ダビンチの特許切れ

Robotic Surgery といえば、ダビンチが牽引してきました。すでに各病院には、ダビンチが入っていることが売りになっていたり。また、Robotic Sergery Centerなるものできていたります。

https://med.nyu.edu/robotic-surgery/

NYUのメディカルセンターのロボティックサージャリーセンターです。センターといっても、一部にダビンチが置いてあるのか、それともダビンチ専用の何かファシリティがあるのかどうかはわかりません。

 

https://www.bumrungrad.com/en/robotic-surgery-center

筆者の住んでいるバンコクの、バルムンラート病院のRobotic Sergry Centerです。こちらの情報はもっと大掛かりで具体的です。バンコクといえば、メディカルツーリズムが一つの重要な外貨獲得手段になっており、中東やヨーロッパから多くの患者が訪れる状況です。当然、ダビンチは病院にあるということになります。タイにはたくさんの医学部があり、欧米で研修した優秀な医師がたくさんいます。

話は逸れますが、日本も一時期メディカルツーリズムを産業化しようという動きがありあました(今でもあるのかな)が、なんかパッとしないですね。外国人がたくさん日本の病院に治療に来ている光景は何となく想像できないですね。

そのダビンチの特許が切れそうです。

今までダビンチが牽引してきたロボット手術業界に、競合他社が参入しようとしております。

Versius surgical robotic system

有力視されているのは、CMRのVersiusです。ダビンチよりは小さいとか、色々とできることが多いなどの差別化をもうすでに売りとして高らかに謳いあげています。

さらにGoogleでは、JJとの共同でクラウド型のロボティクスサージェリーをやるとか。クラウドでどこでもLearning、そして知識共有できるという売りでしょうか。

日本ではその前に制度の見直しや優遇措置が必要かもしれません。全て保険適応をしようとするので、導入が遅れているとの見方があります。また、操れる医師不足で、トレーナーも足りない。私の知り合いの若手の医師はトレーニングを受けに韓国に行った医師がいるらしいと聞きました。

薬事申請の面でも、人材の面でも、日本はRobotiv Seargeryのダビンチ以降の製品導入大丈夫でしょうか。

Post Davince…ダビンチ以降のロボティクスに少し注目です。

 

 

 

 

 

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攻めの採用

昨年製薬業界はリストラ続きでした。特にコマーシャルサイドではMRを筆頭としてそれが顕著でした。MRは要らない、MRの数が減ると言われてもう10年以上経つでしょうか。実際にMRの数は減らされて来たような気がします。転職数もだいぶ減りました。数年前のように、常に10社くらいがMRを募集ているような時代ではもうありません。

しかしながらMRの転職ニーズはまだあります。ただ、企業側のニーズの様相が変わりました。

以前は企業側は普通のMRを求めていました。新薬が新発売。その新薬も同種のマーケットがすでにある中での新製品が多かったのです。若手で、普通のMRであれば転職が可能でした。従いまして転職マーケットも活況でした。また、欠員の補充もこれと言ってなんの特筆よするようなリクエストは少なかったです。本当に普通であればOKでした。

様相が変わったというのは、この企業側のニーズが変わったということです。普通のMRのニーズから特殊なMRのニーズに様変わりしました。

例えば今私が扱っているMRの案件は、

患者数600人のオーファンドラッグの新発売に伴い、全国を8人のMRで担当するという案件です。様変わりも甚だしいです。つい数年前までは製薬企業は患者数の何百万人もいるプライマリー領域の開発に精を出していました。単純に売れるからです。ところが今は患者数600人の薬を開発して発売しようとしているのですから。当然そこには情熱が感じられるわけです。この8人の募集に関して、私としては応募を待っているわけにはいきません。こちらから声をかけて、口説いて興味を持ってもらう形です。この人材獲得の手法も様変わりです。大きな広告を出してまるで大手家電量販店のような3割引4割引当たり前みたいな大風呂敷を広げて、全て手取り足取りサポートして給与交渉も任せてください・・・的な手法では見つかりませんし、企業側もそういうエージェントからくる候補者を信用しないでしょう。なぜなら、ああ、この人はあのウェブに出ているフルサポートを謳っているエージェントを頼りにする人材なんだな・・・と思うことでしょう。8人です。考えてみてください。例えば勤務地の希望が通ると思いますか。そもそも、勤務地とかを気にしている時点でこの選考からは落ちてしまうかもしれません。それが、「勤務地の希望を叶えます」みたいなことを謳っているエージェントをあてにして登録している時点で、人物像を疑ってしまうかもしれません。全てをいいようにやってほしいというような人材は適しません。だいぶ昔と変わりましたよね。

