製薬業界リストラでもCSOでは増員

製薬業界、リストラでも一定量は必要なMR

製薬業界のリストラに荒れた2018年から開けて、2019年も早いもので1Qが終わろうとしています。

相変わらず、製薬業界の人材関係については明るいニュースはあまりないのですが、CSOは活発です。

CSOはメーカーに比べれば給料は安いですが、他の業界の営業職よりは依然として高水準です。しかもCSOは特に今年に入って活況です。

以前は厳しかった年齢にも募集ポジションが出てきたりしています。

また、領域未経験ながら、オンコロジーのプロジェクトがあったりしております。

給料が安いと行っても、製薬メーカーに比べてという意味です。

製薬メーカーのMRであれば仕事内容からしてだいたい800万円くらいが相応だと考えております。

それ以上もらっている人もたくさんいますが、それは実際のMRとしての業務内容からは貰い過ぎと考えられ、いずれ是正されると思います。

是正のされ方は、例えば、リストラやM&Aだと思います。典型的な例は、外資のバイオ系の企業が大手に買収されたりすることでしょうか。

製薬の場合、外資のバイオの方が、大手よりも給料がだいたい高いので、買収されればいずれ買収した側の大手の基準に統合されるでしょう。

CSOの給料はメーカー標準よりも100万円か150万円くらい安くなる可能性があります。ただし、様々な理由で応募をする人が沢山います。

給料が下がってまでCSOに転職する理由は、

・リストラに遭い、メーカーへの転職がうまくいかない

・勤務地の理由

・担当領域の理由・・・例えばオンコロジーに行きたいけど行けないとか。

・将来を考えて

 

おそらくですが、数年後にはCSOの人数がメーカーMRの人数にだいぶ接近し、もしかしたら、CSOの方が上回ったりとか?

もしかしたら、MR=CSO勤務みたいな時代も来るかもしれません。

例えばですが、トヨタの車を買うときには、トヨタ自動車本社から買うわけではありませんよね。それと同じ理屈です。

医薬品のMRといえば、CSOという風になる可能性もあります。

メーカー勤務の人は、たとえ現状より給料が下がったとしても、活況なCSOに行くのも一つの選択肢です。

例えば、年収が100万円か200万円下がっても、別の方法で補えば良いことです。また、税金のことなどを考えると、そこまで生活レベルに大きなインパクトがあることはないかと思います。

さらにですが、ここ最近のメーカーのリストラは、なんとなく、日本社会が得意な足並みをそろえた結果という感じもします。

オタクもリストラですか? じゃあ、うちもやろうかな・・・的な。

この連鎖が終われば、落ち着くかと思います。

今からCSOに行って、将来の計画を進めるのも良いと思います。

MRの出口を目指している人にとっても、領域を変えたいという人にとっても、副業の勉強から始めたいと思う人にとっても。

 

→CSO募集情報ページへ

 

 

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製薬業界リストラ時代に必要な専門性の見せ方

糖尿病領域のMRには専門性はないのか? だとしたら糖尿病専門医が怒りますよね。これだけ製薬業界でリストラが発動されて、しかもターゲットになるのは年齢が高くてプライマリー領域経験者ですね。でもこれ、誰が定義したんでしょうね。プライマリーといえば、セカンダリーですかね。だとしたら、プライマリーって専門性高そうですよね。

ところが、製薬業界では、免疫だのオンコロジーだのオーファンだのが専門性が高い「専門領域」、そして糖尿病とか高血圧とか、アレルギーは専門性は高くない「プライマリー領域」・・・みたいな構図になっていませんか。

その理由としては例えば「専門領域」であるオンコロジーのMRは、医師と個別処方について話し合ったりとか、KOLとアポイントをとって最新情報のupdateや処方提案までするとか。KOLはMRはもちろん、メディカルアフェアーズやMSLが常に本社からきていてこれまたアポントをとってパイプラインの話をしている。と、いうイメージですかね。本当ですかね実際に。そんなに医者は時間ありますか?

その一方で「プライマリー領域」の例えば抗アレルギー薬メインのMRは、花粉症の季節に突然数社がたむろして、アレルギーの医者の周りにたかって、眠くなるかならないかとか、分2か分3か、once a dayとか、適応が加わったとかという話を、アポなしで病院の廊下とかでトークしている、そんな感じですかね。

確かに、こうしてみると「プライマリー領域」は専門性が低く見えるのでしょか。でも本当にそうでしょうか。

私はこの分け方、アレルギーとか糖尿病の専門医にとても失礼だと思います。こういう疾患は幅も広いし奥も深いですよね。実はこういう先生はもっと深いところで話をしたいのではないでしょうか眠くなるとか、ならないもそうですが、もっともっと幅広くて奥の深い話ができるMRなら、アポイントもとるし処方の相談もするのでは。会社の研修で習うようなことだけではなくて、それこそ例えば、海外の雑誌の最新号に載っているような糖尿病の話とかをできる、「専門性の高い」MRを探しているのでは。

もし、このような活動ができていて、それを職務経歴書に反映することができて、なおかつ説明することができるのであれば、その人は糖尿病とかアレルギー疾患治療薬の、専門性の高いMRと言えるのではないですか。

「開業医から、大学まで幅広く経験した。糖尿病や循環器製剤を幅広く扱った。」

こんな自己紹介しかできない人は、リストラの対象ですし、その後他に転職先を探すのは難しいですね。

プライマリー領域の経験のみでも、専門性を高く見せる方法は、あると思います。