製薬会社ランキング2019!! (2018売上) あの企業のランクは予想通り

おそらく5月ころに発表されるフォーチュン誌のフォーチュン500に先駆けて、本日4月8日、製薬業界専門誌(FircePharma)で、拡散OKのデータが出ました。たまたま昨日のこのブログでランキング関連の事に触れたら、なんとその次の日にこんなランキング記事が出てくるなんて・・・。

もしかして、このブログ見た?  ←無いわっ!

ジョンソン・アンド・ジョンソンの一人勝ち?

上段が2018年で、下段が2017年の売上を示しています。あらためて見ますと、ジョンソン・アンド・ジョンソンが群を抜いて1位なんですね。
もちろん認識はしていたものの、こうやってグラフを見ると2位にかなり差をつけています。
ランキングとは、なんとなく、ファイザー、ノバルティスというイメージが強いのですが、このグラフでいかにジョンソン・アンド・ジョンソンが突出しているのかがわかると思います。

Dashboard 1
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ただし、ジョンソン・アンド・ジョンソンの売上は、コンシューマーヘルスなどが入っているかと。特に、ワンデイアキュビューも入っちゃってるのでしょうか。

たしかに、オンコロジー、免疫と医療用医薬品も好調だとは思いますが、それで突出した1位になるとは少し考えにくいかなとおもってしまいます。

OTCやコンシューマーヘルスケアを含めるのであれば、例えばノバルティスにアルコンなどをくっつけるとこのランキングも変化があるのかなと思います。


詳細は中身を見なければ

この売上にどのセクターがそれぞれ含まれるのか、中身をみなければ判断できない部分もありますが、ざっと言えるのは、ジョンソン・アンド・ジョンソンがかれこれ5年位トップに君臨しているということですよね。



ギリアドがランクダウン

C型肝炎が治癒が見込める時代になった立役者でもあるギリアドですが、2019年はランクを落としています。
先日のブログで、ブリストルよりもリリーよりも上と言いましたが、今年のランキングでは案の定下に来ています。
理由はマーケットが落ち着いてしまったC肝の次のスタンバイ時間ですよね。



HIVとB肝で、どこまでJAKにつなげることができるか

ギリアドが買収ターゲットにとりあえず今の所なっていないのは、お金が沢山あることと、パイプラインがまだ時間がかかっていて投資判断が難しいというところなのでしょうか。

むしろ、お金があるならどこかを買っちゃったほうがよいのかもしれません。そのあたりは、過去にも書いたのですが、数年経ちまして状況はたぶん、ガラリと変わっているのかなあと思います。

いずれにしても、ランキングが下がっているのは確かなので、どこかを買収するのか、どこかに買収されるのか。

はたまた、B肝とHIVで状態をキープしながら、パイプラインを早く出すのかということになってしまいます。

2019年に何かしらの変化があるでしょうか。




ロッシュ 世界一のパイプラインも2019はあることが気になる

さてロッシュですけど、数年前からHer2など世界一のパイプラインと言われてきたのですが、たしかにそうなのですが、気になるのはバイオシミラーの登場です。

FircePharmaによると、リツキサン、ハーセプチン、アバスチンなどのバイオシミラーがアメリカで2019年に出てくるとか。
そうなんですか。すみません知りませんでした。

バイオシミラーがでちゃうと、やはり売上には影響するものと思います。とはいえ、このような分子標的やバイオ製剤は、影響と言っても、例えばリピトールとかニューロタンにジェネリックが出てきたような市場のインパクトまでは行かないとは思いますが。。。

したがいまして、去年から今年はギリアドのランキングが気になるところでしたが、今年から来年は、ロッシュがどうするのか。が、注目かと思います。


The top 15 pharma companies by 2018 revenue

  1. Johnson & Johnson
  2. Roche
  3. Pfizer
  4. Novartis
  5. Merck & Co.
  6. GlaxoSmithKline
  7. Sanofi
  8. AbbVie
  9. Bayer
  10. Eli Lilly
  11. Amgen
  12. Bristol-Myers Squibb
  13. Gilead Sciences
  14. AstraZeneca
  15. Teva Pharmaceutical Industries

(FircePharma)