もう一つの例は企業側の求めるリクエストがより具体化しているところです。特定の診療科の訪問経験。特定の診療科のKOLとの繋がりがあるかどうか。あるなら、何先生なのか? また、つながりとは? その定義は何か。担当病院に居ただけなのか。例えば、今でもその先生の携帯に電話してアポイントが取れるくらいの関係なのか。というところまでリクエストされます。こうなってくると、私としても尚更転職希望者を待っているわけにはいかないのです。そのような経験のありそうな人材をどうにかして探し当てて、声かけをしなければならないのです。

普通のMRの普通の転職は減りましたが、専門的なMRの専門的な転職は、むしろ増えて居るかもしれません。

普通のMRの数はどんどん減って居ますが、専門的なMRはまだまだ必要です。

こうなってくると、私としては転職希望者のサポートはもちろん続けるのですが、むしろ企業側のニーズに合う人を探して、転職希望だろうとなかろうと声かけをしなくてはならなくなります。ここがかなり以前と様場割りしているところです。もちろん、そのような手法は今までもありました。例えば、メディカルアフェアーズのMDや、臨床開発のプロジェクトマネージャーや薬事など。こういう方々はこちらからの声かけがメインでしたが、いよいよその手法がMRにも及んできたということになります。前回は攻めの転職という話でしたが今回は攻めのリクルーティングという話になろうかと思います。攻めのリクルーティングによって、攻めの転職をしたい方、ぜひ私に連絡ください。なぜなら私は攻めのリクルーターだからです。もちろん転職希望者のサポートもしますが、どちらかというと、企業側にとって必要とされている人材を探して口説いてその企業に送り込む。これが私のメインの仕事です。その際、その人材は必ずしも転職を必要としていない場合がほとんどです。そういう人に声かけをするわけですから。

攻めの転職

比較的平和な医薬品業界においても、攻めの転職が必要な時代になりました。攻めの転職とはなんでしょうか。答えは色々かもしれませんが簡単に言えば、現状が安定していても転職をすることでしょうか。

攻めの転職を実現するためには常に向上心があるということが前提にはなります。

お会いする多くの方の転職の動機が、現状の住処が何かと住みにくくなり安住の地を探すような理由になります。また、すでに安住の地に住んでいると思い込んでいる方は転職に興味がありません。

安住の地、安定、食いっぱぐれたくない。これは一家の大黒柱として、あるいはおそらく生物学的にも安全に身を守ろうとすることは本能であり当然かもしれません。いわゆるジョブセキュリティです。

 

安住の地に住んでしまいますと問題があるのは、挑戦を忘れがちになってしまうことです。挑戦を忘れてしまうと競争に負けてしまいます。競争に負けてしまうとその組織は徐々に凋落します。挑戦を忘れた住民は現実をなるべく見ないようにして安住の地であった惰性からくるご褒美を享受しながら暮らし続けます。いよいよ安住の地の様子が一変し始め、新たな楽園を探さなければならなくなった時が来ても時すでに遅く、その住民には楽園での市民権を勝ち取る競争力はありません。

つまり挑戦を忘れることそのものもがジョブセキュリティ上最も危険な状態と言えるのではないでしょうか。

よく、「俺は安定していれば、特に多くを望まないよ。あいつみたいに野心家じゃないからさ・・・」みたいな人を見かけますが、実はこの方がいう、自分とは異なる野心家の「あいつ」こそが、実はセキュリティに敏感なのかもしれません。安定を求めている自分は実は危険な賭けをしていて、多くを望んでいる「あいつ」が実は安定を求めている・・・・というコントラバーシルな状況が生まれているのです。

