ニューラリンク / Neuralink
イーロン・マスクが作ったニューラリンクという会社が、脳に埋め込むチップを開発して、その製品のクリニカルトライアルをすることがFDAに許可されました。
しかしながら、すでに物議を醸しています。
ここではまず、良い面をフォーカスして、後で少し、物議に関して紹介します。
ニューラリンク(Neuralink Corporation)
wiki
脳に埋め込まれたブレイン・マシン・インタフェースを開発する会社で、イーロン・マスクらが共同設立した。本社はサンフランシスコのパイオニア・ビルディングにあり、OpenAI と同居している[6]。2016年に設立され、2017年3月に初めて公に報じられた。
株式は上場してないようですね。こういう会社がIPOとかする時に、株買える人すごいですよね。そもそも上場するのかどうかもわかりませんけど。
このように、ツイッターでの発表ですが、脳インプラントについて、初のヒト臨床試験開始の承認を米食品医薬品局(FDA)から取得したと発表しています。
脳インプラントの治験が始まる
ニューラリンクは体の機能がまひした人を再び歩けるようにするなど、神経系疾患の治療に役立つと期待される脳インプラントを開発しています。
さらにツイッターへの投稿で、臨床試験への参加はまだ受け付けていないとしています。その上で「(今回の承認は)FDAと緊密に連携しながら取り組んだ成果で、いつか当社の技術で多くの人々を助けるための重要な一歩だ」と、イーロンは言っています。
この動画のサマリーは日本語でこうなります。
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[イーロン・マスクの脳インプラント会社であるニューラリンクは、木曜日に、最初の人間での臨床試験を開始するためのゴーサインが米国連邦政府から出たと発表しました。
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2022年初頭に食品医薬品局(FDA)の認可を取得したが、FDAはこの申請を却下した 同社に関係する関係者が3月にロイターに語ったところによると、FDAはニューラリンクに対して、人体実験を許可する前に対処する必要があるいくつかの懸念を指摘していた。
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米国議員は、ニューラリンクの動物実験の監督を調査するよう規制当局に求めている。同社は、動物実験と治療に関連する少なくとも1つの連邦政府の調査の対象になっている 木曜日のツイートで、ニューラリンクは、承認のニュースを共有することに興奮しているが、まだ臨床試験の募集はしていないと述べた 長年にわたり、マスクはニューラリンクの野心的な計画を公にしている 彼はそのデバイスで肥満自閉症鬱統合失調からウェブまで幅広い疾患を治すことを想定していた
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また、障害者と健常者の両方が、地元のセンターで迅速に外科的移植を受けることになるだろうという。
テック系のアイデア
まあなんていうか、大体テック系からのヘルスケアって、こうなるんですよね。こうなるって、何かといえば、「こうすればこれができる。」、「これを使えば、これができる。」っていう系が多いんですよ。
誰でも、一度は、考えたりするのですよ。脳にチップとか。IPS細胞で作った腎臓とか。
で、それをやり始めるのが、テック系のような気がします。医療にどっぷり使っていると、なんとなく、具体的にはやらないですよね。まず、薬の開発でアプローチしようとすると思います。
レベルが全然違って同じ土俵にも上がらないのですが、こういうのを例えていえば、数年前に、ドワンゴがAIを駆使した、首のない人体の動きのモデルを作って、それをジブリの宮崎駿監督に見せたりしました。
ドワンゴは、「AIで、これができます。」「AIで、こんなことができます。」しか言わないんですよ。
で、怪訝な形相でその動く首のない人体を見ていた宮崎駿監督やジブリ側が、
「で。このゴールは?」
と質問すると、何もいえず、ただ、
「AIでできることです。」
しかいえなくて、宮崎駿監督に、怒られてましたよね。なんか、そんな動画、見たことあります。
レベルが全然違うとはいえ、あのイーロンマスクの会社も、なんていうか、脳にチップを埋め込んでコンピューターにつなぐわけです。
脳にチップを埋め込んでコンピューターにつなぐという時点で、何か、映画とかを思い出してしまいます。思い浮かべることは、必ずしも、ポジティブなことだけではないです。
ルパンの映画とかにありましたよね。脳にチップ埋めてたりするの。あと、なんだか、変な洗脳みたいなのありましたよね。そういうのが、なんとなくチラッと思い出されたりします。
別に批判したいのではなく、画期的な部分もものすごくあるとは思うのですが。例えば、ニューラリンクによって救われるかもしれない患者は、こんな感じですので。
良いことだけに、フォーカスしたいです。患者さんが改善されたら、素晴らしいことなのですから。
改善が期待される疾患など
- 神経疾患:
パーキンソン病
てんかん
脳とコンピューターの直接的な接続によって神経信号の制御や調整が可能になり、症状の改善や管理が期待されます。 - 脊髄損傷:
脳からの信号を電子インタフェースを介して損傷した脊髄に送ることで、運動や感覚の回復が期待されます。 - 神経精神疾患:
抑うつ症
統合失調症などの神経精神疾患
脳内の神経回路の活動を制御することによって、症状の緩和や神経の正常化が期待されます。
パーキンソン病とか、脊髄損傷とかへのアプローチがもし画期的なら、それは凄いことになるかと思います。イーロンは、半年以内の実用化を目指すようなことを言っていましたので。
それから、特に印象深いのは、サルを使った実験です。ちなみに、ニューラリンクがなぜこの臨床試験スタートが遅れたかということについては、理由の一つに、動物実験を数多くやっていたことに対しての、反対運動などがありました。イーロンはそれに対して、有効活用をしていると反論していますけど。
度肝を抜いたタイピングする猿の実験
