ビールではないOrion

OrionとMSDは、転移性去勢抵抗性前立腺癌の治療のための治験中のステロイド合成阻害剤であるODM-208の開発と商品化のための世界的な協力を発表しました。(7/13/2022)

なるほど、その前に、Orionって何だろ。沖縄のビールではないことだけはわかる。そういえばオリオンビールは今はアサヒビールと提携関係にありますね。昔沖縄で学会があり、東京のとある大学病院の先生と一緒に沖縄まで旅した時に、オリオンビール関連の施設に連れて行ってもらって、ドラフト生ビールをたくさん飲ませてくれたりしました。懐かしすぎます。

で、このニュースのOrionは、フィンランドの製薬会社です。

https://www.orion.fi

フィンランドの会社は、.fiなのですね。初めて見ました。

Orionは、世界的に事業を展開しているフィンランドの製薬会社であり、well-beingのビルダーとのことです。(以下ホームページの翻訳)

Orionは、ヒトおよび動物用医薬品と医薬品有効成分を開発、製造、販売しています。

同社は継続的に新薬と治療法を開発しています。オリオンの医薬品研究開発の中心的な治療分野は、腫瘍学とPain領域です。

Orionの2021年の純売上高は1,041百万ユーロで、年末現在の従業員数は約3,350人でした。OrionのA株とB株は、NasdaqHelsinkiに上場されています。

https://www.orion.fi/

で、そのフィンランドにあるOrionという製薬会社が、メルクと提携したのです。メルクはアメリカのメルクですので、日本ではMSDですね。

提携の内容は、Orionの治験候補薬ODM-208およびチトクロームP450 11A1(CYP11A1)を標的とするその他の薬剤の世界的な開発および商品化契約ということです。

なるほど。

で、なんで、Orionという名前なのでしょうか? 前回は、Bicycleについて少し紹介しましたけど、会社名って面白いですよね。色々とググっても、なぜOrionなのかは出てきません。誰か知っている人がいたら教えてください。1917年の創業で、歴史はなんと100年あって、第二次対戦中から急速に発展したとのことです。3000人強の従業員ということで、日本国内大手製薬会社の規模感でしょうか。フィンランドが本社ですけど、ヨーロッパ各国と、インドにもありますね。
https://www.orion.fi/en/orion-in-other-countries/
フィンランドでは結構老舗の製薬会社ですね。過去には、旭化成とかエーザイとかとも提携しております。もしかして、みんな知っている会社? 僕は知りませんでした。
フィンランドはそもそもオーロラとか星を見たりする人々にとっては有名な場所なので、それでオリオン座とかはもしかしたら、シンボル的な存在なのでしょうか。わかりません。ググると、幸福のシンボルみたいなこと言っているのもありました。

オリオン座となると、ギリシャ神話とか出てきますけど、そうなると、オリオンは美男子で巨人の漁師らしいです。それゆえに女神アルテミスの怒りにふれて殺されたとも、さそりに刺されて死んだともいわれています。そもそも、死因が違うにしろ、殺されたということですよね。で、死後に、天に昇ってオリオン座になったとさ、とのことです。ただ、この説だと、ちょっと会社としては、しかも製薬会社としては、あまりよくないですよね。殺されたとか。ですので、その辺はあまり深く考えない方が良いのではないかと思いました。

さて、アメリカメルクとのODM-208関連の契約ですけど、こんな感じです。

  • オリオンが2億9000万米ドルの前払い金を受け取る
  • 合意により、MSDの腫瘍学パイプラインが強化および補完される

ODM-208は、CYP11A1の経口非ステロイド性阻害剤であり、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者の治療を目的とした第2相臨床試験で現在評価されているとのことです。

契約条件に基づき、Orionとアメリカメルクは、その子会社であるMerck Sharp&Dohme LLCを通じて、ODM-208を共同開発および共同商品化します。

アメリカメルクはOrionに2億9000万米ドルの前払いを行います。これは、2022年の第3四半期にアメリカメルクによって費用が発生し、非GAAPベースの結果に含まれます。

アメリカメルクって、前述しましたけどMSDです。念の為。

この前払いのうち、オリオンは署名時に約2億2,000万ユーロを収入として認識し、将来発生するODM-208開発費のオリオンのシェアをカバーするために約6,000万ユーロが留保されています。Orionは、ODM-208の臨床および商業供給の製造を担当します。

さらに、この契約は、最初の共同開発および共同商業化契約をアメリカメルクのグローバル独占ライセンスに変換するオプションを両当事者に提供するとのことで、オプションが行使された場合、アメリカメルクは、プログラムに関連するすべての未払いおよび将来の開発および商品化費用に対して全て支払うそうです。

よくわからんけど、相当Orionに有利な契約のように見えます。それだけ、このパイプラインは、アメリカメルクに意義深いことなのかと思います。

でも3000人規模の会社って、前述しましたけど日本国内の製薬会社っぽいですよね。ということは、日本の製薬会社も、候補物質を、アメリカのメガファーマに売ったりするような感じでできるのではないでしょうか?これがなかなかできないですね。

多分ですけど、日本の製薬会社は、アメリカに進出しないで、

スカンジナビアに進出すべきではないか

と思ってしまいます。Orionnは近隣国には広がっているけど、アメリカには進出していないですよね。https://www.orion.fi/en/orion-in-other-countries/

もしかして、ヨーロッパの、しかもスカンジナビアというか、北欧に拠点を構えて、近隣諸国のリサーチャーを雇えば、日本の製薬会社からも候補物質が出てくるかもしれないですね。

アメリカ進出がちょっと、ということで、とはいえ、APACではちょっと、と言ったところなので、敢えて飛び地で北欧に出て行って、現地採用をする。。。これはもしかして、新しい戦略かもしれないですよ。

2022承認でこの後どうなるか

ちょっとメモ的な意味も含めた記事です。2022年にFDAに承認された薬について、色々調べてみたいと思います。このリストは、複数の業界誌からピックアップしています。(fircepharma, biochempeg

Tirzepatide (Lilly)
Gantenerumab(Roche)
Deucravacitinib (Bristol Myers Squibb)
Bardoxolone(Reata)
Vutrisiran(Alnylam)
Mavacamten (Bristol-Myers Squibb)
Cilta-cel ( Johnson & Johnson/ Legendary Biologics )
Adagrasib (Mirati Therapeutics)

複数の記事からちょこちょこ集めました。2022の注目の新薬ということで。抜けているのもあります。例えばリリーのドナネマブなど。このような薬を意識していれば、いずれ日本にも入ってくるし、また、営業も必要になってくるような薬剤なのではないかと思います。

Tirzepatide (Lilly):ノボノルのオゼンピックが出ているので2番手になるのかなと思いますが、FDAで承認されました。ポイントは、肥満への適応がいつになるかということではないでしょうか。まあ、個人輸入などの怪しいサイトでは既に日本でも美容目的使用されていたりしますよね。でもどうでしょうか。日本ではそういうのはあんまり流行らないかと思います。安全志向が強いかと思います。ただ、肥満で認可されたら、もちろん、ブロックバスターにもなり得るというか、ノボノルもありますので、競争激しくなりそうですね。糖尿病とか肥満とか、結構MRの増員が功を奏する領域かと思っています。リリーは、女性MRを増やしたら良いのでは?と思います。糖尿病の薬はそれこそメトホルミンも、SGLT2も、なんだかんだでダイエットとかに使っているようなブログとかがあったりしますよね。ダイエットといえば日本ではどちらかといえば美容系の色が強いかもしれませんが、アメリカを含めて、結構深刻な社会問題になっている国ではもう少しシリアスになるかと思います。株価ですけど、FDAで認可されたときには上がりました。今後、株価の上がるポイントとしては、肥満での適応でどういうニュースが出るかだと思います。ちなみに、日本で世の中に出てくるのは、2024ではないかと言われております。

Gantenerumab(Roche):バイオジェンとエーザイのアデュカヌマブがちょっといまいちだったので、市場はリリーのドナネマブに注目しようとしました。さらにこのロッシュのガンテネルマブというところに行こうとしております。もちろん中外製薬が扱うことになるのかと思います。これが本当に市場に出るとなったら、またMRを採用すると思います。MRは減っていく一方とはいえ、こういう新薬の時にはそれなりのチームを組んでやろうということになるのではないでしょうか。ただ、個人的に中外製薬への中途採用には今まで携わったことはありません。ロッシュではあるけれど国内企業なので大変です。大変というのはリクルーターとしてです。リクルーターとしてというのは、僕みたいなリクルーターとしてという意味です。今まで国内企業の採用はうまく行ったことはありません。また中外製薬から外に出ていく人も非常に少ない印象があります。知っている例では、何かやらかして、降格になった人が頭にきて出て行ったということはありました。結構降格とかあるんですね。