 

安定したければ、むしろ、多くを望まなければならないのではないでしょうか。安定したければむしろ変化に挑戦して競争力をつける必要があるのではないでしょうか。安住の地で暮らしていると思って勘違い中のあなた、今こそ攻めの転職をして将来のセキュリティを確保する必要があるかと思います。

 

この話は次の「攻めのリクルーティング」に続きます。

 

 

 

医者も、製薬会社も、ワトソンがやれば良いの?

日経新聞やその他メディアが「ワトソン=人工知能」であるという表現をしていることに関して、知ってか知らずか、IBMはそのまま放置しています。ただしIBMはワトソンをコグニティブシステムとか、コグニティブコンピューティングとして、人工知能という表現を自分からは使いません。良くある議論で、人工知能が人々の職業を奪うのではという問いかけに対して、IBMはあくまでも人工知能は人間が主体であり、人の生活を豊かにするためのものである、ということを強調しています。では実際にワトソンが様々な業界で取り入れられた後、どうなるのか?という素朴な疑問に対して、IBMは実際はわからないとしながら、ワークライフバランスの充実や、人の生活をどこまで豊かにしてくれるのか、楽しみであるという、なんというかエレガントな回答に終始しています。
医療現場では、すでにワトソンは活躍していて海外のみならず、国内においても東大の医科研で医師でもわからなかった患者の的確な診断に成功しているようです。IBMのみならず、自治医大では、人工知能ホワイトジャックの開発が進んでいます。
製薬業界ではテバとIBMが提携しました。喘息のような、というか喘息なのですが慢性疾患の予防に使えるようにするらしいです。喘息患者が発作を防ぐように、最適な処置を提供する仕組みを開発するようです。
http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/50948.wss

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ヘルスケア業界のみならず、IBMはゼネラルモーターズとは自動車向け情報提供サービス、今飛ぶ鳥を落とすかの勢いのアメリカのビジネス向けチャット、スラック(slack.com)とはネット開発技術を、オンライン教育が盛んなアメリカで展開する教育ベンチャーのユダシティ(udacity.com)とは教育事業を、ドイツのシーメンスとは画像診断、ドイツ自動車部品大手のシェフラーとはIoT、企業のみならず、フィンランド政府とは医師支援、スコットランドの金融、ロイヤルバンクオブスコットランドとは自動応答システムと、大きな動きだけでざっとこれだけ出てきます。

これらの報道全てに、IBMの人工知能という表現が出てきます。実際、人工知能はIBMだけでなく、各社現状しのぎを削って開発をしているところです。IBMは人工知能ではなくてコグニティブシステムというのであれば、そこは声高にメディアに対しても指摘しても良いのかと思ったりもするのですが、そこはトーンが低い気がします。物理的に、ひとつひとつの報道を指摘できないのか、またはIBM=人工知能と刷り込まれても、この競争には有利と判断しているのか、わかりません。

実際、IBMはこのワトソンで攻勢をかけているというか、社運をかけています。IBMのここ数年の業績は必ずしも良いとは言えませんでした。しかも数年前からクラウドに乗り遅れてしまったIBMが、ワトソンに起死回生を賭けているというのは、複数のメディアが指摘しています。

人工知能と医療は良いのですが、コンプライアンスなどの問題が出てきそうな気がします。すでに出ているのかもしれません。また、人工知能が仕事を奪うのではという危惧に関しては、私個人的には、奪われる仕事はあると思いますが、逆に未知の、今までになかった新しい仕事が増えると思っています。今までになかった、全く新しい仕事が、人の手によって行われることが必要になってくると思います。例えば、まあ、自動車の登場により、馬車は姿を消したかもしれませんが、自動車部品という、今までになかった新しい業界が誕生して、計り知れない雇用が生まれたと思います。e-mailが登場して、Faxなどは減ったと思いますが、コンピューターウィルスソフトの開発など、未知の業界が誕生して人が必要になりました。ワード、エクセルが誕生してワープロや印刷屋は減ったかもしれませんが、マニュアルや動画を作成する会社や、サービスが誕生しました。つまり、人工知能、ワトソンも急速に発展して、奪われる仕事もあるかと思いますが、今までに想像すらできなかった未知の仕事、業界が誕生することになるかと思っています。

医者も、製薬会社もワトソンに任せておけば、医者も製薬会社も要らないのでしょうか?

