意味のない仕事に精を出す思考停止のハードワーカー
意味のない仕事とは
- 特に意味もないけど、朝は9時に出社しなければならない
- 特に意味もないけど、得意先に挨拶に行く
- 特に意味もないけど、スーツにネクタイを着用
- 特に意味もないけど、とりあえずみんなでミーティングする
- 特に意味もないけど、上司が仕事終わるまで待っている
- 特に意味もないけど、セミナーに出る
まあ、これらは一概に意味がないとは言い切れませんけど。時間を守ることは大事だし、挨拶も大事だし、スーツにネクタイは引き締まるし、ミーティングも大事です。
ただし、目的があれば。
行動そのものが目的になると、意味がなくなります。ただ挨拶、ただネクタイするとなると、もう思考停止で意味がなくなるのです。
特に意味のない仕事はまだまだ世の中にたくさんあります。

これらの仕事を「意味がない」と感じられなくなった時には、もうその人は危ないです。
しかしながら、思考停止ののハードワーカーはこれらの仕事を率先してやるかもしれません。思考停止のハードワーカーは、普通の人ががめんどくさがっているのを横目に見ながら、これらの意味のない業務に精を出すでしょう。
意味があってもなくても、その会社の決まりはやってのけるのです。その前に、その仕事に意味が有るのか、無いのかさえ、どうでも良いのです。
またこれらの思考停止のハードワーカーは会社からの評価が高かったりします。なぜなら、評価をつける側も思考停止しているからです。
日本では、評価をつける人のつけた評価の評価をする仕事はほとんどありません。つけた評価のレビューなんて聞いたことがありませんが、とても必要ですよね。その評価が間違っていることがあるのですから。
とりあえず、上司のつけた評価を評価する仕組みはあまりないのです。あっても、実働されていないと思います。
こうして、日本では評価された思考停止のハードワーカーになることが美徳とされます。
思考停止のハードワーカーは、評価を得るために、思考停止のまま驀進することになるのです。
そんな中に、この、コロナの世界です。思考停止のハードワーカーは、とにかくリストラされないように、夢中で思考停止に励みます。そして夢中で働きます。
彼らを憎む事はできません。自分が、家族が、リストラによって路頭に迷ったらどうしたら良いのだ? この想いが、思考停止のハードワーカーの思考停止さ加減に拍車をかけるのです。その仕事ぶりはもう巣別れして羽が生えて飛び立つシーズンのシロアリの働きアリのように、意志なく、感情無く、無我夢中で自分に与えられた意味のない仕事に邁進するのです。
とはいえ、意味のない事に意味はないのです。
意味のない挨拶には意味はないのです。
意味のない会議には意味はないのです。
そして、意味のない仕事に精を出しても、そこに何の生産性もないのです。
やがて、避けて通れないリストラが訪れた時には意味のないハードワーカーは路頭に迷うことになるのです。人一倍仕事に勤しんできたにも関わらずです。
次回は、思考するハードワーカーについてです。路頭に迷わないようにするには、どうしたら良いのか? です。