Deucravacitinib (Bristol Myers Squibb):TYK2阻害薬ですね。ブリストルはかなり期待しているみたいです。飲み薬というのが良いのではないでしょうか。レッドオーシャンに十分入り込めそうですよね。デュークラバシチニブという名前が良いと思います。デュークですから。ブリストルはアメリカでの発売を2022年の9月10日にターゲットしているそうです。

Bardoxolone(Reata):Reata Pharmaceuticals、Inc.は、テキサス州プラノに拠点を置く製薬会社です。 2002年に設立されたReataは、主に抗酸化転写因子Nrf2を二重に活性化し、炎症誘発性転写因子NF-κBを阻害する実験的な経口抗酸化および抗炎症薬の研究に焦点を当てています。 [ウィキペディア(英語) ]
日本では協和キリンが承認申請をしているみたいですね。腎臓は日本でこれから大変な課題になってくるかと思います。個人的には再生医療に期待しているところです。それにしてもアメリカには良い会社がありますよね。ナスダック企業です。日本っ本当にもうこれからは、販売市場になりますね完全に。

Vutrisiran(Alnylam):アルナイラムは日本にきましたよねえ。で、この治験はFDAで3ヶ月の延長があったみたいです。ATTRアミロイドーシスに対するVutrisiranのレビューを3か月延長ということで、7月に結果が出てくるみたいですけど、既に中間で良い結果が出てるみたいなことがシェアされていました。
遺伝性ATTRアミロイドーシス(FAP)は、常染色体優性の遺伝性疾患で、遺伝的に変異を起こしたトランスサイレチン(TTR)が原因となる全身性アミロイドーシスです。 アミロイド化したTTRが末梢神経や心臓、自律神経系、消化管、腎臓、眼などに沈着することで、ポリニューロパチーや心臓障害など多様な症状を引き起こします。(Alnylamホームページ)
難しい病気の患者さんにとって選択肢になると本当に素晴らしいですよね。しかもこの会社は調子が良いです。もし日本でこの薬が出るなら、また人を増やしてほしいですね。

しかもアルナイラムは、何やら職場が大変良い環境らしく、2022年版 日本における「働きがいのある会社」ランキング ベスト100(524社参加)に選出されたそうです。ちょっとウェブを見てみたら、アッヴィが上位にランクされておりました。こういうのよくあるのですが、どういうふうにランクするのでしょうか? いつも思います。誰が社内を見たの? という話です。

Mavacamten (Bristol-Myers Squibb):こちらも難しそうな病気ですけど、FDAで認可が降りたみたいで注目です。クラスII-III閉塞性肥大型心筋症(oHCM)というらしいですけど、こちらの先生が動画で説明をしていますね。

先生のプロフィール
https://www.linkedin.com/in/milind-desai-md-mba-722b7834/
それにしても、インド系の方の活躍はすごいですよね。ITだけではないです。

英語の勉強にいかがでしょうか。英語の勉強といえば、前述のアルナイラムのMDの方も、良い動画を出していました。検索してみてくださいませ。なんだか、この薬も売れそうです。

https://www.linkedin.com/in/milind-desai-md-mba-722b7834/

Cilta-cel ( Johnson & Johnson/ Legendary Biologics ):ヤンセンですね。まあでも、良い薬出すとは思いますが、MRの採用は当分しないのではないでしょうか。再発・難治性多発性骨髄腫の薬らしいですけど。薬は良いのかと思います。人材の面ではどうでしょう?わかりません。女性はどんどんいけるかと思われます。おそらくですけど、コントラクトMRで、オンコロジー領域未経験のプロジェクトで、女性はすぐに受かると思いますよ。ダイバーシティといえば、ヤンセンです。

Adagrasib (Mirati Therapeutics):日本ではやってないのでしょうか。競合をアムジェンがやってるっぽいですけど。もし日本でやっていないのなら、是非日本に上陸してほしいですね。今からじゃ無理かな。以前にはアストラゼネカと提携していたらしいので、もしかしたらアストラゼネカに行くのでしょうか、日本市場は。

ミラティ・セラピューティックスは、臨床期の米国バイオ医薬品企業。 一部の癌患者の治療のため医薬品開発に焦点を当てる。 主な製品は、「MGCD265」、「MGCD516」と「mocetinostat」。 非小細胞肺癌、頭頸部の扁平上皮癌、および他の固形腫瘍、骨髄異形成症候群を有する患者を治療するために製品を開発する。(yahoo)

このような薬に絡んでいれば、MRは必要になりますよね。特にMiratiって日本に来てくれないですかね、単品で。もう社長できそうな人もすぐに紹介できますね。以上ですけど感じたことは、ファイザー、ノバルティス、サノフィとかがいないですよね。どんどんやばくなってるのでは。

山崎公式ラインに登録して、一言 → https://lin.ee/hqvL6Ka

給与が高い会社に行きたい話

先日、某製薬会社の某本部長の採用に関わりました。その方の給与は2000万円を軽く超えています。MR出身というか、MRしかやったことがない方です。別に英語ができるとか、そういうわけでもありません。ただ世の中には、別に2000万円を超えたサラリーの方は居ることはいます。僕の同僚が手がけた案件では、4000万円というのがありました。某携帯電話等の電気通信事業者やインターネット関連会社等を傘下に置く日本の持株会社での、弁護士採用です。また、転職に関わることには失敗しましたが、場合によっては?というところまで行った方で、その方の現在の給与が8000万円というのがありました。某外資の企業です。そこまで行くと、例外かと思いますが、一般的なサラリーマンの平均給与が500万円を切るという、この世の中、MRは、普通の大学を出て、普通の営業マンをやって、運命の悪戯で、2000万円超えになるチャンスがある職種なのです。東大や東工大や海外の大学を出ていなくても、英語なんか全然できなくても、MARCHだろうが、日東駒専だろうが、大東亜帝国だろうが、聞いたこともない大学出身であろうが、MRはどこの会社にいても大体同じ仕事をしていても、会社が違うだけで、2000万円を超えることが可能な仕事なのです。大学大学と言いますけど、たまに高卒の方も居ます。それでも、2000万円は行かなくても、ベテランになれば、大体どんな方でも1000万円は超えてくるような職種なのです。

一方で、ベテランになっても、1000万円を超えない場合もあります。ここまでくると、もう、会社選びの中での運命の悪戯としか言いようがありません。ただもちろん、1000万円を超えないからと言って、別に悪いわけではありません。MRとしては安い方だとしても、世間一般の別の仕事よりは、大体高いのですから。

では、その、運命って、何でしょうか?

ズバリ、会社です。

どんな会社かといえば、外資のバイオファーマが、給与が高い傾向にあります。M&Aのリスクとか、色々とありますが、大体外資のバイオファーマは高いです。そういう会社に、たまたま入社した人は、給与が高くなるのです。他の会社のMRとほぼほぼ同じ仕事をしていても、ほぼほぼ同じスキルセットでもです。

では、そのバイオファーマに入社するにはどうしたら良いのでしょうか?

新卒はほぼないので、転職するしかありません。ほぼ、100%転職です。ですので、そのような企業で募集がでたら、応募すれば良いかと思います。

応募資格って何でしょうか?

