南部のハーバードに数十億円寄付した人

皆様いかがお過ごしですか。先週も3連休で今週も3連休ですね。この休日が上手いこと並ぶと、シルバーウィークになるんでしょうね。まだまだ日本も暑いみたいですから、3連休くらいがちょうど良いですよね。

南部のハーバードと言われるチューレーン大学があるニューオリンズには、4回訪れたことがあり、とても親しみを感じています。

といっても、ニューオリンズに行ったのは全部観光なので、もちろん、チューレーン大学には行ったことはありませんが、ちょっと感銘を受けるニュースがありました。

日本のフィランソロピーの未来:社会の成熟と貢献の促進

感銘を受けたのは、アメリカでのフィランソロピー(慈善活動)に関する記事です。この記事では、チューレーン大学という名門校に対する大規模な寄付が紹介されていました。

チューレーン大学は前述の通り「南部のハーバード」とも称され、教育水準の高さや社会貢献活動が特徴的な大学です。

特に注目したのは、この大学に対する数十億円規模の寄付が、地域社会や次世代の学生支援に活用されている点です。このようなフィランソロピスト(慈善事業家)の存在は、アメリカ社会の成熟度を象徴していると言えるでしょう。

https://news.tulane.edu/news/tulane-receives-172-million-alumna-geriatric-medicine-and-research

チューレーン大学、老年医学と研究のために卒業生から1,720万ドルを受け取る

「マーナ・ダニエルズの素晴らしい慈善活動は世界中に知られています」と、テュレーン大学のマイケル・A・フィッツ学長は述べました。

アメリカでは、企業や個人が成功を社会に還元し、教育、福祉、環境保護など、多岐にわたる分野で積極的に貢献する文化が根付いています。

よく、寄付した人の名前がついているビルディングとかが、大学にあったりします。それだけ、ポーンと、お金を出すんですよ。

チューレーン大学にもマーナ・ダニエルズさんの名前の入った基金ができたり、ビルが立ったりするかもしれないですよね。なぜなら、資金の内訳もしっかりと発表されているのです。

この寄付は医学部を以下のように強化します。

920万ドルを投じてマーナ・L・ダニエルズ老年医学寄付基金を設立し、老年医学および加齢に伴う病状の研究と教育を支援します。これにはチューレーン大学の各学部間の学際的な連携も含まれます。
現在候補者の募集が行われている寄付金による教授職である老年医学の Myrna L. Daniels 教授職に資金提供するために 300 万ドルを拠出します。
新しい研究室や研究スペースを含む医学部の主要な資本プロジェクトの資金調達に 500 万ドルを集中します。

いやあまあ、すごいですよね。

ところで、日本にもこんなことあるんですかね?ゼロでは無いのでしょけど、馴染みがないですよね。公金吸い取るいのが得意な人はいますけどね。w

なぜ日本には慈善事業家が少ないのか?

一方で、日本ではこのような大規模なフィランソロピストがあまり見られません。それはなぜでしょうか?確かに、日本にも過去には慈善活動に力を注いだ人物が存在しましたが、現代ではそのような活動があまり一般的ではないように感じます。その理由にはいくつかの要因が挙げられます。

まず、日本の文化的背景として、「恩返し」や「お礼」といった概念が強く、助け合いの精神は古くからありますが、個人が大規模な資産を社会に還元するという発想がまだ根付いていないという点が挙げられます。

そうなんです。もしかしたら、どえりゃー金持っている人が、結構いるかもしれないですけど、だからと言って、「俺が寄付するぜ!」みたいな動機には繋がらないのかもしれないです。

「謙虚さ」や「目立たないこと」が美徳とされるため、大規模な寄付や慈善活動は控えめに行われがちなのかと思います。

加えて、税制の違いも大きな影響を及ぼしています。アメリカでは寄付に対する税制優遇が充実しており、それがフィランソロピー活動を後押ししていますが、日本では同様の制度が十分に整備されているとは言い難いのが現状です。

企業や個人が寄付を通じて社会貢献を行いやすい環境がまだ整っていないのです。これ、マジマジ薬丸です。

医学に貢献した日本の過去の慈善事業家たち

そんな中でも、日本における医学の発展に貢献した慈善事業家たちも、探せばもちろん、存在します。しかも結構有名人ですけど。

その代表的な人物の一人が、岩崎弥之助です。彼は岩崎財閥の創設者である岩崎弥太郎の弟であり、兄とともに財閥を築き上げましたが、彼の大きな功績の一つは、東京大学医学部への多額の寄付でした。

ちょっと、スケールが違いすぎますかね。でも、探しても、こんなおもいっきりな人しか出てこないんですよ。ちょっとした人とか、いなくない?

岩崎弥太郎といえば、そうです、三菱財閥の前身という、日本郵船の創設者です。三菱も元気ないですけどね、今。

彼は医療教育や研究に資金を提供し、近代医学の発展に貢献しました。また、彼の支援によって多くの医学生や研究者が育ち、日本の医療が大きく進展したと言われています。

さらに、北里柴三郎先生の功績も見逃せません。彼自身は医学者でしたが、日本で初めて私立の医学研究所である「北里研究所」を設立し、自らの研究成果やネットワークを使って資金を集め、多くの研究者や医療機関を支援しました。

ちょっと、こちらも、マーナ・ダニエルズさんとは時代もスケールも違いますが。。。。。

北里研究所は、日本の医学研究において重要な役割を果たし、多くの画期的な成果を挙げました。これはまさにフィランソロピストと言えるかもしれないですよね。

まさに、新千円札に相応しい方ですよね。

次世代の日本社会への期待

もう、次世代に期待するしかないですよね。我々にはよくわからないけど、若くて大金持ちになっている人、いますよね今。何百億もあるなら、10億くらい、ねえ、いいじゃあん。

現代の日本では、こうしたフィランソロピー精神をどのようにして復活させ、さらに発展させることができるでしょうか?

日本にも、もっと人々が自発的に社会貢献をしたくなるような環境づくりが求められています。

税制優遇措置の拡充や学校教育でのフィランソロピー精神の育成は、その一助となるでしょう。また、企業の社会的責任(CSR)活動を強化し、企業全体で社会貢献を進める動きも重要です。

次の総理大臣には、このような社会の成熟を促進し、もっと多くの人々が貢献したくなるような日本を築いてほしいと願っています。まあ、総理大臣にそんな権限もないかもしれないですけど。

そういう成熟した社会、太っ腹の人ももてはやされる社会に、日本もなると良いなと。思うのです。

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