そうはならないと思います。むしろ、何らかの未知の仕事が増えると思います。もしも仕事が奪われると危惧されている方は、その未知の仕事が何か、常にアンテナを貼ってみてください。それもジョブセキュリティに繋がるかもしれません。

ヘルスケア業界の採用担当についての四方山話。

すみません。下記の文章は論旨の展開が悪く、読みにくくて本当にすみません。

ヘルスケア業界は「採用」という仕事をしている人の扱いをもっと厚くすべきだと思ってしまいます。そもそも、社内で人事部が採用もやっているけど、採用そのものだけを専門としている人が居ない会社もあります。

ヘルスケア業界、ヘルスケア企業、医薬品、医療機器企業の売り上げの良し悪しは、製品の良し悪しに依るところが大きいです。良い製品があれば、売れますし、会社の売り上げもあがります。悪い言い方をすれば、その会社にいる人が特段普通の人々でも、殊に製薬会社においては薬がよければ勝手に売れて、その会社の業績があがります。

でも、たとえば良い薬でも競合品が多かったらどうでしょうか。循環器系の薬や、アレルギーの薬など、競合品が多い場合はその会社の戦略、マーケティング、営業力に依ることになります。普通の人々がいる会社よりも優秀な人々が多い会社の方が勝ちますよね。こういう会社はコマーシャルサイドを強化する必要があります。医療機器はもっとドラスティックでアグレッシブな人員戦略が必要になります。

また、良い薬でも長期収載品になり、なかなか新薬が出ない。こういう会社はどうでしょうか。開発力も営業力も戦略も要求されます。すべての部門で強い人材が必要になります。

ジェネリックメーカーはどうでしょうか。新薬とは異なった戦略、マーケティングが必要で営業スタイルも異なったノウハウが求められます。競争はかなり厳しいです。

CROやCSOはどうでしょうか。差別化は難しく、競争は激しい。したがいまして採用にはかなり力は入れている業界です。

一方で生命関連製品ですので、いろいろな制限があるのはご承知の通りです。公正取引規約、プロモーションコードなどなど薬事法の下に制限されたなかで競争しなければなりません。

制限がありますけど、制限の中では自由で斬新な発想が求められるのではないでしょうか。特に医薬品業界はどちらかといえばアカデミアに近くて、どちらかといえばコンサバティブで、どちらかといえば、困った人々に対するケアで社会的貢献度も求められ、どちらかといえば品位を保たなければならないというところでしょうか。

つまり、どちらかといえば斬新で突飛なアイデアは敬遠されがちです。したがいまして、各メーカーの差別化が難しいです。給料が高いとか、福利厚生がどうだとか、ワークルールがどうだとか、日当がいくらなのかとか、残業、休日出勤はどうなっているのかとか、などなどという情報をもとに、じゃあどこが「おいしい会社」なのか? という制度やカラーによる違いが、多くの人々の関心事です。

IT企業やコンサルティングファームのリクルーティングをしていると違いを顕著に感じます。人々の関心事は「自分の職責はどこまでなのか。部下を持つことができるのか。アカウントはどこまでなのか。」というような、業務内容を意識する人が多いです。もちろん待遇は大事ですが、ヘルスケア業界人に比べるとカラーが違います。

オファーレター上の記載についても、ヘルスケア、特に医薬品業界での人々は、待遇に関する質問が多いです。一方でコンサルやIT業界の人々の質問、というか、要望は「部下がいると聞いているけど、それをオファーレターに記載するようにしてほしい」とか、「***についての職責もあると面接で聞いているのでそれをオファーレターに載せてほしい」などなど、職務内容に対する要望や質問が多いのです。それだけ、その次のキャリアのことまで考えて、自分にとってどんなステップになるのだろうということを常に意識することが、いわば常識になっています。