大体外資のバイオファーマが扱っている製品は、免疫、バイオ製剤、などなどです。疾病領域は広いです。応募資格としては、

・領域経験→ 免疫、オンコロジー、オーファンドラッグなどの経験

・基幹病院担当経験 → 大学病院、大学以外では、本当に基幹病院経験です。この基幹病院の定義が微妙な場合があり、それは、見る人が見ればわかるのですが、たまに書類選考をする人の中に、それがわからない人も居たりするので、面接に行く前に落とされたりするという、不運があったりしますので、これも注意です。例えば、どこか地方の大学病院よりも、がんセンターとか医科研とか、色々と難しいしKOLが居たりするのですが、書類選考の担当者が派遣で製薬のことを知らなかったりすると、上からただ「大学、大学」と、◯カの一つ覚えみたいな人だと、不運が訪れます。がんセンターでも医科研でも循環器センターとかも担当している人が落ちて、地方の大学病院を経験している人が書類が通ったり。そういう現象が生まれたりします。これはもう不運です。

脱線しましたが、最低限オンコロジーとか免疫の経験とか、大学病院の経験とかがないと、外資のバイオファーマ自体に応募できないということです。ということで、外資のバイオファーマを目指す前に、領域経験をしなければなりません。ところが、国内企業や、外資の事業部とかで、メタボの薬とか花粉症の薬とか長期収載品とかジェネリックとかしか扱っていない人、そして、今後もそういう薬を扱っていくだろう、、と思われる人は、外資のバイオファーマを受けることさえできません。

では、メタボとか花粉症の薬しか担当経験がなく、今後もおそらくその道を進むことになるという人は、外資のバイオファーマを目指すにはどうしたら良いのでしょうか?

領域を経験できる企業にまず転職します。

オンコロジー未経験OKの、オンコロジーMRの募集とか、領域未経験OKの会社をまず受けて、受かって、そこで3年くらい経験します。そうすれば、その後外資のバイオファーマに応募することができるようになります。

領域未経験MRから、免疫領域経験MR、オンコロジー領域経験MRにトランスフォームすることが、最も大事なポイントなのです。3年くらい、居れば良いです。3年経っても、40歳にならないくらいが理想ですので、年齢的には36歳が限界説です。もし、36歳で領域経験をスタートすれば、40歳くらいになった時に、領域経験者としてバイオファーマに転職可能となるわけです。

ここで困ったことが出てきます。最近ですが、領域未経験者を対象としたオンコロジー募集などの案件が、ほぼ消滅しているのです。

もしかしたら、待っていれば、出てくるかもしれません。某目黒にある外資、某新宿区にある外資などは、領域未経験でもオンコロジーや免疫領域で応募可能です。この話を持っていくと、今度は、「その◯◯社って、どうなんですか?」みたいなことを心配する人が必ず出てきます。ここで僕が申し上げたいのは、その会社そのものなんて、どうでも良いのです。 その会社で扱っている薬が売れようと、売れまいと、その会社のパイプラインがあろうと、なかろうと、関係ありません。ぶっちゃけ、そのうちに潰れようと関係ありません。経験値を積める3年くらいもってくれれば。で、話を戻しますけど、募集がないのです!!

いや、正確に言えば、社員紹介としての募集はあるかもです。でも領域経験は求められたりするので、アウトです。

募集がありません。

1つ方法があります。

CSOです。

こんなプロジェクトがあります。

◇6/1入社 オンコロジー研修付き先行採用◇
・必須要件:MR経験3年以上、新薬経験、基幹病院経験
・勤務地:応相談
・入社日:6/1

そして、このプロジェクトから、転籍するということも、あるでしょう。結構転籍の可能性が高い場合もあります。特に若い人においては、転籍の可能性が高い傾向にあります。

感覚的には、例えば、新卒で国内企業のMRとして3年経った方。メタボとか花粉症の薬だけしか経験なく、その会社に勤めている限り将来にわたってキャリアとしては、そのまま5年後も10年後も変わりそうがないという人は、CSOの未経験OKプロジェクトは良いかもしれません。ただし、将来の転籍を確約するものではありませんので、覚悟は必要です。ですので、若くて独身でまだそれほど手枷足枷がない方が良いかと思います。

手枷足枷というのは、具体的には、結婚した、家を買った、子供が生まれた、子供が私立の学校に入った、親の介護が必要になった、、、などの状態が、まだ少ない人です。これらの状況が少ない人は、飛び込みやすいです。

敢えてCSOから、敢えてその後の転籍を狙ってみては、いかがでしょうか? そして、40歳前後でバイオファーマです。

その他、色々と相談事のある方は、お気軽にご連絡ください。きっと、お話をすれば、展開も広がります。

連絡フォームを下につけておきます。

Crossroads

こんにちは。山崎です。ご無沙汰しております。バンコク在住ですが、バンコクは暑いですね。コロナの影響もあり、もう2年以上日本に帰っておりません。奥さんと子供に至っては、もう4年くらい日本に帰国しておりません。もう日本を忘れてしまいそうです。

最近更新が滞っておりましたが、別に理由もあるわけでもなく、さらに元気に仕事をしたいと思っております。

企業ニュースもなんだかパッとしないですよね。

“♪なんだかパッとしない毎日〜”

これでわかる人は、40歳代の方でしょうか? Speedの歌ですね。Speedそのものを知らない人もいますよねきっと。それにしても、今井さんは国会議員ですね。あの小学生が国会議員になるなんて、誰が想像できたのでしょう。隔世の感がありますね。

僕の現在の活動状況です

ビジネスディベロップメントにおいては、現在、あるバイオファーマの社長とやりとりしています。水面下で、サーチをしていたのですが、なぜか有名大手人材紹介エージェントが同じサーチを始めました。まあ、こういう話ってコンフィデンシャルでやってても漏れますよね。特に製薬業界の噂の広がりのスピードはすごいです。

ということで、多分、この会社は来年営業部門を積極的に採用すると思います。気になる方は、ぜひお問い合わせください。

転職について、漠然とでも考えている方は、お知らせください。お気軽にお話をさせていただきます。

ここ最近転職した人

Aさん:色々あって、家族もバラバラで、50歳代で独り身になった方。メンタルも崩壊し、一時期はよくない状態でした。色々と話をするうちに、元気になり、また、絶妙のタイミングで色々ことが展開し、なんと外資系製薬企業の正社員で採用されたのです。まあ、これは特殊と言えば特殊ですので、他の皆さんに同じように支援できるとは限りません。でもこういうことってあるんだなと思いました。タイミングが良すぎました。

“♪この世で一番肝心なのは素敵なタイミング〜”

ステキなタイミング・・・坂本九ですね。川崎市の市民祭には毎年奥様の柏木由紀子さんが来たりしていました。僕の奥さんの地元なので、市民祭によく行きました。コロナ前まではすごく大きなお祭りでしたけど、噂によると、もうやめるとか。残念ですね。コロナのせいで無くさないでほしいです。JR川崎駅の電車が発車する時の音楽は、坂本九の「上を向いて歩こう」ですね。ところでニューオリンズに4回行ったことがあるのですが、ストリートミュージシャンに「日本から来た」というと、いつも「上を向いて歩こう」を演奏してくれたりしました。アメリカのおっさんにとっては日本といえば「上を向いて歩こう」なのですね。アメリカではSukiyakiという名前でヒットして、日本の曲で初めてビルボードのトップテン以内に入った曲ですよね。まあ、飛行機事故も思い出してしまいます。全て隔世の感です。

あ、柏木由紀子は坂本九の奥さんですけど、柏木由紀ではないですよ。AKBの。紅白に出れなくなって、悔しいとコメントしてましたね。ていうか、体調は大丈夫なのでしょうか。元気になったのなら、よかったですね。

Bさん:医療機器メーカーの品質保証、50歳代のベテラン。過去には日系企業で東南アジア駐在経験もある方。MRとはなんとなく違って、お話もテキパキ、スマートな感じとはいえ、人情味もあり、嫌味のない方。医療機器と、バイオベンチャーのQA案件をサーチしている中でコンタクトを取り、そのままやりとりをしておりました。時を同じくして、とある自動車部品メーカーの案件をサーチすることになり、業界は違っても、色々キャッチアップできるのでは? ということで、ヘルスケア畑で50歳代になった方ではありましたが、自動車部品メーカーを案内。ロケーションの問題とか色々とありましたが、クリアして、見事、成約しました。僕にとっても、自動車部品メーカーに転職成功させていただいたのは、初めてです。

ちなみに関係ないですが、スポーツ用品メーカー、そして焼肉チェーンに転職成功させていただいたことはあります。

Cさん:新卒で日本一の製薬会社一筋。早期退職された50歳代の方。転職経験なく、面接で戸惑いましたが、CSOに転職成功しました。本人は割増退職金ももらっているし、地元でできるのでハッピーです。退職してから1年近く経ちましたが、失業保険ももらっていたし、OKです。

