アルナイラムの元CEOで、ヘルスケアの重鎮として活躍しているジョン・マラガノア博士が、会社を起こして、なんと、1 億 3,500 万ドルのシリーズ A 資金調達をしました。

https://www.linkedin.com/in/john-maraganore/

アルナイラムのアルムナイ..w
アルムナイに長年居ましたがその後はベンチャーキャピタリストとして活躍していますね。あとで出てきますが、今回の投資元のファンドにも所属しているみたいです。凄いですよね。自分で起業して、で、自分のファームから投資する。これはすごい、サスティナブルなモデルです。しかも、本人がサイエンスバックグランドだから、普通にたまたま投資元の人が取締役で居ます！というノリとも違いますね。

1 億 3,500 万ドルというのは、200億円超えますね。スタートアップでまだプロジェクトも始まっていない会社に、ポーンと、こんな金額が出てくる。さすが、アメリカはスケールが違います。

で、この会社の名前は、City Therapeuticsです。

https://www.citytx.com/

何がCityなのか、不明ですけど。確かに、会社のあるマサチューセッツ州のケンブリッジは都会かもしれません。

またこの会社のボードメンバーが凄いです。たくさん居て、日本人の先生も居ます。
ボードメンバーの前に、まず、City Theraputicsについてです。

シティ・セラピューティクスについて

City Therapeutics は、RNAi ベースの医薬品の有効性を改善し、その範囲を拡大するために、次世代の低分子干渉 RNA (siRNA) エンジニアリングを活用しているバイオ医薬品会社です。同社は、複数の治療領域にわたって患者に大きな影響を与える革新的な RNAi 治療薬のパイプラインを構築しています。RNAi の先駆的な幹部と科学者によって共同設立された City Therapeutics は、マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置き、大手ライフサイエンス投資家から 1 億 3,500 万ドルを調達しています。

City Therapeuticsに関する要点：

資金調達額：シリーズAラウンドで1億3,500万ドルを調達。
主要投資家：Arch Venture PartnersやFlagship Pioneeringなど、バイオテクノロジー分野での実績が豊富な投資会社が支援。
創設者の背景：Alnylam Pharmaceuticalsの元CEO
多くの研究者、科学者、ビジネスリーダーが共同設立者として名を連ねており、その数は実に10名以上！
最初のプロジェクト：2025年に開始予定。
チームの強さ：日本人の研究者も共同創設者として名を連ねており、グローバルな視点での開発が期待されている。

で、経営陣です。
City Therapeutics は、第一世代の RNAi 治療薬の開発者の多くが率いています。経営陣と役員には次の方々が含まれます。

• バリー・グリーン、取締役、セージ・セラピューティクスのCEO、アルナイラム・ファーマシューティカルズの元社長
• ジョン・マラガノア博士、共同創設者兼会長、アルナイラム・ファーマシューティカルズの元/創設CEO
• ロバート・ネルセン、ARCHベンチャーパートナーズの共同創設者兼取締役、マネージングディレクター兼共同創設者
• アリ・ノワチェク医学博士、コーポレート開発担当共同創設者兼上級副社長、ARCH Venture Partners パートナー
• ロン・フィリップ、取締役、オービタル・セラピューティクスのCEO、スパーク・セラピューティクスの元CEO
• セバスチャン・トゥルーシル博士、共同創設者兼最高執行責任者、元RTWインベストメンツ
• トレイシー・ジマーマン博士、CSO、ジェネレーション・バイオの元最高開発責任者、アルナイラム・ファーマシューティカルズの元研究担当シニアディレクター
  
  その他の共同創設者および顧問は次のとおりです。

• マーク・キーティング医学博士、共同創設者、元アルナイラム・ファーマシューティカルズ主任科学者
• 中西幸太郎博士、共同創設者、オハイオ州立大学生化学教授
• 泊 幸秀 博士（共同創設者、東京大学分子細胞生物学研究所教授）
• ハンス・ペーター・ヴォルンロッハー博士、科学顧問、Axolabs シニア顧問
• フィリップ・D・ザモア博士、共同創設者、マサチューセッツ大学チャン医科大学RNA治療学研究所の議長兼教授、ハワード・ヒューズ医学研究所の研究員、アルニラム・ファーマシューティカルズの元共同創設者

まあほんとに、これだけ居ると、もしこの後入ってくるダイレクターとか、マネージャーとか大変そうですよね。それとも、もう、そういう体制にもしないのかもしれないですね。どこかに売っちゃうとか、そういうやり方でやっていくのかもしれないです。

投資先も見てみましょう。

• ARCH VENTURE PARTNERS
  • ここはもちろん、ジョン・マラガノア博士の所属先です。
• INVUS
  • 投資家が集まったPEファンド。NYにあります。CEOのレイモンドは前はパリのボスコンのMgr.
• SLATE PATH CAPITAL
  • NYにあるファンド
• ROCK SPRINGS CAPITAL
  • ボルチモアにあるけど、情報少なめ
• Fidelity Management and Research Company
  • ボストンにある、2024年6月現在、運用資産5.4兆ドル、管理資産14.1兆ドルを誇る世界最大級の資産運用会社。
• REGENERON VENTURES
  • リジェネロン！　今年の4月にリジェネロンの元幹部によって設立されました。
• AN VENTURES
  • 日本人たくさん！バイオが得意なファンド。マネージングダイレクターはホーン川嶋 健。東京とサンフランシスコを拠点とするベンチャー・キャピタルで、ライフサイエンス領域で投資。投資戦略は、会社設立と日本発のサイエンスのアーリーステージへの投資に重点を置く。グローバルなスタートアップにも投資を行い、IPOまで支援。

この中でARCH VENTURE PARTNERSは、マネージングダイレクターがボード入りしていますね。

City Thearaputicsが注目される理由もおさらいします。

RNAiとは？
RNA干渉（RNAi：RNA interference）は、細胞内で特定の遺伝子の発現を制御する自然なプロセスです。RNAi技術を利用することで、病気の原因となる遺伝子をターゲットにして、その機能を抑制することが可能になります。これにより、従来の薬では治療が難しかった疾患に対しても効果的なアプローチが期待されています。

期待が高まる理由
City Therapeuticsは、RNAi技術という最先端の分野に焦点を当てています。この技術は、特定の遺伝子を標的として病気の原因を根本から治療する可能性を秘めており、従来の治療法とは一線を画します。

日本人の研究者が参加
さらに、City Therapeuticsの共同創設者に日本人の研究者がいることも大きなポイントです。日本からの革新的な知見と技術が、このグローバルなプロジェクトにどのように貢献していくのか、非常に楽しみです。

最初のプロジェクトが2025年に始まるとのことなので、City Therapeuticsの動向にはこれからも目が離せません。彼らがどのようにして医薬品開発の未来を切り開いていくのか、まさに期待しかありません！

ということで、今回はスタートしたRNAi企業の話題でした。

https://www.businesswire.com/news/home/20241008588238/en/City-Therapeutics-Launches-with-135-Million-Series-A-Financing-to-Lead-the-Future-of-RNAi-based-Medicine

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