日本の大手企業でジョブ型採用は難しいだろうなと思う根拠

ジョブ型採用が日本の大手企業で難しいだろうなと思う理由は、出て行く人が居ない組織だからだと思います。

つまり特定のスキルを持った人を中途で入れるのは良いけど、組織で特段スキルのない人が出ていかないので、ヘドカウントの確保も難しいとおもうのです。

その根拠は、役員などの情報を見てみればわかるのです。

例えばランダムに、このニュースから富士通を見てみます。

https://www.fujitsu.com/jp/about/corporate/management/

トップの人から順番に経歴を見てください。だいたいみんな、新卒で「当社入社」から、ずっと一筋なのです。他からと言えば、たまに、天下りが居る感じ。

悪いことではないのですが、日本独特ではあります。

こういう会社が、例えばPythonとかRとか、C++とかに通じているデータサイエンティストで最新のスキルを持った人を、ジョブ型採用しようとしても、上司がたぶんそういうスキルがない人ばかりだと思います。

そうなると、そもそもジョブ型採用で転職に興味のある人は、そもそもフレキシブルな環境を好む傾向にありますから、その組織を知っただけでこの会社で就業することに興味を持たなくなると思います。

「周りを見たら、新卒で入ってずっとずっと居る人ばかり」

こんな組織で、ジョブ型採用ができるはずがありません。

Photo by Ketut Subiyanto on Pexels.com

それに、ヘッドカウントの確保も単純に難しいと思います。特定のスキルを持った人を獲得したい気持ちはわかりますが、どうやってその部署にねじ込むのでしょうか。

それには、ある程度、ターンオーバー率が無いと、物理的に難しくなります。つまり、一定の割合で辞めて行く人も居ないと、そんな中途で入れるのは難しいのです。

このような日本の大手企業は、転職で入れるのも珍しいし、出て行くのも難しいだろうと思います。

それから、妙な一体感というか、帰属意識的なところが、大手日本企業にはあるかと思います。例えば、さっきの例でたまたま富士通の人がほとんど新卒から定年までずっと一社という話をしましたが、こういう人は、そもそも自分の会社大好きなはずです。

そう、富士通で新卒からずっと居る人は、富士通が大好きなのです。たぶん誇りを持っています。悪いことではありませんけど。。。

で、ジョブ型採用って、要するに競合他社から来ることが多いですよね。当たり前ですけど。そうなると、例えば、「富士通大好き」みたいな環境の中に、しかも新卒からずっと働いている人ばかりの環境の中に、ある人と全、競合他社の、例えば東芝などから社員が入ってきたら、ちょっと変な空気にならないでしょうか。たぶんなると思います。

逆に、そういうことが当たり前の社会なら良いのですが、日本の大手企業は、そうではありません。その証明は、トップから順々に経歴を見ても、みんな富士通入社で何十年も経っている人ばかりで、どこかから転職してきたなんていう人は、そもそも出世もできないのかもしれません。もちろん、想像でしかありませんけど、トップの人の経歴を順番に見て、みんな新卒生え抜きで何十年もその会社に居る人ばかりであれば、そのような想像になるわけです。

到底魅力のある組織ではありません。たぶん、優秀な人を中途で採用しても、優秀だけにすぐに環境も理解しますから、不利な環境ということになり、速攻で辞めてしまうかもしれません。

従いまして、日本の大手企業では、競争力強化のためにジョブ型採用をやりたいのは分かるのですが、難しいと思います。

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