Dさん:早期退職した、40歳代の方です。外資系一筋でやってきましたが、彼曰く、生き残るには、マネージャーや部長になるか、本社にキャリアチェンジするかしかないと感じていたらしく、本人はそういうタイプではないとのこと。であれば、CSOで正社員で行ける年齢で早期退職制度がちょうど良く導入されたので、その道を選んだ。プロジェクトがある、無い、という問題は今後出てきますが、基本的には定年までいる事ができます。メーカーでも定年までは難しい時代なので、賢い選択かもしれません。

Eさん:MARCHの大学を卒業し、大手ジェネコンに新卒で就職。営業職を3年経験し、CSOに未経験MRとして転職し、3年経つ方。まだ20歳代です。CSOでは、国内後発品メーカーでのプロジェクトに従事しており、なんとなく、本人の実力としては物足りない日々を過ごしておりました。そんな中で、コンタクトしていただき、大手国内医療機器メーカーを案内。オファーまで出そうでしたが、急遽、お父様が体調不良になり、お父様の事業を継がなければならない事態に遭遇しました。ゆくゆくは、お父様の事業を継ぐ予定ではあったものの、お父様の容体が急変ということで、奥様、お父様のご希望もあり、オファープロセスを辞退して、家業を継がれる道を歩むことになりました。僕としては、ご本人がハッピーな道であれば、今後も応援させていただきます。

Fさん:Gさん: 現在、とあるバイオ企業の営業部長のサーチをしております。お二人はその候補者として応募させていただいております。製品の立ち上げ経験もあり、現職部長です。給与は代替2000万円超えるくらい。現職部長も色々あって、転職を望んでいたりするのですね。

過去に遡って、思い浮かんだ人たち

Hさん:新卒で外資の製薬企業のMRを経験し、その後外資で2社経験、オンコロジーでしたが、2年前にキャチアチェンジし、別業界へ。そして起業。結構稼いだものの、その業界の色々な闇を経験、そのまま突き進むこともできたのですが、闇が深すぎて、MR、製薬業界が超ホワイトに思えてきた今日この頃。起業していたものの思い切ってまたMRに戻ることに。ブランクはありますが、めでたく内定しました。

Iさん:MR同士で結婚し、家庭に入り、ご主人の転勤に帯同。お子さんも保育園に入れられることになり、MRとして復帰する女性。勤務地限定で普通にCMRとして転職成約しました。

転職はもしかしたら人生をも左右しかねないことですので、慎重にしなければなりませんが、一方でずっと留まっているのも、もしかしたら人生大損かもしれません。一度きりの人生のCrossroads. ミスチルかっ? 色々とご相談に乗らせていただきますので、ご連絡いただければと存じます。

【 実例 :なぜコントラクトMRに】 次の次は?

「パイプライン、将来性が不安です。」

これは、国内製薬企業MRの多く、または外資の人でも、色々と思っていることです。とは言え、自社のパイプラインはそう簡単に拡充するものではありません。

 

そこで、普通にパイプも豊富な製薬企業MRに転職を試みるわけですが、昔と違って、現状、各メーカーのMR募集案件は極めて少ないです。

CSOに入社する動機は様々です。

大半の理由は、勤務地関係だったりします。

その次に多い理由は、ベテラン勢の再就職というか、早期対処の後です。

では、勤務地理由でも、早期退職でも無い理由で、メーカーに勤務しているMRがコントラクトMRを志望する時って、どんな理由があるのでしょか。実例を聞きました。

 

②国内老舗、スペシャリティファーマ、28歳、男性の場合

 

→薬学部新卒後、先輩の行っている製薬会社に内定、就職MRになる。

 

→社員数は600人くらい。歴史はあるが国内企業そのもの。

 

→普通にキャリアアップをしようと思って、エージェント登録をする。

 

→普通に外資のプライマリーで良いのだが、現在募集案件が極めて少ない。

 

→たまに案件があっても、競争が激しい。

 

→免疫領域や外資のバイオファーマなどは自分の経歴ではハードルが高すぎる。

 

→そこで、CSOの外資のプライマリーのプロジェクトに。

 

→自分の出身会社や経験でもポテンシャルを評価してくれた。

 

→コントラクトとは言え、プロジェクト先では出身メーカーよりも新しい製品を扱うことができる。

 

→数年経ったら、普通に大手外資メーカーに転職したいと思っている。

 

→次の次を考え、CSOを志望した。

 

ということで、国内老舗のスペシャリティファーマの28歳の彼は、CSOに転職しました。

 

 

次の次を考えていますか?

もしかして現状の不満だけになっていませんか?

転職相談はこちら

 

 

 

 

【 実例 :なぜコントラクトMRに】 あなたの武器は?

「いえ、コントラクトは考えてないです。」

これは、メーカーのMRの多くの人が思っていることです。とは言え、CSOもずっと募集をしていて、実際に入社する人がいます。

 

CSOに入社する動機は様々です。

大半の理由は、勤務地関係だったりします。

その次に多い理由は、ベテラン勢の再就職というか、早期対処の後です。

 

では、勤務地理由でも、早期退職でも無い理由で、メーカーに勤務しているMRがコントラクトMRを志望する時って、どんな理由があるのでしょか。実例を聞きました。

 

①国内超大手(特定されてしまう)製薬会社MR。30歳。男性。有名な大学病院担当。

 

→新卒後、国内大手でプライマリー領域で数年活躍した。その時には、他メーカーよりも優位に立っていて、会社の戦略にも納得できていた。

 

→その後社内異動で、希望していたオンコロジー部門にきた。希望していた領域ではある。しかしながら、現場で感じたのは今度は外資の方が製品もパイプラインも充実していて、国内大手でも全く大したことがないと肌で感じた。

 

→年齢的にも若いので、外資のオンコロジー、または専門領域MRへの転職を模索した。

 

→そこで、外資のオンコロジー領域MRの知り合いと色々と人脈を作って、情報収集をしてみたが、誰一人として良い話を聞かなかったし、輝いて見えなかった。

 

→気づいたのは、外資だろうと、国内企業だろうと、MRだけの経験の年配の人には、特になんの武器もないのでは? ということだった。

 

今、ビジネスを続けていく上での武器を持っていますか?

 

→プライマリーだろうとオンコロジーだろうと専門領域だろうと、自分は10年後にそういう存在になるのかと感じてしまった。

 

→とは言え、エージェント経由で外資のオンコロジー領域MR案件の面接を受け、オファーがでた。

 

→条件、給与は悪くなかったが、どうしても将来に魅力を感じずに、断った。

 

→そこでCSOを考えた。メーカーでは得られないビジネス経験や、見られない世界を経験できると思った。

 

→CSO各社、色々なビジネスをしている。直接は関わらなくても、近くで知ることになる。考えるきっかけにもなる。

 

→給料などは下がるが、経験としてはとても重要で、わからないけど何かの武器を持てると思った。

 

→プロジェクト打ち切りや、撤退など、色々リスクはあるが、だからこそ逆に若くないとできないと思った。

 

→そもそも、大手メーカーでもMRをずっと続けることは、この先困難だと感じていた。

 

→そもそも、新卒のままずっと続けて、中堅、ベテランになってから武器を持てずに他を探しても何も見つからないと思った。

 

→今まさにキャリアチェンジを模索する上ではちょうど良かった。

 

→ここだけの話だが、MRをずっと続けるつもりはない。

 

→少なくともあのまま国内大手で続けよりは、何かを得られると思っている。

 

→友人や周囲からは、「若いのになんでコントラクトに行くの?」と言われたが、若いから来れたと思っている。

ということで、国内大手、30歳、オンコロジー領域担当、有名大学担当の彼は、CSOに転職をしました。

 

 

あなたは武器を持っていますか?

転職相談はこちら

 

 

 

製薬業界リストラ時代に必要な専門性の見せ方

糖尿病領域のMRには専門性はないのか? だとしたら糖尿病専門医が怒りますよね。これだけ製薬業界でリストラが発動されて、しかもターゲットになるのは年齢が高くてプライマリー領域経験者ですね。でもこれ、誰が定義したんでしょうね。プライマリーといえば、セカンダリーですかね。だとしたら、プライマリーって専門性高そうですよね。

ところが、製薬業界では、免疫だのオンコロジーだのオーファンだのが専門性が高い「専門領域」、そして糖尿病とか高血圧とか、アレルギーは専門性は高くない「プライマリー領域」・・・みたいな構図になっていませんか。

その理由としては例えば「専門領域」であるオンコロジーのMRは、医師と個別処方について話し合ったりとか、KOLとアポイントをとって最新情報のupdateや処方提案までするとか。KOLはMRはもちろん、メディカルアフェアーズやMSLが常に本社からきていてこれまたアポントをとってパイプラインの話をしている。と、いうイメージですかね。本当ですかね実際に。そんなに医者は時間ありますか?