Photo by Lukas on Pexels.com



そして、来年あたりに、あの日本一の製薬会社、武田がはいってきますか。それも楽しみですね。

ただし、ここまで書いてきて、最後にこんな事言うのもナンですが、ランキングというのは実際、一つの参考にしかならないですね。「だから?」みたいな。

ランク外にもっと面白そうなことがあるのかなとか思ってしまいます。新薬開発に必要なのは、お金と、パッションですよね。


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中外製薬の2つの薬

ロッシュは日本市場で上手いことやってるなと思います。

ロッシュの日本戦略

中外製薬をそのまま使って、日本のカルチャーを残した形で日本のマーケットに進出して長年経ちます。ロッシュそのものは世界一のパイプラインと言われて久しいです。そのパイプラインを日本のカルチャーを残した中外製薬が売っているというわけですから、考えてみたらユニークなビジネスモデルです。

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日本企業戦士の帰属意識

日本の製薬会社、製薬会社に限らずですが、日本の企業に勤めている従業員は、外資に居る日本人に比べて帰属意識が高いです。

言い換えれば、なかなか辞めません。なかなかやめないので、中途採用もあまりしません。ウェブなどをみると、結構募集しているようにも見えますが、外資に比べれば少ないです。それによって、従業員の給料は、外資を含めた製薬業界一般でいうと、安く済みます。なぜなら外資の場合は転職、転職のたびに給料を上げて採用するので、高い人は高くなります。

給料が他と比較して安くても、帰属意識がたかく、あまり辞めないので、会社にまとまりがあります。

自分はこの仕事を12年しておりますが、例えば中外とかエーザイ、大塚、アステラス、武田などなどの人々は転職に超慎重ですし、そもそもこういう企業の方々は、自分の会社が大好きです。もちろん、そんなことない人もいますが、一般的に言ってです。

 

万有製薬と中外製薬

アメリカのメルクはかつて万有製薬を買収しました。その後しばらくして完全にメルク色にして、MSDになり、もはや外資そのものです。一概に言えませんが、ロッシュー中外とはモデルがちがいますよね。

ロッシュも中外とのアライアンスの以前には、日本ロッシュという会社がありましたから、MSDみたいにしてもよかったかもしれませんが、敢えてなのか、大人の事情があったのか知りませんが、中外製薬のまますすめたのです。

今となっては、日本市場においては中外のモデルは功を奏しているような気がしています。リーズナブルなコストで優秀な人がいるからです。

 

世界一のパイプライン ロッシュ

またロッシュのパイプラインですが、オンコロジーやオーファンが前から多かったです。

最近ですが、市場の少ないところにも敢えて改良された新薬を投入するところが、戦略的にも近代的です。初めて出すわけではなくて、あとから改良されたのを出しているような感じがします。市場がないところに出すのは、戦略なのか、たまたまなのか?

リーダー、チャレンジャー、ニッチ、フォロワーで分ければ、ニッチ市場のリーダーに対するチャレンジャーと、言ったところでしょうか。

 

中外製薬の2つの薬

例えば血友病領域で画期的な新薬を投入しました。血友病領域は患者数が少ないマーケットにもかかわらず、ファイザー、ノボ、バイオベラティブ(サノフィ)、シャイアー(武田)、バイエル、CSLベーリングなど競合も多いのです。

その競合が多い中への新薬投入です。しかも画期的なので次々に市場を席巻すると言われています。

また、脊髄性筋萎縮症のオーファンにも新薬を投入します。脊髄性筋萎縮症は昔からその病気の存在は知られていましたが、なかなか治療薬が出ませんでした。2017年にバイオジェンが初めて薬を世の中に出しまして、患者さんにとっては朗報でした。また1瓶932万円という、収載薬価で話題にもなりました。それでもアメリカ・ヨーロッパよりは安いみたいです。

その脊髄性筋萎縮症の治療薬がここに来てノバルティス、そしてロッシュが開発しているのです。当然、中外製薬が販売することになるかと思います。バイオジェンの製品はルンバール(髄注)で、4回投与ですが、ロッシュー中外のものは経口薬です。これは患者負担が軽く済みそうですよね。

選択肢が増えることは、難病の患者さんにとっては、なにより朗報ではないでしょうか。

 

バイオジェンは狙われている? 気のせいかな。

ところで、血友病といえば、以前はバイオジェンが販売している薬がありました。バイオジェンからからスピンオフして今回サノフィ傘下になったバイオベラティブに継承しておりますが。そして今回バイオジェンが売っている脊髄性筋萎縮症の領域にも中外が新薬を投入しようとしております。 血友病、そして脊髄性筋萎縮症、、、なにか中外はバイオジェンを狙っているのでしょうか?まあ、たまたまだとは思いますが・・・・。

