リアルワールドデータ(RWD)を集める交響曲と協奏曲



統計によるとがん患者の生存率が上がっているということです。これはもちろん、新薬開発と、治療法のの目覚ましい進歩があるからだと思います。

オンコロジーの一般領域化

特にオンコロジーは、目覚ましい進歩ですよね。日本においても、かつてはオンコロジーメーカーと言えば、大体決まっていたのですが、最近では、今までオンコロジー領域をもっていたなかった会社が、ドンドンオンコロジー製品を世の中に出していますね。

これだけオンコロジー製品が出てくると、もはや専門領域というか、一般的な領域になりつつあるような気がしてきます。

患者にとっては本当に朗報です。

その目覚ましい進歩を成し遂げている、そしてこれからも進化し続ける要因のひとつとしては、リアルワールドエビデンスの充実が欠かせません。

ブリストル、ファイザー、そして・・・

2019年、今年の3月28日、ブリストルが、リアルワールドデータの集積を加速させるために、新しいAIプラットフォームのeurekaHealthを使うというプレスを発表しました。

eurekaHealthというのは

eurekaHealthというのは、Concerto HealthAIという会社がリリースしているAIのプラットフォームです。Conerto HealthAIによると、それはReal World Dataを理解するための最も先進的なAI対応テクノロジプラットフォームであり、独自のAIモデルが満載だということです。




Concerto HalthAI 大忙し

新しいAIにより、より正確なリアルワールドエビデンスが集積されれば、さらなる新薬の開発に、しかも、寄り道せずに早くつながるということになりますよね。製薬会社にとってはとても重要なことです。

ブリストルが、そのConcerto HealthAIとのコラボを発表した3月28日から数えまして、13日後の2019年4月9日、今度はファイザーが同様にConcerto HealthAIとのコラボを発表しました。

「私たちはConcerto HealthAIと協力して、私たちの薬に対する患者の経験をより包括的に理解することにつながる可能性のある洞察と結果の研究を加速させます。」
と見解を述べたのは、ファイザーグローバル製品開発担当オンコロジーチーフデベロップメントオフィサーのクリスボッシュオフ博士です。

ファイザーは、治験前、そして発売後のリアルワールドデータの蓄積により、2020年には最初の成果を出すのだと意気込んでおります。ということは、来年ですよね。それだけ早く薬が出せるようになったということなのでしょうか。
よく新薬開発を表現するのに、一昔前は10年100億と言っていましたよね。古いですね。

今では多分、10年よりも早く、そして100億よりは明らかに高くなっていますよね。300億円くらいかかりますか。。。

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2週間の間の出来事


さて13日間という、2週間弱の日数を開けた、製薬大手企業による、「AIをつかったリアルワールドデータを使用します」という趣旨の発表には、関連があるのか無いのか。。。

あえて共通点といえば、、製薬企業にとって関心が高まっている分野である、オンコロジーに特化したリアルワールドデータに重きをおいているところです。

関心が高まっているというか、もうすでに競争が激化していると言ったほうが良いでしょうか。関心はもうとっくに高まって、高止まりの状態で推移しているということかもしれません。それだけ、オンコロジーの開発は多くなってきたのかと思います。

Symphony Orchestra

そもそも、AIによるリアルワールドデータの蓄積に重点をおいているアメリカでは、FDAがウェアラブル端末に、言ってみれば「お墨付き」を与えて、より多くのデータを取ろうという、All of Us運動というのをやっています。ウェアラブル端末普及により、それを使おうという、BYOD(Bring Your Own Device)という手法です。このブログでも、書かせていただきました。
アメリカ国立衛生研究所が選んだウェアラブルウォッチ

こんなに精力的にオンコロジーのデータ集積に力をいれれば、そりゃ、良い薬もばんばん出てきそうですし、ますます生存率もあがるのではないでしょうか。

余談ですけど、今後の課題は薬価ですかねえ。薬価と保険制度かと思います。


そしてアステラス


話をConcerto HealthAIの件にもどしますと、実はアステラスとのコラボも発表しました。
それがなんと、ファイザーとのコラボの発表の翌日である、2019年4月10日にです。

アステラスは、FLT3変異陽性の再発または難治性急性骨髄性白血病(AML)の患者に焦点を当てて、急性骨髄性白血病に関するリアルワールドでのエビデンスの集積のために、Concerto HearthAIとコラボしたということです。

このように、AIはもう、新薬開発の指針を決めるときには欠かせないものになっているのですね。

それにしてもこのConcerto Health AIは、この2週間足らずで、ブリストル、ファイザー、そしてアステラスと、金額的にいったいいくらのディールをしたのでしょうか。とても気になります。かなり儲かっていそうですね。

Concerto HealthAIは、全米の医療機関から患者のリアルワールドデータの収集および分析し、ドクターやや研究者にデータをを提供するプラットフォームである、CancerLinQ®などのソースからのデータを統合しています。 分析は独自のAIです。

Concero HealthAIは、実はSymphonyAIという大きなグループ会社のなかの1つの会社と言う形態になっています。

つまり、シンフォニー(交響曲)の中のコンチェルト(協奏曲)でしょうか????

いやー、なんだかよくわかりません。

なんだかよくわかりませんが、推測できることは、かなり儲けているのでは? ということですよね。

景気の良い業界はよいですね。リストラリストラの製薬業界にくらべると、こういうAIだの何だのという会社は、人が足りなくてドンドン採用しているのかもしれませんね。

この方を見ても、儲けていそうです。 そうでもないですか?

この動きは、厚労省も黙ってないですよねおそらく。この動きが加速したら、また厚労省がなにか施策を出しそうですね。

こういうAIとかどうのこうのって、日本企業でもできそうじゃないですか? 東芝とか日立とか、ソニーとかいろいろAIって叫んでますから、やろうと思えばできるのかもしれませんよね。


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