その一方で「プライマリー領域」の例えば抗アレルギー薬メインのMRは、花粉症の季節に突然数社がたむろして、アレルギーの医者の周りにたかって、眠くなるかならないかとか、分2か分3か、once a dayとか、適応が加わったとかという話を、アポなしで病院の廊下とかでトークしている、そんな感じですかね。

確かに、こうしてみると「プライマリー領域」は専門性が低く見えるのでしょか。でも本当にそうでしょうか。

私はこの分け方、アレルギーとか糖尿病の専門医にとても失礼だと思います。こういう疾患は幅も広いし奥も深いですよね。実はこういう先生はもっと深いところで話をしたいのではないでしょうか眠くなるとか、ならないもそうですが、もっともっと幅広くて奥の深い話ができるMRなら、アポイントもとるし処方の相談もするのでは。会社の研修で習うようなことだけではなくて、それこそ例えば、海外の雑誌の最新号に載っているような糖尿病の話とかをできる、「専門性の高い」MRを探しているのでは。

もし、このような活動ができていて、それを職務経歴書に反映することができて、なおかつ説明することができるのであれば、その人は糖尿病とかアレルギー疾患治療薬の、専門性の高いMRと言えるのではないですか。

「開業医から、大学まで幅広く経験した。糖尿病や循環器製剤を幅広く扱った。」

こんな自己紹介しかできない人は、リストラの対象ですし、その後他に転職先を探すのは難しいですね。

プライマリー領域の経験のみでも、専門性を高く見せる方法は、あると思います。

オンコロジー担当者 という「幻想」

個別化医療、アンメットメディカルニーズ、がん免疫治療、2人に1人は罹患、高い専門性、たくさんある開発パイプライン。

今オンコロジー領域を担当したいMRが沢山います。ところが現状でオンコロジー領域を担当しているMRがなぜオンコロジー担当者になったかといえば、偶々入社した会社にオンコロジー領域がありなおかつその部署に偶々配属になったり、或いは社内の部署の再編でたまたま抗がん剤を担当することになったというケースが殆どです。たまたま配属され数年経験しベテランになった人は転職市場でも現状は価値のある人材です。もちろん、仕事もできる人も居ますが、オンコロジーを担当したのは偶々というケースが多いので、当然その中には普通の人や普通以下の人も居ますよね。

ジョブセキュリティの観点で言うと、偶々オンコロジーを経験した人は、プライマリー領域担当MRよりはリストラのリスクは低いです。

仕事ができるMRは、どんな領域であれ会社からは必要とされる人材だと思いますが、普通のMRならオンコロジー領域担当者のほうが安全と言えます。

昨今、とりあえずオンコロジー領域MRに「なりたい」、「なっとけ」といという人々が殺到しています。なんとかしてオンコロジー領域を経験しようとしているMRが沢山居ます。しかしながら、それはなかなか難しいのです。なぜでしょう。

理由:オンコロジー領域経験者しか採用しない

企業でオンコロジー領域の新製品が発売になり、人材を採用するとき。また、新製品はないけれど欠員補充や増員で人材を採用するときもそうですが、原則的にオンコロジー領域経験者しか採用しません。最近、数件免疫オンコロジーの製品の新発売や、あるいは既存のオンコロジー領域の欠員補充などで幾つか企業の募集案件が登場しました。ところが、そもそもオンコロジー領域経験者は業界では限られています。前述の「偶々」オンコロジー領域に携わった人々がそのターゲットになるわけですが、さらにその中で転職希望者が居ることが必要で、さらにその中で希望の勤務地や給料に合致する必要があり、さらにそもそも面接に合格しなければなりません。企業側は領域経験者採用という原則を変えませんので、採用人数を満たすためには枯渇した領域経験者マーケットをさらにつつくことになります。仕事のできないオンコロジー担当MRであっても重要な1人です。その仕事のできないオンコロジー領域担当MRに転職することを説得し、その仕事のできないオンコロジー領域担当MRに現状より高い条件を提示して、その仕事のできないオンコロジー領域担当MRを獲得しています。「仕事のできるプライマリー領域担当MR」を書類選考で落として、「仕事のできないオンコロジー領域担当MR」を合格させているのが現状です。これを客観的に見ている領域未経験MRは、「ああ、俺もオンコロジー領域経験していればなあ・・・」と、思うことでしょう。

ただ、増額した条件で採用された後、その仕事のできないオンコロジー担当MRは、新会社でどうなるでしょうか。急に変身すると思いますか。

オンコロジー領域で人材が必要な企業は、無理やり何が何でも経験者を採用せずに、領域経験に関係なく優秀なMRを採用すべきです。その方がビジネスは後々うまくいくでしょう。もちろん最初は研修も製品を覚える事も大変かもしれませんが一定のプロセスを経ればすぐにキャッチアップできるはずです。

さて最近募集のあったとある企業ですが、結局オンコロジー経験者採用計画が未達におわり、代替策として領域未経験者を社内異動で賄ったそうです。そういうシナリオなのかもしれませんが、であれば、初めから外部からやる気のある優秀な領域未経験MRを採用した方が良かったのではないでしょうか。まあ、私のようなリクルーターにとっては、将来のオンコロジー候補者の母数が増えるのでそれはそれで良いことではあります。

実はそんな話を企業幹部としたことがあります。ある外資の製薬企業の外国人社長とあるイベントで隣のテーブルになり、

「おたくのオンコロジー領域に紹介したい優秀なMRが居るよ。ただし、オンコロジー経験ないけど、仕事はめっちゃするよ。」

と言ったら、ぜひ紹介してくれという話になりました。その後実際に紹介したのですが結果的に採用されませんでした。現場の営業部門や、また採用担当者にとってはとてもイレギュラーだったため、あまり良い印象をもたれなかったためです。その時は残念でしたが、領域未経験の優秀なMRでやる気のある人なら、採用されるべきだと思います。少なくとも、仕事のできない領域経験MRを仕方なく採用するよりは数倍も企業のメリットになるはず。

 

矛盾した採用ポリシー

オンコロジー領域の採用は、オンコロジー領域経験者。理由はオンコロジー領域はプライマリー領域やその他の領域に比べて専門性も高く仕事面でも高度だから。でしょうか。

であればオンコロジー領域人材の採用担当者も当然、製薬業界、オンコロジー領域を十分に経験し、高い専門性のある人でなければ、優秀なオンコロジー領域経験者をスクリーンする目がありませんよね。当然の事です。

ところが現状では企業側の採用担当者はオンコロジーどころか、製薬業界も経験がない人が殆どです。採用ニーズが発生するので社内の「採用担当者」を採用するのは良いのですが、突然異業界からやってきて、優秀なオンコロジーMRのスクリーンできるのでしょうか。MRを領域経験者に限って採用する予定なら、採用担当者も是非業界や領域の経験者であって欲しいです。というか、当たり前だと思いませんか。

誤解のないようにしたいのですが、私の個人的な意見は、「領域未経験でも優秀なMRなら採用すべき。優秀なら、違う製品でも領域でもMRとしてキャッチアップできるはずである。」というものなので、当然採用担当者も「優秀な人材採用の経験者なら、業界未経験でも優秀な人材採用の経験があれば、製薬業界でもキャッチアップできる」と思っています。ですので、採用担当者が異業界出身でもまったく構いません。

しかしながら、募集企業がMRの採用を領域経験者に限定するのなら、採用担当者も領域・業界経験者に限定すべきです。

ところがこれも難しいのです。というより、ほぼ不可能かもしれません。それは、そもそも製薬業界に「採用担当」というか、Talent Acquision、つまり採用のスペシャリストという概念が浸透していませんし、仮にあったとしてもその地位が他業界のそれに比べて低い感じがします。例えば、IT業界やコンサルティングファーム業界で採用担当、まして「Head of Talent Acquision」なんていうようなポジションは、「花形職種」と言ってもよいのです。それだけ採用が重要であるという認識のある業界です。ところが、製薬業界はそうではありません。もちろん優秀な採用担当者も居るので、そういう人の業界としてのポジションが上がるべきだと思っています。