中外製薬の役員をみてみますと、ロッシュのウイリアム・アンダーソンという人がバイオジェン出身なので、もしかしたらそういうこともあるのでしょうか。考えすぎか。

 

M&Aには良いサイズか

脱線しますけど、シャイアーも、セルジーンも、アクテリオンも、バイオベラティブも、かつてはジェンザイムも買収対象になりましたので、今回のアルツハイマーの治験のことで、その後サイズ的にはバイオジェンはどうなるでしょうか・・・。
さて、元々、ロッシュは現在アストラゼネカのパスカル・ソリオが長年居て、彼がロッシュのときにジェネンテックを買収してパイプラインが強化された過去があります。

ですので、ロッシュも、もちろん他もそうですけど、売れてる市場にあとから新薬を出すのが得意なのでしょうか。そのパスカルをAZに引き抜いたのは、自動車のボルボの会長のレイフ・ヨハンソンですから、世界はすごいですよね。そのへんのところは、以前にも書かせていただきました

 

プライマリー → オンコロジー → 専門領域 → バイオ → オーファン

さて、かつては糖尿病とか高血圧などの慢性疾患やメタボ領域、つまり患者の多い領域、つまり、プライマリーですか? そのマーケットに各社資本を投入したものでした。理由は簡単です。市場が大きいからです。

その頃は、オーファンドラッグの開発は、国が一生懸命支援をして、製薬会社に働きかけなければどこも開発しませんでした。これも理由は簡単で、市場が小さいからです。

ところが、最近のバイオ製剤や開発の画期的な進歩、さらに高薬価で、実ははオーファンにも大きな市場が期待できると判断されてから、各製薬会社がオーファンや専門領域に舵を切ったのです。そして、市場も小さくないことに気づき始めました。

メタボの薬も大事かもしれませんが、難病やアンメットメディカルニーズに挑戦しようとするパッションが業界全体的に高まってきたのではないでしょか。そうなってから久しいですね。

少し前ですが、ある資料で、2016年にFDAで新規承認された薬は20ありました。そのうち、大手は5、残りの15がバイオベンチャーによるもので、殆どが低分子とバイオです。

この傾向がすすみますと、バイオベンチャーに投資をして、高くリターンをもとめるという投機筋はさらに活況を増すかと思います。

プライマリーからオンコロジーへ、そして専門領域、バイオ製剤、オーファンへと変遷してきたような感じです。。。。

今後は、各製薬会社はどこに向かうのでしょうか。

 

 

 

MR、製薬会社従業員とSNS—facebook, twitter, blog, youtube, Linkedin,…

ロッシュのグローバルサイトですが、ロッシュ・ソーシャルメディア・プリンシプルズなるものを定めて、その中にロッシュ従業員が「私人としてロッシュを語る場合の7つのルール」と、さらに「ロッシュ従業員としてロッシュに代わってオンラインメディアで活動する場合の7つのルール」というのを、ロッシュの従業員向けに定めています。誰でもダウンロードができるようになっています。 他社も、ロッシュほど細かな規定ではありませんが、「ポリシー」というかたちでSNSとの関わる時の心構え的なものを定めています。

しかしながら、僕のフォローしているtwitterにも、海外のメガファーマの従業員がたくさん居ますが、そこまで縛られていないような気がします。というか、逆に、そんな縛りの中で呟いていることに、彼らは気づいているのかと、心配になります。 彼らのtwitterのホーム画面には、一応、「私のつぶやきは個人的な意見でいかなる団体とも関係ありません・・・」的なことわりを入れていますが、各社がリリースしているポリシー的なものに照らし合わせると、不十分なような気がします。

日本でも色々、そこまではっきりはしないのですが、例えばアステラスは行動基準というところに、SNSを使用する時のガイドライン的なものを定めたりしています。

何かを発言する時に、アイデンティティを使い分けるのは大変だと思います。ていうか、そんなことできるのか?

