
みなさまお元気ですか? アメリカではウゴービとゼップバウンドの戦いが火花を散らせていますね。
なんでも、高用量のトライアルで、ゼップバウンドが勝ち確みたいですね。ウゴービは負けたので、ノボとしては、新たな薬の開発に必死になっています。
72週間の研究では、7.2ミリグラムのウゴービを服用した肥満患者は、治療の遵守度に関係なく全参加者で体重が18.7%減少した。ノボ社が金曜日に発表したところによると、現在承認されている2.4ミリグラムの服用量では体重が15.6%減少し、プラセボを服用した人では3.9%減少した。 https://www.novonordisk.com/news-and-media/news-and-ir-materials/news-details.html?id=915087
一方で、ゼップバウンドの同じ試験の結果は、ウゴービを上回り、20.9%だったのです。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2206038
ノボが18.7%に対して、リリーが20.9%ですので、ゼップバウンドが勝っちゃったのです。
まあそれにしても、どうしてここまで戦うのでしょうか。もちろん、ビジネスですから、これは競合品よりもより良い製品を作って、勝者敗者が決まっていくのは、経済学的に健全なことではあります。が、もっと深刻な問題として、やはり、アメリカの肥満が大きな大きな問題で、関心事だからかと思います。それだけ、需要が大きいのです。
アメリカに旅行に行ったり、暮らしていたりした方にはわかるかと思いますが、肥満のレベルが本当に違うのです。しかも、その事に言及するのは、言わばタブーです。アメリカではご承知のように、あまり他人様の特徴に関する事に言及しないですよね。たとえそれが良いことでも、たとえば、可愛いとか美人とか、スマートとか、そういう様なことでも、他人様のビジュアルに言及しないということになっています。
日本だったら、小顔とか、スマートとか、美人とか、すぐ言いますよね。仲の良い友達なら、痩せた方が良いよ、とか言ったり。
でもアメリカではそれはありません。
それはないけど、肥満の方が居れば、おそらく、みんなその方を見て、思っているかと思います。何しろ、本当にレベルが違いますから。
で、もちろん、肥満の方々本人もそれはわかっていることなので、こういった肥満の薬の需要は高いわけです。勝手な意見ですよ。勝手な。NYに2年住んでいたことがあるので、そう感じます。
それにしても、なかなか日本人にとっては、ピンとこないですよね。ウゴービとゼップバウンドの高用量の戦いとか。一体全体、日本で患者数をどのくらい獲得しているんですかね? 何しろ、日本の肥満率は低いですから。
日本では何故肥満が少ないのかということについて、欧米で結構研究テーマになっています。もちろん、人種というのもあると思いますが、人種以外に絶対あるはずだと。その一つに学校給食をあげている論文があります。
https://academic.oup.com/jpubhealth/article/41/2/362/5033367?login=false
正いい食べ物を小学校、中学校時代に食べているので太らないんだ、という説です。

また、一般的に日本の小中学生は歩いて学校に行く。この毎日歩くことが、肥満を予防しているのだ、という説もあります。確かに、子供が一人で歩いて学校に行くって、ちょっと海外では信じられない部分もあります。防犯上の問題で。
この前、日本で中国人のインフルエンサーが東北地方の小学生の下校風景を動画で流していましたよね。子供はそれに気づいて走ってその場から逃げたのですが。それだけ小学生が一人で歩いて帰るって、驚きなのです。良いことなのか、悪いことなのか、わからなくなりますよね。
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3477970/
まあとにかく、肥満率の低い日本では、あまりピンとこない、ノボとリリーの戦いではあります。ゼップバウンドに負けたウゴービですが、とりあえず、今後は新薬の開発で戦ってきます。次の世代は全て、経口薬になりそうです。
現在、GLP-1受容体作動薬の経口薬として、以下の新薬が開発中です。ファイザーや他社もありますが、リリーとノボの戦いを見てみます。
| 成分名 | 商品名 | 開発フェーズ | 会社名 |
|---|---|---|---|
| Orforglipron (LY3502970) | 未定 | 第2相 | イーライリリー(中外製薬が創製) |
| 経口セマグルチド (NN9932) | 未定 | 第3相 | ノボ ノルディスク ファーマ |
これからは、注射じゃなくて、飲み薬になりそうですね。その方が良いに決まっています。今後に注目ですね。
それにしても、中外は良い薬を持ってますよね!!!
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さて、小ネタ集です。FDAネタ、行きましょう。
2025年1月16日木曜日、FDAは、自家造血幹細胞移植(HSCT)の適応がない、未治療のマントル細胞リンパ腫(MCL)の成人患者を対象に、ベンダムスチンおよびリツキシマブと併用したカルケンス(アカラブルチニブ)の従来承認を与えた。FDAはまた、既治療のMCLの成人患者を対象に、アカラブルチニブの単剤としての従来承認も与えた。アカラブルチニブは、外部リンク免責事項2017年にこの適応症の迅速承認が行われました。アカラブルチニブとBRの併用療法を受けた患者の69%に重篤な副作用が見られ、12%に致命的な副作用が見られました。患者の2%以上に報告された重篤な副作用は、肺炎、COVID-19、発熱、二次性悪性腫瘍、発疹、発熱性好中球減少症、心房細動、敗血症、貧血でした。(FDA)
カルケンスとは
カルケンスについてカルケンス(アカラブルチニブ)は、次世代の選択的ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤です。 カルケンスはBTKに共有結合することでその阻害作用を発揮します9。 B細胞内においてBTKシグナル伝達は、B細胞の増殖、輸送、走化、および接着に必要な情報伝達系の活性化を引き起こすことが知られています。
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では、また次の記事もよろしくお願いいたします。

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