企業側も候補者側もオンコロジー領域経験という幻想から覚めたほうが良いかと思っています。優秀な人が生き残りやる気のない人は去らなければならないという健全な状況になることが必要ではないでしょうか。企業側は領域未経験でもオンコロジー領域で採用して欲しいです。候補者側も安易にオンコロジーならいいやと思わずに自分の領域で「できる人」をとりあえず目指すべきで、転職の際も領域にこだわらないほうが得策です。

今後、各オンコロジー領域製品のパイプラインが製品化してきます。中には社内に現在オンコロジーの部隊を持ってない会社にも、オンコロジーのパイプラインがあります。このように活発になれば、採用も発生しますよね。そのときは、企業側は今までの採用の仕組みを変えるべきですね。

同時に、オンコロジー領域にも、もっと活況な争いがはじまります。さらなる競争激化が予想されMRも競争できるMRが必要になります。みんなそれが嫌でオンコロジーを目指す人が多いのですが、オンコロジー領域も近い将来そうなります。医師と膝を突き合わせて専門的な話をとことんしていく、、と言ったこが、あるにはありますが、そんなことより、数字を上げてくれる人。。。というのが重宝される時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。オンコロジー領域とは、こうあるべきだ。。というような幻想は終焉を迎えるのでしょうか。

ベテランMRの求人

ほぼ毎日何かを発信しようと決めたこのコーナーです。

 

オンコロジーをやっていて、ベテランの方。

オンコロジー領域に所属していながら、転職に興味あったけど、自分には年齢的に関係ないと思っていた方。

エキスパートMRという求人がございます。外資系のメガファーマです。スポットでお考えの方は、

– 北海道、甲信越(新潟県・長野県・山梨県)、埼玉県、神奈川県、東海(静岡県・三重県・岐阜県)、北陸(富山県・石川県・福井県)、四国(香川県・愛媛県・徳島県・高知県)、福岡県 などなどの地域で空きがあるようです。
ただ、年齢といっても、限度もありますので、お問い合わせくださいませ。

【注目】オンコロジー領域 MR 募集

立て続けに募集記事です。

アメリカ系メガファーマでの、オンコロジー領域MR募集案件です。

トレンドの、免疫オンコロジーです。

すぐにリストアップをします。面接などは年明けからになるかと思いますが、エントリーは今のタイミングです。

希望勤務地は考慮されます。

待遇は現状から優遇されます。

○オンコロジー領域経験者

○MR経験2年以上

35歳くらいまでの方を想定しています。

ご興味のある方、

下記よりエントリー、お問い合わせくださいませ。

オンコロジー募集 くわしく

今回の募集の概要をお知らせします。

募集企業:外資系のメガファーマ

募集概要 2件

☆募集案件1☆ 営業所長 オンコロジー領域で営業所長を後経験されている方。年内にスタートしますので、早めにお問い合わせください。

その営業所長も採用に加わることになり、その後始まるのが、、、、

☆募集案件2☆ MR オンコロジー領域経験MR。

詳細に関しては、ぜひご連絡ください

オンコロジー 募集

さて、以前に私は2016年にMR数が増加に転じると予測しました(こちら)。昨年から今年にかけてMR数はだいぶ減ったと思います。いうまでもなく各社がこぞって、まるで示しを合わせたかのようなダウンサイジングをしたためです。業界のMR数はぐんぐん右肩下がりだったと思いますが、ここで、予想が当たったのかどうかはわかりませんが、大きな募集が私のところに届いています。一つは、先日もお伝えした免疫領域での募集、これは来年の1月入社、4月入社を目論んでいます。

そして、もう一つ入ってきたのがある企業でのオンコロジー領域です。来年にかけて募集します。特にこの企業は営業所長も募集するのですが、それは今からもう急ぎです。オンコロジー経験のある方、ぜひ連絡お待ちしております。登録はこちらにお願いします。

この2つの募集は、何か、MR数の下げが止まる予告のような気がします。各社、オンコロジーなどなどを筆頭に専門領域でのパイプラインが次々と世に出て、新しく発売されるのもこの年末からです。PDL-1抗体は開発のトレンドですね。来年も出てきそうです

今まで相当ドラスティックなリストラを展開していた企業も、これがまた同時に良いパイプラインがあったりします。これらの新製品を立ち上げるには、また相当なMRが必要です。CMRで補うというところも目立ちますが、それでは追いつきません。したがいまして、やはり中途採用で経験者を募ることになります。MR数の減少傾向は下げ止まり、増加に転じるのではないでしょうか。

 

 

勤務地に納得していないMR必見の募集案件 仕入れました!

MR募集案件仕入れました。

 

☆外資系製薬企業での募集です。

☆勤務地、第三希望まで提示してください。どれかに行けると思います。

☆プライマリー領域 と オンコロジー領域

 

以下は、山崎の私見です。こういう人は強みがあります。オフィシャルな募集要項ではありません。

①女性営業所長・・・ダイバーシティです。

②女性の営業所長に準じる、一歩手前のキャリアの方・・・ダイバーシティを達成したいです。

③30歳前後の男女問わず若手MR・・・将来を背負う人材です。

 

こんな方はぜひお考えください。

☆女性で、結婚や出産が将来あったとしてもずっとキャリアを続けたい。

☆女性で新卒で縁もゆかりもない、親戚も友達も誰もいない土地に配属になった。若い女性にもかかわらず田舎暮らし。(田舎が悪いというわけではないけど)。女子会も合コンもできない! いつかは地元に戻してくれると信じて、早5年経過・・・。

☆男女問わず!! 今のこの土地で生活の基盤がある。このままだと来年転勤になってしまう。

☆オンコロジーやりたい。(領域未経験の方はプライマリー領域でスタートですが、異動は活発です)

☆良い会社だと思っていたけど、雲行きが怪しくなってきた。

☆日当や借り上げ社宅がなくなりそうだ。

ダイバーシティを達成したいので女性は重宝されると思いますが、男女問わずの募集です!!

この求人案件に応募する、しないに関わらず、このような事をお考えのMRの方、一度ご連絡くださいませ。お気軽にご相談に乗らせていただきます。お問い合わせだけでもどうぞ。

 

 

 

メルクセローノがくるぞ!!

ファイザーによるアストラゼネカの買収劇は、数ヶ月前にファイザーによる断念により立ち消えになりました。オフィシャルには今後もう無いと言われていましたが、水面下では、この年末にまた仕掛けるだろうと言われていました。法的にも、通念上も12月頃なら可能だと言っていたアナリストが居ます。さて、12月になりましたが、その気配はありません。結局ファイザーはアストラゼネカを諦めたのでしょうか。

まあ、諦めたと言うよりも、その必要があまり無くなったという印象も見え隠れしています。その理由がドイツのメルクセローノの存在です。

抗PD-1抗体という新しいトレンド

企業は人です。製薬業界も、企業ですので、やはり人材がモノを言います。その人材と言う切り口で言うと、オンコロジー領域に優秀な人材が流入している事は火を見るよりも明らかです。また、メーカーはこぞってオンコロジーパイプラインの充実を図ってきました。プライマリーからスペシャリティへ、そしてオンコロジーへと言った感じでしょうか。いまさら、高血圧とか糖尿病の新しい薬の開発に社運をかけるメーカーには魅力はありません。オンコロジー、ヘマトロジー、そしてオーファン、その他のスペシャリティファーマが隆盛を極めているのです。

さて、では、その次のトレンドは何でしょうか。ワクチンでしょうか。難しいですよね。ただ、オンコロジーに関連した新しい流れとしては、免疫オンコロジーと言う新領域がありますよね。それが抗PD-1抗体でしょうか。

抗PD-1抗体は小野薬品が長年かけて開発して晴れて世に出てきたオプジーボが牽引している状況でしょうか。それに追随し、世界の大手、中堅、スペシャリティファーマが開発にしのぎを削っていますよね。特にメラノーマなどの毒性の強い分野には期待されているようですね。この抗PD-1抗体のパイプラインを引っさげて提携先を探していたのがメルクセローノ、つまりドイツのメルクです。そして、その提携先に手を挙げてきたのがファイザーです。

ファイザーとドイツのメルクは、包括的な提携をしました(こちら)。ファイザーにとっては、このヨーロッパのメーカーとの提携の事実が、アストラゼネカへの興味を減少させる原因になっているのです。では買収なのか?いや、そんな性急な話ではないと思いますが、少なくともアストラゼネカを買収するモチベーションは下がりそうです。なぜなら、ファイザーはじめ、アメリカの大手企業の目論みは税金の安いヨーロッパに本社機能を移す事なのですから。

