懸賞旗の意図 ーモデルナ。

モデルナ社が大相撲に懸賞旗を出したそうですね。

https://mainichi.jp/graphs/20220313/mpj/00m/050/029000f/16

結構話題になりました。医療用医薬品の製薬会社の名前って、一般消費者は知らないことも多いですよね。たまにニュースになったりすると、テレビとかメディアで連呼されるので、その名前を聞いたことある。みたいなことも結構あります。

良い話ではないですが、その昔、緑十字の事件の時には、そもそも緑十字なんていう製薬会社の名前を一般の人に馴染みがあるわけないにも関わらず、当時はみんなその名前を知っていました。毎日のように、テレビのワイドショーやニュースでその名前が連呼されていたからです。緑十字って? という方がいらっしゃいましたら、ググってみてください。

一般消費者の知る名前は、例えば小林製薬とかですよね。あとOTCでテレビCMがあれば、なんとなく聞いたことあるな。。。ということになりますよね。

今は、ワクチンでファイザー、モデルナなどは、そもそも業界に縁もゆかりもない、80歳、90歳の老人も知っていると思います。これだけ毎日ワクチンのニュースが流れれば、会社の名前も覚えてしまいますよね。

もしかしたら、その知名度みたいなのを狙ったのか?

それとも、国民的スポーツというアイデアなのか?

分かりませんけど、モデルナ社が大相撲に懸賞旗を出しました。しかも、カタカナで「モデルナ」というデザイン。これは80歳のうちの親でも多分、ワクチンの会社だな、、と、思うかと思います。

個人的には、モデルナの後ろのヤクルトも気になりました。ヤクルトとしては、きっと前を歩いているモデルナが注目されているのをみて、「ウチにも抗がん剤があるぞ!」と、叫んでいるようにも見えます。ヤクルトもよろしく! です。

ところで、金額とか、注目度とか、規模とか、全てにおいてスケールが違いすぎはしますが、この大相撲にモデルナの宣伝という光景をみて、

スーパーボウルにアストラゼネカというのを思い出しました

2016年にアストラゼネカがスーパーボウルで出したAdはこちらです。

これは、インパクトがありました。便秘の薬だけど、みんなオピオイド系の副作用の便秘ということがあって、それが暗黙の了解的なことになっているところに、まさかスーパーボウルでのアドです。

この時に確か、バーモント州の知事が色々と言ってきたことが話題にもなりました。

このブログの中の動画ですが、リンク切れしていますので、上の方に新しい、別のリンクで見つけた人様のリンクを貼っておきました。シェアボタンから入ったので問題ないかと思います。YouTubeですし。

ちょっと、色々、オピオイドとか、中毒とか、そういうアメリカの闇の部分に向かって、ズバッと切り込んだ広告だったのでは無いかと、思っています。

何しろ視聴率が全米で50%を超えたりしますから。スーパーボウルは。一体、広告費いくらなんだよ? って話です。ちょっと日本の大相撲とは規模もスケールも違いますよね。しかも、大相撲って、今視聴率どのくらいなんでしょうね? 結構低いと思いますよ。

ポイントとしては、NHKということですよね。CMの無いNHKを使ったCMといいうことになるので、高齢者を中心にきっと見ていたのでは? と思います。

モデルナは、日本市場に攻勢をかけている感じがしますよね。ここにきて、ワクチン反対派みたいなグループも結構出てきたりしているので、日本市場でどんどん売ってもらいたいのかも知れないですね。

ワクチンだけではなく、他のパイプラインも豊富ですよね。m RNAの技術を用いた、オンコロジーや、免疫の薬がパイプラインでありますので、さらなる攻勢を日本市場でかけて行きたいのかもしれないですね。

プロモーションコードも、薬の名前はダメですけど、会社名なら大丈夫ですよね。

意図するところは、ワクチン以外のパイプラインを日本で成長させて行きたいという狙いがあるのかもしれないです。

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BionTechのワクチンが上手くいったら、ドイツの移民政策の成果と言えるのかもしれない?

もちろん人にもよるかと思いますけど、トルコ人は移民することに対してかなりアグレッシブです。特にドイツにはトルコ系移民が沢山います。

Between 1970 and 2010, approximately 40,000 Western Thrace Turks arrived in Western Europe, most of which settled in Germany. In addition, between 2010 and 2018, a further 30,000 Western Thrace Turks left for Western Europe due to the Greek government-debt crisis.

Turks in Germany – Wikipedia

ブンデスリーガとかもトルコ出身選手すごいですよね。

アメリカにいた時に、まあ、語弊があるかもしれないけど、ものすごくトルコ人留学生達はアグレッシブだったのを覚えています。アルバイトも肉体労働的なものをやって。あと、女子に対する猛アタックがすごいのです。特にアメリカ人、ヨーロッパ人、そして日本人女子にも、ものすごい圧力できていましたよ。その女子に彼氏とかがいても関係ないのです。

数年後日本で多国籍な従業員の職場でずっと働いていますけど、ある日ドイツ人の女子にトルコ人のエピソードを話したら、それはとにかく、移民のチャンスを狙っているのだろうということでした。

トルコ人とも何人か友達になりましたけど、関係ないけど、トルコ語って日本語に近いと思います。アクセントだけでいうとです。文法とかそういうのは全くわかりません。発音は、結構母音が日本語に近いと思ったことがあります。すもません、このくだりはこの記事に全く関係ありません。

で、ファイザーのワクチンの開発元のBioNTechですけど、ドイツの会社ですけど、トルコ系移民の研究者が創業者なのです。前の記事にも書きました。

COVID-19から世界が解放される ROCKNROLL なBIONTECH

BioNTechの創業者であり、研究者のウール・シャヒンさんとエズレム・テュレチさんは、しかも夫婦なのです!

夫妻は、mRNAの特徴的な働き、特にオンコロジー領域に注目して研究をしてきたのです。夫婦で研究なんて、キュリー夫妻を彷彿とさせますよね。

もしも、このワクチンによって、Covid-19から人類をすくったら、まさに、夫妻でノーベル賞ですよね。まさしくキュリー夫妻のようです。

移民Nに対しては賛否両論ありまして、特にドイツは寛容ですよね。メルケル首相も移民政策に関してはたのEUに比べると寛容で、一線を画しています。この寛容さは、例えばカナダとかオーストラリアにも通じるくらいな印象を受けます。

もしBioNTechが成功して、しかも新型コロナに勝つなんていうことがあれば、ドイツの移民政策に関しては1つの成功と言えるのかもしれません。

まだまだ副反応とかその辺のデータが出てこないのでなんとも言えないですが、成り行きを見ていくしかないですよね。

さて日本はどうなるのかと思います。すでに大量のワクチンを購入することになっています。ワクチンの発売間もない時期の製薬会社の仕事の1つに役所というか、行政へのアプローチが必須になります。

行政へのアプローチができる人は、なかなか製薬会社内にもいません。それこそファイザーとか武田とかそのほかワクチンを製造販売している企業のなかには居ると思いますが、絶対数が少ないですし、難易度がそこそこある割には重要視されていたなかったりします。まあ、すでにどんどん出回っているワクチンに関してはそこまで重要ではないかもしれませんが、新しいワクチンには、からならず行政対応が必要になってきます。

ファイザーと、モデルなのワクチンを売ることになった武田はどのような行政対応を取っていくのか、これも注目だと思います。