ただ待遇や条件を気にする人々よりは、職責や業務内容を気にする人の方が、企業にとっては欲しい人材だと思います。

医薬品業界にも、待遇もさることながら職責やどんなステップがあるのか、どんなやりがいがあるのかということを気にする人々は、じつは沢山います。医薬品業界の普通の人々に紛れながらも実は沢山存在しているのです。企業はそういう人を採りたいと思っているでしょうが、なかなかその採用も簡単ではありません。でもそういう人を採るべきなのです。企業は人です。

そこでIT業界やコンサルティングファーム業界に普通に存在するのがTA(Talent Acquision)つまり採用を専門職とする人々です。非常に大事なポジションです。たとえば、IT企業の中でTAのトップといえば、その会社の花形に近いポジションといっても良いでしょう。このような業界では採用という仕事は非常に専門性が高く、選ばれた人材なのです。採用担当者の待遇も良いです。地位もそれなりです。

ヘルスケア業界にも、採用を専門とする人々は居ます。すごく優秀で私も尊敬している人も居ます。しかしながら、他の業界比べると、採用担当というそのポジションそのものの地位がまだまだな気がしてなりません。企業内の採用担当者は、選ばれし人であるべきで、花形職種になるべきです。

候補者の面接日程を部門と調整する時など、例えば製薬企業で、営業の支店長との面接などを社内で設定する時には、その支店長のスケジュールの方が大事で、その支店長も採用担当者に対して高圧的な態度をとったりしていると聞いたことがあります。面接なんてする時間がないと、言ったりするのでしょう・・・。

ヘルスケア業界は採用という職種をもっと専門家として扱った方が良いのではないでしょうか。そして既に居る優秀な採用担当者にもっとスポットライトを当てるべきではないかと、、、思ったりしています。

 

POCT  新しくて熱いマーケット

POCT  「臨床現場即時検査」 新しくて熱いマーケット

日本が超高齢化社会であること、医療費が国の予算を圧迫していること、医師、看護師などの医療従事者が大幅に不足していること。これらのことは言わずもがな、論ずるまでもありません。医療政策は待った無しなのです。2015年6月に出た政府の「骨太の方針改革」の中でも医療費抑制は待った無しの課題でした。甘利内閣府担当特命大臣は、医療、適正化も「成長の新エンジン」と意気込み、挑戦できる事柄は全部やるとして、2020年度のプライマリーバランス黒字化に向けて決意を示して、同日に成長戦略「日本再興戦略 改訂2015」も閣議決定したのです。こうしている間にも、60歳以上の人口はどんどん増え、疾病の発症人口がさらに高まっているのです。がん、リウマチ、アルツハイマー、肺炎、肝炎は60歳で発症率が上がり、人工透析に初めてかかる年齢も60歳から増えます。

今更ながら、敢えて言えば、もう医療費の抑制は待った無しということではなく、期限をとっくに過ぎてしまってさえいるのです。

そこで前述の骨太の方針なのですが、見ると中身の薄さに唖然とします。何故かといえばこれだけ事態がさしせまって何らかの施作を要しているにもかかわらず、内容が「ジェネリック医薬品の使用適正化」に終始しているのです。確かにジェネリックの普及は医療費の削減につながるのですが、なんだか20年以上変わっていませんよね。薬価も高すぎますね。

POCT  熱いマーケット

ジェネリックの普及もさることながら、それ以外の方法で医療費の削減に大きく寄与することがあると思います。例えば糖尿病で考えると、検査して糖尿病であることがわかり、運動療法と薬物治療をしていきますね。血糖値をモニタリングすることは今や通院しなくても血糖測定キットがだいぶ普及しています。おそらくしばらくの間は薬物治療になることになるのかと思いますが、自己測定キットがあれば、病院での検査は少ない回数で済みますよね。病院で採血しますと、保険点数が発生して医療費がかかりますが、このキットは、市販で買えるので医療費の抑制になりますね。これが実はPOCTと言われています。