ファイザーとドイツのメルクの提携が発表されたのがこの11月ですから、水面下で囁かれていた、12月ファイザー、AZ買収説も、もう誰も言わなくなったのです。まあ、もしかしたら、AZの買収断念ありきで、ドイツメルクとの提携をしたと言えるのでしょうか。わかりません。

このグローバルでの提携で一番活気づくのは、日本のメルクセローノではないでしょうか。日本のメルクセローノは数年前にアービタックスを新発売し、その時は勢いが有りましたが徐々におちつきました。アービタックスも発売後長年経過し、そして最近では大手に比べた地味なパイプラインでなかなか人材が集まりませんでした。

ところがところが、今回の抗PD-1抗体を引っさげた提携先探しでファイザーと提携したのです。大きな開発費で、このパイプラインの開発は加速されるでしょう。そして、人材獲得に大きく有利な材料になりそうです。最近就任したメルクセローノの新しい社長は偶然なのか、どうなのかわかりませんが、ファイザー出身ですね。

メルクセローノが人材を募集する動きになるかもしれません。今までは若干苦労した人材獲得も、抗PD-1抗体開発パイプラインへの期待で、優秀な人材がメルクセローノに集結するかもしれません。

折しも、昨今のこの突発的な買い手市場に、大きな募集をかける可能性があります。製薬業界には求職者が多めに存在しているこのタイミングですので、まさに、メルクセローノが優秀な人材を獲得するのは今がチャンスではないでしょうか。

メルクセローノへの就業に興味が有る方は、是非ご連絡くださいませ。お気軽に相談に乗らせていただきます!

アストラゼネカの新人事

アストラゼネカは、新しいCEO人事を発表しました。 その方の名はパスカル・ソリオ! 考える人みたいで恰好いいですね。

http://www.astrazeneca.co.jp/activity/press/2012/12_8_28.html

パスカルさんも相当優秀な方だと思いますが、アストラゼネカが、ロッシュの社長を採ったところに、なにかアストラゼネカの希望というか、期待というところを見て取って良いのでしょうか。例えば最近ヤフーがグーグルの重役を採用したのと似ているような感じがします。

パスカルさんはロッシュのCOOです。ロッシュと言えば、現在最も注目されている製薬会社と言ってよいのではないでしょうか。注目されている理由は何と言っても最大のバイオ医薬品メーカーだからです。これからの医薬品業界は、遺伝子、個別化医療に乗らないと、生き残りは難しいですよね。そしてその主役となるのは抗体医薬です。ロッシュは「ジェネンテック」を2009年に完全子会社化した後、バイオ医薬品を中心とする分子標的治療薬の開発がさらに加速していますよね。現状のパイプラインで、抗体を用いて使用する医薬品が最も多い会社の一つです。その、ジェンティック買収、さらにロッシュのバイオファーマ化を先導し、売り上げを伸ばし続けてきた張本人が、パスカル・ソリオさんです。

ロッシュはパスカルさんが就任してから取ってきた方向性により、現状最もホットなファーマになっているのです。抗体医薬、オーファンに不可欠な試薬は、ロッシュ・ダイアグノスティクが重要な役割を果たしています。特にアジアパシフィックでの成長は顕著ですよね。このパイプライン見てもすごいです。http://www.roche.com/roche_pharma_pipeline.htm

最近のアストラゼネカはどうだったのでしょうか。実は今年の4月に新しく会長が就任しました。新会長は元ボルボの社長であり、ヨーロッパ版経団連と申しましょうか、ヨーロッパの経済団体であるERT(European Round Table of Industrialists)の会長でもあるリーフ・ヨハンソン氏です。最近流行の異業界からのボードメンバーと言う感じでしょうか。その新会長が就任後4ヶ月たった先日の8月28日に、ウォールストリートジャーナルのインタビューに答えて言いました。

“There’s a number of medicines going off patent, We need to replenish them.” (http://online.wsj.com/article/BT-CO-20120828-709362.html)

彼が言っているのは、こういうことです。

①「たくさんの薬が特許切れになる」②「我々はそれら(製品)を補充する必要が有る」

特許切れとはなんでしょうか・・・日本で言えば、ネクシウムやクレストールでしょうか。ネクシウムは今のところ効果を全面的に押し出すことで功を奏しているようです。つまりオメプラールのジェネリックという経済性よりも、より良い効果という新規性がメリットを上回っているということでしょう。しかしながら、これもジェネリックが7掛けの日本だけかもしれません。もし他のPPIのジェネリックがもっと安くなれば、どんなにネクシウムが優秀でも新規性よりPPIジェネリックの経済性が上回ってしまうでしょう。クレストールに至ってはスタチンのマーケットそのものがジェネリックに取って代わるところです。アボットやファイザーの様にプライマリー領域、長期収載品には、別のストラテジーが必要になるのかもしれません。

補充する必要があるとはなんでしょうか・・・言葉の通りです。とにかく製品、パイプラインを補充する必要が有るのです。アストラゼネカの会長は、はっきりとインタビューに答えています。つまり、裏を返せば、製品、パイプラインが手薄だと、いうことに他なりません。

なんと言うか、やっぱり、異業界の雰囲気がします。新しい風は良いことだと思います。由緒ある経済紙に自分が会長をしている会社のパイプラインが良くないと言っている訳ですから。なかなか医薬叩き上げの人はこう言えないかもしれません。株主や他の経済団体向けには、とてもわかりやすくて、良いのです。私もそう思います。そういえば、ノバルティスのトップも、ハインツから来た方ですし、最近日本のアストラゼネカに、P&Gから部長が来ましたよね。すばらしい流れですね。私のようなリクルーターとしては、こういう動き大歓迎ですね!(笑)

日本で言えば、トヨタの豊田社長が、武田の社長になっちゃったとか?? ありえなーい! だけどもありえるー。(笑)

ヨハンソンさんの発言は、今まで製薬会社の閉鎖性と言うか、排他的な感じと言うか、他からの参入を嫌うようなカルチャー、その参入障壁のフラストレーションを取っ払ってくれているような気がします。

奇しくも、彼が、WSJのこのインタビューに答えたのは、彼が関与した人事異動、つまり彼がロッシュから辣腕社長を連れてきて、プレスリリースがあった直後でした。すなわち、リーフ・ヨハンソンさんがパスカルさんに期待していることは、火を見るよりあきらかです。それは、古巣のロッシュでパスカルさんがやってきたように、アストラゼネカに置いても例えばジェネンティックのような会社とのコラボレーション、M&Aをして、抗体医薬、オンコロジー、ワクチン、オーファンドラッグなどなどを補充してほしいと言うことです。

アストラゼネカがこれから活況になりそうです。

AbbVie !! アッヴィ!! アボット分社化による新会社名決定 

2012年末までに分社化を決定しているアボットが新会社名を発表しました。

Abbott Selects AbbVie As New Name For Future Research-Based Pharma Co.

これはナスダックの記事ですが、アボットはNYSEに上場しています。 スピンオフの新会社がナスダックかNYSEはちょっと不明です。 いずれにしても分社化して上場し、投資をされやすくすることでリサーチベースの企業を作っていくということだと思います。 また一部アナリストによれば、ヒュミラに頼りすぎていたアボット本体から切り離し、上場し、研究開発を加速するとの思惑もあります。 ヒュミラに、リュープリン、シナジスにCNS、そしてオンコロジーとHIV用薬のパイプラインをさらに太くしていくことだと思います。 従来のプライマリー領域はアボットで存続します。

現アボットのヴァイスプレジデントであるリチャード・ゴンザレスさんがAbbVieのCEOになる予定とのことです。AbbVieのカタカナ表記はまだ決まっていませんが、ネット上ではすでに「アブビー」と表現されていますね。 発音的には「アッビー」に近くなろうかと思います。 ゴンザレスさんによるとAbbottのAbbはそのまま使い、Vieに関してはラテン語の生命に相当する言葉であるとのことです。

確かに、素晴らしい人生は、セラヴィですよね。 ラヴィアンローズといえば、バラ色の人生。 ここで吉川 晃司を思い浮かべた方は僕と同世代ですね(笑) 生命のViですね。