もちろん、犯罪につながるような、例えばインサイダー情報とか、秘密保持契約を締結しているようなことを呟いたらアウトですが、常識人なら普通はそれはしないでしょう。単純に日頃のつぶやきみたいなものをSNSにのせる時に、前述のロッシュの7つのルールみたいなのがあったら、めんどくさいですね。

僕みたいに小さな会社の従業員でほとんど個人事業的な仕事をしている身分であれば、わりかし自由に発言できるかと思います。誰に遠慮することもありません。しかしながら、こんな小さな会社であっても、例えば先日弊社の20歳そこそこのインターンが、クライアント企業を訪問した際、Facebookに「○○ファーマなう」と、実社名を呟いていて、狼狽しました。 僕が狼狽しても、彼には理由すらわからないようでした。 まあ、ゆとり世代というか、デジタル世代にとっては、このリアルとバーチャルの境目も無いのかもしれません。

常識というものは平均的な人々が併せ持っているメジャーかと信じていますが、この世代には通用しないとなると、あるいは、言い方を変えれば、僕の世代が古すぎる常識で今に通用していない・・・となると、いずれにしても、感覚に頼らない、何か明文化したものがひつようになるのでしょう。特にアメリカとかヨーロッパなど、世代だけでなく宗教や価値観も入り乱れている世の中では、むしろ、常識や感覚に頼るということはある意味不可能で、どんな問題でも明文化をすることが求められているのかもしれません。

こういうこれからの世代や、あるいは、ただでさえこれだけSNSが隆盛を極めているので、日本でも、感覚に頼ること無く新たなガイドラインやら何やらを作成しなければ立ち行かないのかもしれません。

話は変わりますが、毎年この時期になるとテレビのニュース番組の特集では、戦争関連の話題ですね。そして靖国神社に参拝する閣僚が話題に。メディアの記者が参拝した政治家に異口同音に質問をするのは、参拝は「公人としてですか、私人としてですか。」ということですよね。

この時期になると、いつも公人とか私人って何だよ。。という、ちょっとした疑問が決まって頭をもたげます。

数年前、石原慎太郎が参拝後に囲んできた記者団に対し、記者が質問をする前に、

「公人か私人かって、聞きたいんだろ? 俺は石原慎太郎だよ!」

って言い切ったことがありました。たしかに、我が意を得たりという感じがして、すっきりしました。公人、私人って、どうやって分けるのか、微妙ですよね。

例えばMRのbloggerのみなさん、あるいはMRであるということを言いながらFacebookやTwitterをしている人々、多いです。もちろん、MRとしての感想や簡単なつぶやき程度はするものの、あえて企業内で起こっている深い話などは、つぶやきません。常識人として自然にシリアスなコメントをさけたりすることは当たり前で、別にオーソライズされたガイドラインなどは必要ないと個人的には思います。

かの昔、製薬会社従業員の女性が飲み会で睡眠薬をお酒に入れて飲んだ…云々ということをSNS上にupしちゃって問題になったりしました。うっかりしていたのかもしれませんが、普通の状態なら、そこは自己で気をつけるところでしょう。 また、医薬品には関係ありませんが、このアメリカのFBIの職員が機密情報を漏らしちゃいましたよね。現在も亡命だの何だのと色々続いていますね。

芸能人とかスポーツ選手は公式コメントにもtwitterを活用しているし、私的な生活も同じですね。まあ、事務所も絡んでいると思いますが。ある意味、楽な立ち位置ですね。

私的なコメントか、プロフェッショナルとしてのコメントか、あるいは公人としてのコメントか? コメントしているのは、その人、そのものなワケですから、個人的にはそのアイデンティティを分けるのは不可能だと思いますよ。

SNSをやっている時点で、世界中に発信しているという自覚を持てる人、そして常識の範囲というジャッジメントができるひとでないと、そもそも成り立たないですね。その辺があやふやだと言う方は、けっこう色々なリスクがあるので、むしろやたらとSNSをやるべきではないですね。。

アストラゼネカの新人事

アストラゼネカは、新しいCEO人事を発表しました。 その方の名はパスカル・ソリオ! 考える人みたいで恰好いいですね。

http://www.astrazeneca.co.jp/activity/press/2012/12_8_28.html

パスカルさんも相当優秀な方だと思いますが、アストラゼネカが、ロッシュの社長を採ったところに、なにかアストラゼネカの希望というか、期待というところを見て取って良いのでしょうか。例えば最近ヤフーがグーグルの重役を採用したのと似ているような感じがします。