POCTは医療費抑制だけでなく、適切な治療指針を決定するスピードを早めることなど、様々な利点があるのです。日本臨床検査自動化学会が定めたPOCTガイドラインによりますと、POCTは次のように定義されています。

POCTとは、被検者の傍らで医療従事者が行う検査であり、検査時間の短縮および被検者が検査を身近に感ずるという利点を活かし、迅速かつ適切な診療・看護・疾患の予防、健康増進等に寄与し、ひいては医療の質を、被験者のQOL(Quality of life)に資する検査である。

つまり、病院でも家庭でもその他の場所でも、簡単で身近な検査が可能ということなのです。POCTはPoint of care testing、臨床現場即時検査というふうに日本語では訳されて、被検者の近く、当初は病院内なら、ベッドサイドや診察室というのが一般的でしたが、次第に病院の外の薬局、自宅で行う場合も定義に入ってきました。ただこの日本語訳に関しては、天理よろづ相談所病院臨床病理部部長である松尾収二先生によると、あまり良い命名ではないようです。検査の種類ということよりも、医療の質や結果思考の考え方がもっと日本語に盛り込まれるべきだとしているのですが、なかなか旨い日本語がないようです。

POCTの種類ですが、奈良県臨床衛生検査技師会のホームページに天理よろず相談所病院の松尾先生が寄稿されていてその表によるとありとあらゆる検査項目があり驚きます。がんの腫瘍マーカーまでPOCTの項目に入っていますね。
アメリカではかなり普及しているようですが日本では今までなかなか普及してきませんでした。ところが、前述の政府の骨太方針では民間資本の導入をかなり意識しているようで、そうなると各検査メーカー、試薬メーカーもこの日本のマーケットを注目しないわけがないのです。いよいよ、日本にのPOCTマーケットが熱くなるのではないかと思っています。試薬メーカーは今までなんとなく医薬品の縁の下というイメージがあったのですが、考えてみれば分子標的のコンパニオンドラッグなどはそもそも試薬がなければ成り立たないマーケットで、いわば、試薬メーカーの存在なしには立ち行かなくなってきてはいたのです。いよいよ検査、試薬、この辺りのキーワードが日の目を見る時代に突入でしょうか。

各社を見てみると、東邦薬品などの大手ディーラーも動き出しています。メーカーでみると、GEの超音波画像診断装置、シーメンス社のPOCT装置「ACUSON Freestyle」、睡眠時無呼吸症候群で使用するC-PAPを展開しているフィリップスは、従来その診断には入院が必要だった検査を入院せずに、家庭で可能にした携帯型睡眠評価装置「ウォッチパット」を市場に導入しています。これらは大幅な医療費の削減とQOLの向上につながる画期的な製品ですね。

なかなか日本で普及しなかったPOCT。これはドラッグラグやデバイスラグにも似ていると思います。技術的にも、制度的にも、政治的にも、そして人材的にも課題があり、なおかつ患者そのもののメンタリティーなどの課題もあるのだろうと思います。自分でできると言われても、お医者さんにやってもらったほうが安心という患者さんもたくさんいるでしょう。ここは、さらなる普及を促進する対策が必要になるかと思います。そのためには教育や啓発が必要になるのかなと思います。最近、POCTの普及のためにPOCコーディネータという役割が生まれました。POCを患者、医師、コメディカルに正しく伝える仕事です。このような役割が行く行く資格化されるかもしれませんね。また、メーカー側もこのマーケットに本腰を入れ始めてきていて、優秀な人材をこのPOCT市場にアサインしようとする動きがあります。企業の積極かつ正しいマーケティング活動が進むと、医療機関、医療従事者、患者への浸透は早いと思います。医薬品で最近あまり旨味を感じなくなった企業はこの熱いマーケットに次々と参入してくるに違いありません。

MR辞めちゃった??