生命関連製品である医薬品を司る企業としては、AbbVieは素晴らしい名前ですよね。 いやあ、しかし考えるもんですね。

昔から存在する企業名は設立者の名前だったりしますよね。 一昔前は、M&Aでは創業者が二人になってしまうので、仕方がなく二社の名前をつなげたりしましたよね。 マリオン・メレルダウとか、ベックマン・コールターとかですね。

しかしながらspinoffになると完璧に造語にする必要がありますかね。今回のAbbVieは、なんだかCovidienを連想してしまうのは僕だけでしょうか。CovidienはTyco Healthcareからspin-offした企業で、これも造語ですよね。 collaboration と lifeにインスパイアされたらしいですから、まさに生命のviを使っていますよね。 たしかに似てるなあ。 また、Vをcapitalにするのは何となくインパクトがありますね。 Vは縁起が良いですよね、capitalにして映えます。inVentiveもそうですね。

spinoffで新社名になり、これから各メーカーの主力領域に成長するニューロサイエンス、オンコロジー、HIVや抗体医薬などに次々と特色を出していくAbbVieには注目が集まるのも当然ですね。日本でもグローバルに準じて組織改編があるとのことですので、今年2012年中には誕生しますね。 ロゴマークは新会社誕生時にヴェールを脱ぐとのことです。 きっとAbbottは現在大忙しでしょうね。 実は本日所要で田町のビルに行く機会があったのですが、心なしか皆さんご多忙のご様子でした。

AbbottそしてAbbVieに期待大ですね。今後の成り行きには注目が集まると思います。 採用が多くなると良いなあ(^_^;)

ノルバスク、アムロジン、そして麦とホップ

ジェネリック医薬品はカニバリゼーションか?

新規事業が既存事業を食いつぶすことを、マーケティングの世界ではカニバリゼーションと呼びますよね。たとえばレコード会社はダウンロード販売を手がけていますが、既存のCDの売り上げが頭打ちになり、ついにバージンメガストアはその存在意義を失い、日本ではTSUTAYAに吸収されて解散しました。 歴史的に言えば、いわゆるレコード盤の時代もあったわけですから、時の流れには逆らえないということでしょうか。

ビールにおいても、その高い税率と戦うことなく、メーカーによる強かな戦略で登場した発泡酒は、今やビール市場を侵食し、さらには麦芽以外の原料を使った第三世代のビールが登場しております。

いずれにしても消費者側からは何らかのメリットがある、生産者側としては製品自体にユーティリティ、つまり効用が付帯していることが条件になっているかと思います。消費者目線では、安い、便利、おしゃれ・・・などなど、生産者側からは、「売れる」ということにほかなりません。

ただし売れる製品を開発することが必ずしも成功とは限りません。なぜなら既存の築き上げたマーケットを食いつぶし、単価の安い製品がシェアを伸ばす訳ですから、生産者としては、更なる大量な売り上げを達成しなければ、利益率でカバーできなくなるというわけです。 この点がいわゆる、カニバリゼーションによる企業のジレンマでしょうか。

若干前置きが長くなりましたが、ジェネリック医薬品はカニバリゼーションでしょうか。効能・効果、安全性などは先発品と同等で安価であれば、当然先発品マーケットは食いつぶされる可能性が高いですよね。

ところが、つい最近までは、カニバリゼーションとは言えなかったと思います。なぜなら、先発品メーカーはジェネリック医薬品を扱っていなかったからです。扱っていたとしても、自社先発品のジェネリックはなかったと思います。

つまり、医薬品業界は、ビール業界とは違ったのです。当たり前といえば当たり前すぎますが・・・。

例えばサッポロビールのラインアップを見ると、エビス(プレミアムビール)、黒ラベル(ビール)、生搾り(発泡酒)、麦とホップ(第三のビール)、プレミアム アルコールフリー(ビール風飲料)…等等となっていて、結局のところ、単価の高いビールを、価格の安いカテゴリーの製品が侵食しているようにも見えます。単価の安い製品で利益を伸ばすには、物量をさらにアップさせなければならなくなり、辛いところです。

一方で医薬品をみると、例えば昨年満を持して登場したアムロジンです。先発品はファイザーのノルバスクで、ジェネリックは30社以上のジェネリックメーカーから発売されましたが、ファイザーからは発売されていません。 先発品とジェネリックでは業界が違うので、同じ製品が別会社から出てくるということになります。 つまり、カニバリゼーションではないかもしれないということです。

要するに医薬品業界においては、特許が切れた先発品は、別のジェネリックメーカーによって市場が縮小するばかりということになります。
先発品メーカーはこのような状況をただただ眺めているだけでしょうか。もちろん、違います。それは、先発品メーカーによるジェネリック医薬品マーケットへの進出によって、業界地図が激変しようとしていることから明白です。

ファイザーによるエスタブリッシュ医薬品事業部、サノフィによる日医工との提携、それよりだいぶ前のエルメッドエーザイ、田辺販売・・・そしてアボットが予定している分社化…などなどがその地図の激変です。

今まで、医薬品業界はセラピューティイクエリアでカテゴライズされてきました。つまり、オンコロジー、CNS、イミュノロジー、プライマリーなどなど、ファンクショナルなセグメントでした。もしかしてこれからは、新薬・長期収載品・ジェネリックなどなど、クロノロジカルなセグメント、タイムユーティリティに戦略をシフトしてくるかもしれません。 (カタカナが多くてすみません。日本語でなんと言うのか調べるのが大変なので…。)

では、その医療用医薬品におけるタイムユーティリティに関する個人的な考察は、別の機会にこちらに書かせていただきます。

新製品 i-MR!!!

医療とITはご承知のように密接な関係がありますよね。患者情報も画像イメージもイノベーションの最先端にあり、それに乗り遅れると、時として、医師にとって致命的な遅れをとってしまったり。もちろん、テクノロジーだけを追いかけている医師も、どうかとは思いますが。

医師は、仕事柄、ITには敏感な人々は多いですね。 そのせいかどうかはわかりませんが、スマートフォンとか、タブレットとか、医療現場にはいち早く普及したようにも思えます。今までの仕事が便利になったり、今までの治療が進歩するなら、それはとてもよいことではありますよね。

そんな中ですが、気になる話を見つけました。アメリカでの話ですが、医師によるデジタルデバイス使用の進歩の流れが、セールスレップ(MR)の首を絞めているのでは?という内容です。(こちら

例として、たまたまではありますが、ノバルティスでの話があがっていました。オンコロジストによるiPad使用の流れで、効率的な情報収集ができるようになった。 これによって、オンコロジストに行く回数が少なくてすむという判断の下に、その分、もっと多くの医師を訪問しろと・・・。

どういう計算かわかりませんが、ノバルティスのCEOのJoe Jimenezが言うには、一人のREPにとって、年間に250時間の節約を、iPadはもたらすということなのです。新たに作り出された時間と、REPの数を考えると年間35000人の新たな顧客を訪問することができるということなのです。

この結論は、もちろん証明されているわけではありません。しかしながらノバルティスは、結果的に1400人のレイオフをしました。このレイオフに関しても、iPadが原因なのか、別の理由があるのかまでは定かではありません。いずれにしても、iPadが起こしたイベントであることは間違いありません。

ただし、アメリカのファーマ関連にコメントなどを頻繁にPOSTしているblogger連中の声を見ていると、ファイザー、リリーその他のドラッグメジャーにとって、よいレイオフの口実になっているとの見解があります。私も、これはアリだろうなと思ってしまいます。

ドクターにとっては、どうでしょう。彼らは、iPadは好きだけど、セールスレップも好きなようです。やはり、ITだけのやり取りは便利ではありますが、人と人とのインターアクションをしながら、仕事を進めていくことが、ドクターは好きらしいです。デジタルも見たいけど、セールスレップと話がしたい。ドクターはこう思っているようです。

確かに、考えたって、味気ないですよ。iPhone、iPadで仕事を済ませても。。。

しまいに、iMR、iRepという製品が、製薬会社向けのシステムインテグレーションとして、Appleから出たりして!!!(笑)

やはり、どんな仕事でも、人との絡みがないと、なんと言うか、味気ないですよね。 味気ないITでのやり取りが主流になってくると、逆により個性的な、温かみのあるビジネスが流行るのではないでしょうか? 特に、製薬会社では。 なんといっても、ヘルスケアですから。何か、これからのコミュニケーションのあり方にとって、何かヒントがあるような気がします。