で、その、猿の動画です。猿がタイピングをするみたいな動画は、2年くらい前にイーロンが上げていましたが、今回は、もう少し最近のです。
猿が、自分のマインドをタイピングすると言ったもの。
実行が難しいという点で、月に行くというアイデアが簡単である最良の例を挙げることができます。月に行くというアイデアは簡単ですが、実際には非常に難しいものです。私たちは初の人間への準備をするために一生懸命取り組んでいます。もちろん、デバイスを人間に装着する前に、それがうまく機能することを確信するために非常に注意深く行いたいと思っています。私たちはおそらくFDAへのほとんどの申請書類を提出しましたし、おそらく6か月ほどでOutpost Neuralinkを人間に装着できるようになると思います。
私たちはデバイスを実際に動物に装着する前に、ベンチトップテストや加速寿命テストなど、可能な限りのテストを行うため、動物にデバイスを装着する前にさえ、決して軽率に行動しません。私たちはデバイスを動物に装着する前に、ベンチトップテストを徹底的に行い、その上で初めてデバイスを動物に装着することを検討するのです。今日の後数時間で、実際に脳にインプラントを行うデモをお見せします。もしオーディエンスの中にボランティアがいらっしゃれば、そのロボットで行います。
デモのページからの進展以来、私たちは6匹のサルと共同作業してきました。実際にページャをアップグレードし、さまざまなタスクを行っています。私たちはすべてを安定して再現可能にするために働きました。
補足しますと、これは実際タイピングしているわけではないです。ハイライトされた文字を追っているという感じです。それは動画でイーロンも断っています。まあでも、その断り方も、「スペルを間違えた」とか、ジョークを飛ばして、会場を笑わせながら進めるのが、イーロン・マスクです。
この実験や、この会社には物議があります。物議に関しては、大体こんな感じです。AIにpros and consを聞いてみました。それを日本語に訳しました。
イーロン・マスクが設立したニューラリンク社は、埋め込み型のブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の開発を目指すニューロテクノロジー企業である。Neuralinkはまだ初期段階にありますが、その技術の潜在的な長所と短所に関して大きな関心と議論を巻き起こしています。ここでは、ニューラリンク社のメリットとデメリットを紹介します:
長所
1 認知能力の向上 ニューラリンクは、脳と外部機器との直接通信を可能にすることで、認知能力を高める可能性があります。これにより、記憶力の向上、学習の高速化、処理能力の向上が期待できます。
2 医療への応用 パーキンソン病、てんかん、麻痺などの神経疾患の治療に革命をもたらす可能性があります。失われた機能を回復させたり、症状を緩和させたりする方法を提供する可能性があります。
3 人と機械の融合: ニューロリンクは、人間と機械のシームレスな融合を可能にします。自分の思考だけでコンピューターや義肢などの外部機器を操作できるようになるなど、新たな可能性が期待されます。
4 ニューラルコミュニケーションとコラボレーション: ニューラリンクでは、個人の脳と脳の間で直接コミュニケーションやコラボレーションを行うことができるようになる可能性があります。これにより、人間同士の協力、共感、理解をこれまでにないレベルで促進できる可能性があります。
5 長期的な科学研究 ニューラリンクインプラントで収集されたデータは、神経科学における重要な進歩に貢献する可能性があります。脳の働きをより深く理解することができ、様々な分野でのブレークスルーにつながる可能性があります。
短所
1 倫理的な懸念: ニューラルリンクは、プライバシー、データセキュリティ、インフォームドコンセントに関する倫理的な問題を提起している。データを収集・送信する侵襲的な脳インプラントの可能性は、個人の自律性、監視、誤用の可能性についての懸念を呼び起こす。
2 安全性のリスク 新規かつ侵襲的な技術であるニューラリンクには、固有のリスクがあります。脳にデバイスを埋め込むことで、感染症、神経組織の損傷、インプラントに使用される材料への有害反応などの潜在的な危険性がある。
3 不平等とアクセシビリティ: ニューラリンク技術の高いコストと複雑さは、アクセスに格差を生む可能性がある。富裕層や特権階級のみが利用できるようになれば、既存の不平等を悪化させ、社会の異なる層との間に「神経格差」を生み出す可能性がある。
4 テクノロジーへの依存: ニューラルリンクやそれに類する技術への過度の依存は、個人の自律性やアイデンティティの喪失につながる可能性がある。人間と機械の境界が曖昧になり、人間であることの本質に疑問を投げかける可能性がある。
5 意図しない結果 ニューラリンクインプラントが人間の脳に与える長期的な影響については、まだ十分に解明されていません。技術の発展や普及に伴い、生理的・心理的な予期せぬ結果が現れる可能性があります。
ニューラリンクはまだ発展途上の技術であり、その完全な影響や意義はまだわかっていないため、これらの長所と短所の多くは推測であることに留意することが重要です。
自分は文系人間なので、どうしても、変なことを想像してしまいます。これは相当な倫理的な規則で縛らないと、大変なことになる気がするのです。ついつい、悪用とか、あと、エロとか考えてしまいます。笑
日本市場は大きいのでは?
さて、これは日本市場もかなり大きいと思います。市場規模もそうですけど、画期的過ぎますよね。なんか、こういう神経疾患って、大変だったので、それがなんていうか、簡単にというか、簡単ではないのでしょうけど、発想そのものは簡単に見えてしまうので、あえて簡単にというのですが、そんな感じで治療できたら、すごいと思います。
難病のパーキンソンとか、脊髄損傷とかへのアプローチ。。脳にチップを埋め込んでコンピューターとかAIに繋ぐ。。。。。
すごいというか、「本当なの??」という感情の方が大きいです。
日本市場は本当に大きいですよね。これが実用化されたら。
日本で治験やるのかなあ。
日本で治験やるのなら、すごいことになりそうですね。やりたいな。
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