MRを辞めちゃったのは先日会った30歳手前のとある若いMRです。

誤解の無いように念のために申し上げますが、MRは素晴らしい仕事です。私自身もMRでしたし。常日頃から例えば若い異業界の営業マンが居て転職に悩んでいる時には、いつもMRへの転身を勧めていますし、また、もちろん現状MRの方々にも、オススメの企業への転職を毎日のように勧めています。MRは本当に素晴らしい仕事です。

ただし、MRだけが素晴らしい仕事ではありません。

前述の30歳手前の若いMRがMRを辞めて転職した先は外資系の医療機器メーカーの営業職でした。私の経験でも何人かMRから医療機器メーカーの営業職に転職した人がいます。お知り合いでも居るのではないでしょうか。

医療機器メーカーの営業職の仕事はドクターを相手にするところはMRに似ています。給料は会社により様々です。が、全体的に言えることは、高い人はMRより高くて、低い人はMRより低いです。言い方を変えると、ごくごく普通のパフォーマンスの営業マンならだいたい製薬業界のほうが高く、優秀な人は医療機器業界の人のほうが高い。

特に去年から今年にかけて製薬企業での大幅なリストラを見ていると、若い方々も将来が不安になったりするときもありますよね。MRを続けてそして40歳くらいになると早期退職の嵐になるのかなあと、若いMRも考えることと思います。特に30歳前のMRの方々は、医療機器メーカーへの転職も良いと思います。そこで医療機器メーカーへの転職について、私なりの今までのリクルーターとしての感想を羅列します。

医療機器メーカーは外資であればより営業部隊は本社に近い感じです。なぜならMRのように1000人以上も一つの会社に営業がいるような会社はなかなかありません。

医療機器メーカーはコンプライアンスが医薬品に比べると若干ゆるい感じがします。ただし当然ヘルスケア業界なので厳しいコンプライアンスはあるのですが、医薬品ほどではありません。ですので仕事をする上ではMRよりは若干フレキシブルかもしれません。

医療機器メーカーは、特に営業職は男社会です。もちろん特に外資系企業などはダイバーシティの兼ね合いで女性はウェルカムなのですが、まだまだMRに比べると非常に少ないです。

手術室に入るいわゆる立会いがあるのもMRとは違います。

安定していて、比較的収入が異業界よりも高いという点では医療器メーカーも医薬品メーカーに似ています。関係法が薬事法というのも同じです。

医療機器メーカーはジョブローテーションが医薬品メーカーに比べて多いような気がします。営業以外のポジションに移動するチャンスは医薬品より多い気がします。

MRから医療機器メーカーに転職しても、また医薬品のMRに戻れますし、そういう方はたくさん居ます。

医療機器メーカーに興味のある若いMRの方、連絡ください。

良い志望動機

転職マーケットは相変わらず一定のニーズがありますね。皆さんの中には転職の面接を受けた方もいらっしゃるでしょう。面接で困る事は意外と沢山有りますが、志望動機もその中の一つですね。

「志望動機なんて、別に無いよ。今の所が嫌だからだよ。」

というのが本音だと思います。もちろん、このまま面接で言ってしまったら、落ちますね。まあ、本当に物好きな面接官が居たとして、

「君、面白い」

みたいな事を言ってもらえる可能性も有るかもしれませんが。。

 

では、実際の面接ではどのように志望動機を言えば良いのでしょうか。

そもそも、志望動機に求められている回答は、様々な「何で?」に対する答えです。

「何で、転職したいの?」

「何で、今の会社に、前の会社から転職したの?」(既に転職の経歴が有る場合)

「何で、ウチの会社に来たいの?」

このように、色々な「何で?」対策が必要なのです。もちろん、転職の理由は人それぞれですから、自分の思う事を言っていただいて良いのです。貴方の転職の動機、理由を、言っていただいて、もちろん構いません。

ただし! 私なりにお伝えしたい注意点があります。

志望動機の注意点

否定をしない。・・・否定とは、何の否定でしょうか。それは、全てです。現在の自分、過去の自分、未来の自分。現在の会社、仕事、上司、製品、将来性、人間関係、給料、勤務地、その他全ての否定をするべきでは有りません。