パスカルさんはロッシュのCOOです。ロッシュと言えば、現在最も注目されている製薬会社と言ってよいのではないでしょうか。注目されている理由は何と言っても最大のバイオ医薬品メーカーだからです。これからの医薬品業界は、遺伝子、個別化医療に乗らないと、生き残りは難しいですよね。そしてその主役となるのは抗体医薬です。ロッシュは「ジェネンテック」を2009年に完全子会社化した後、バイオ医薬品を中心とする分子標的治療薬の開発がさらに加速していますよね。現状のパイプラインで、抗体を用いて使用する医薬品が最も多い会社の一つです。その、ジェンティック買収、さらにロッシュのバイオファーマ化を先導し、売り上げを伸ばし続けてきた張本人が、パスカル・ソリオさんです。

ロッシュはパスカルさんが就任してから取ってきた方向性により、現状最もホットなファーマになっているのです。抗体医薬、オーファンに不可欠な試薬は、ロッシュ・ダイアグノスティクが重要な役割を果たしています。特にアジアパシフィックでの成長は顕著ですよね。このパイプライン見てもすごいです。http://www.roche.com/roche_pharma_pipeline.htm

最近のアストラゼネカはどうだったのでしょうか。実は今年の4月に新しく会長が就任しました。新会長は元ボルボの社長であり、ヨーロッパ版経団連と申しましょうか、ヨーロッパの経済団体であるERT(European Round Table of Industrialists)の会長でもあるリーフ・ヨハンソン氏です。最近流行の異業界からのボードメンバーと言う感じでしょうか。その新会長が就任後4ヶ月たった先日の8月28日に、ウォールストリートジャーナルのインタビューに答えて言いました。

“There’s a number of medicines going off patent, We need to replenish them.” (http://online.wsj.com/article/BT-CO-20120828-709362.html)

彼が言っているのは、こういうことです。

①「たくさんの薬が特許切れになる」②「我々はそれら(製品)を補充する必要が有る」

特許切れとはなんでしょうか・・・日本で言えば、ネクシウムやクレストールでしょうか。ネクシウムは今のところ効果を全面的に押し出すことで功を奏しているようです。つまりオメプラールのジェネリックという経済性よりも、より良い効果という新規性がメリットを上回っているということでしょう。しかしながら、これもジェネリックが7掛けの日本だけかもしれません。もし他のPPIのジェネリックがもっと安くなれば、どんなにネクシウムが優秀でも新規性よりPPIジェネリックの経済性が上回ってしまうでしょう。クレストールに至ってはスタチンのマーケットそのものがジェネリックに取って代わるところです。アボットやファイザーの様にプライマリー領域、長期収載品には、別のストラテジーが必要になるのかもしれません。

補充する必要があるとはなんでしょうか・・・言葉の通りです。とにかく製品、パイプラインを補充する必要が有るのです。アストラゼネカの会長は、はっきりとインタビューに答えています。つまり、裏を返せば、製品、パイプラインが手薄だと、いうことに他なりません。

なんと言うか、やっぱり、異業界の雰囲気がします。新しい風は良いことだと思います。由緒ある経済紙に自分が会長をしている会社のパイプラインが良くないと言っている訳ですから。なかなか医薬叩き上げの人はこう言えないかもしれません。株主や他の経済団体向けには、とてもわかりやすくて、良いのです。私もそう思います。そういえば、ノバルティスのトップも、ハインツから来た方ですし、最近日本のアストラゼネカに、P&Gから部長が来ましたよね。すばらしい流れですね。私のようなリクルーターとしては、こういう動き大歓迎ですね!(笑)

日本で言えば、トヨタの豊田社長が、武田の社長になっちゃったとか?? ありえなーい! だけどもありえるー。(笑)

ヨハンソンさんの発言は、今まで製薬会社の閉鎖性と言うか、排他的な感じと言うか、他からの参入を嫌うようなカルチャー、その参入障壁のフラストレーションを取っ払ってくれているような気がします。

奇しくも、彼が、WSJのこのインタビューに答えたのは、彼が関与した人事異動、つまり彼がロッシュから辣腕社長を連れてきて、プレスリリースがあった直後でした。すなわち、リーフ・ヨハンソンさんがパスカルさんに期待していることは、火を見るよりあきらかです。それは、古巣のロッシュでパスカルさんがやってきたように、アストラゼネカに置いても例えばジェネンティックのような会社とのコラボレーション、M&Aをして、抗体医薬、オンコロジー、ワクチン、オーファンドラッグなどなどを補充してほしいと言うことです。

アストラゼネカがこれから活況になりそうです。