それをシステム化して売ろうなんていう発想の持ち主は、間違いなく営業出身ではないだろうな・・・と、思ったりするのです。

その一方で、何度か触れていますが、MRの募集ポジションは少なすぎて、そして希望者は多すぎます。

ITベンダーの状況が製薬と違いすぎるのは、だいたい下記の感じです。

ITベンダーの現状 特にセールス
→会社の数が多くて人が足りなくて、常に募集中
→インセンティブが多くて、MRよりも給料が高い人はザラにいる
→借り上げ社宅とか日当とかもちろん無いけど、RSUはけっこうある
→引手数多なので、転職も普通にする
→常にキャッチアップが必要で勉強している

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居た人は要らない、居なかった人が要る

話の趣旨が途中から変わってしまいましたが、このシオノギ、その他のたくさんの企業のデジタル化で、いままで経費精算を担当していた人は要らなくなるのでしょうか。

たしかに、単純作業で営業所員の領収証をノリで貼り付けてエクセルで計算して・・・みたいな人は要らなくなるかもしれません。

そのかわりに、SAPのERPや、例えばコンカーのシステム導入ならそのSierなどは余分に必要になる可能性があります。そんな人、今まで製薬会社には居ませんでした。

経費精算担当の人が、1人要らなくなる代わりに、Sierが3人位必要にになったりして。つまり、今までとは違った人が必要になるのでしょうか。

考えてみれば、その昔パソコンが会社に導入されたときも同じような現象起きませんでしたか。パソコンが全くできない事務員はどんどん閑職においこまれながらも、パソコンのトレーナーや、マニュアルを作成する人や、ヘルプデスクをするというような、今まで必要のなかった人がひつようになりました。

そういう現象がおきるかもしれませんね。




MRはMR以外でもなにか生きていけるすべを

話がジグザグになっちゃいますが、MRを続けていると、増々潰しが効かなくなっちゃう気がしてなりません。

MRでベテランになって、一人前になることはとても良いことなのですが、同時にMRしかできなくなるからです。

MRしかできなくなっても、悪いことではないのです。それは本来むしろ素晴らしいことなのです。ただし・・・

選択肢があれば

これなんとかならないですかね。

今まで折にふれてここでも提案してきた、たとえば行政書士をとるとか、よいかもしれないですよね。車の中で勉強できますよね。英語も車の中で勉強できますね。

ある僕がサポートした女性は、MRを辞めてしばらく引きこもりながら、USCPAを取りました。そしていま、外資のビッグフォーの監査法人で働いています。

なかなか、辞めてしまうというのは勇気が要りますが、そのくらいなにかしないと、得られるものもないかもしれないですね。

今回のコンカーの例でいうと、

今までの仕事を続けていた経費担当者は要らなくなり、今まで無かった職種、SAPのコンカーのERPの導入ができる人、Sier、トレーナー、デジタル関連職の人々は新たに必要になってきています。

医薬品業界は、いろいろ変化はあったとしても、本質的には30年前と、いや、もっと前と?あまりかわっていないMR。

今までの仕事を同じように続けていれば、要らなくなりますよね。

まあ、とはいえ、私事ですが、新卒で製薬会社に就職してMRになった、1992年当時から、その時でさえ先輩たちは、
「もうMRなんか要らなくなるよ・・・」
と、こぼしていましたから、かれこれ30年近くも言われ続けて、結果として未だにMRは無くなりはしていません。



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なぜ、要らないと言われてから30年、MRは今でも残ってるのでしょうか?

大人の事情もあるかと思います。

結果的に残っています。残っているのは厳然とした事実です。

不要といわれて30年存在してるって、逆にすごくないですか?

でもいい加減、本当にそろそろなくなっちゃう気がします。
AIやデジタルに取って代わるでしょう。

ということで、MRは素晴らしい仕事なので、今いまやっていてもよいのですが、ずっと続けることは無理ゲーですね。

なにか、MRじゃなくてもやっていけるようにしなければならないですね。