むしろ、肯定をした方が良いのです。今の自分の置かれている環境、給料、周りの人々、勤務地、会社の将来性など、全てを肯定をした方が、もちろん聞こえも良いです。ただし、ただのべつ幕無し、肯定しておけば良いというものでもありません。ここで若干の本音、いわゆるタフな経験を挟み込むことは、とても有効なのですが、それを書かせていただくには、新たなトピックを作る必要がありますので、ここでは割愛します。

では、肯定をしたとしましょう。

「現在の会社の製品はすばらしい、大変勉強になっている、周りの方も良い方ばかりで、自分の将来を期待してくれている、給料も恵まれている、勤務地も気に入っている、、、、」

確かに、聞こえは良いです。面接では良い響きになるでしょう。人格も、良く映ります。人物的なプレゼンスは上がるかもしれません。しかしながら、そんな、すばらしい会社を辞めて、他の会社に移ろうとしている訳です。こんな風に現状を肯定した上で、さらに志望動機に言及する・・・そんなことできるのでしょうか。できます!

キーワードとしては、「更なるキャリアアップ」「更なるチャレンジ」など、現状がうまくいっているからこそ、さらに上の段階を目指すというような内容、現状に甘んじる事無く、チャレンジする事を忘れないというような流れです。「更なる・・・」というのは、良い言葉です。簡単に言えば、

「現状は上手くいっていて、周りも良い方で、将来性も良い会社で、恵まれた環境に居るけど、この環境に甘んじる事無く、更なるキャリアアップ、更なるチャレンジを目指している・・・」

ということです。

 

ここで、ツッコミ所となってしまうのが、

「では、貴方の会社では、チャレンジやキャリアアップできないんですか?」

という、面接官のツッコミです。さあ、どう対処しましょうか。この対処方法は考えないといけません。

実は現在置かれている個々の状況に、この突っ込みに対処するヒントが有ります。まず、ご自分でお考えくださいませ。

実はそれは人によって違いますから、普遍的なものではなく、個別にカスタマイズする必要が有り、まさにケースバイケースの領域になります。

もし、私が、貴方の状況を伺えば、貴方用のおすすめの回答を考えて差し上げる事もできます。お話を伺えば、一緒にそのヒントになるような事を考える事ができます。転職を考えているが、面接対策が心配な方、そんな方は、ぜひ、私に連絡をくださいませ・・・って、最後は宣伝になってしまいました。

 

転職を目指すみなさま、面接を受ける前にぜひ準備をしましょう。

ご質問は、下記まで。

 

異業種営業職から、ヘルスケア業界(医薬品MR、医療機器)営業職に転職するという事

●安定した業界

医療は我々にとって必要不可欠であるように、関連するヘルスケア業界は当然の事ながら安定して需要のあるマーケットです。

 

●成長し続けている業界

医薬品、医療機器は常に進化をしております。また常にアカデミックと密接で、クオリティが高く、またマーケットとしてもクオンティティもたかい、成長業界であると言えます。

 

●ハイ・エンドな業界

医薬品、医療機器業界での営業職の場合、コミュニケーション相手は主に医師や薬剤師、その他の医療従事者になります。学歴も社会的地位も高い人々へのコミュニケーションで営業スキルも磨かれます。

 

●貢献度の高い業界

医薬品、医療機器業界でのコミュニケーション相手は医療従事者ですが、その延長線上は患者です。患者への最新の医療の提供を担う、貢献度も意義も高い営業です。

 

●待遇の良い業界

クオリティもクオンティティも高く、ハイエンドな営業には当然の事ながらそれに比例した報酬が伴います。MRも医療機器業界での営業職も他の業界での営業職よりも一般的に高い給与であるデータが多数有ります。
そんなヘルスケア業界に飛び込んでみませんか。貴方の営業力を常に求めています。

大学卒、営業経験3年以上、5年以下、30歳以下の若手の方。他業界でご活躍の方、是非ご連絡ください。
企業選びから面接対策まで、すべてサポートさせていただきます!!