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みなさまお元気ですか?
しかしまあ、日本では「米を買ったことがある」というだけで、大臣になっちゃった人がいますね。
それにひきかえ、アメリカでは、薬嫌いの保健福祉長官が居ますし、世の中、カオスですよね。
まあなんか、景気の良い話はないかなと、思う今日頃のごろですが。製薬業会で景気が良いといえば、やはりバイオベンチャーとかになりますよね。みんな大好き、バイオベンチャー。RSUもあるし。そういう会社を探しているわけです。なんか良いの無いかな〜?と。
ということで、やはり、鳴物入りで日本に来そうなのをなんとなく当たってました。「最近ちょっと面白い会社ないかな〜」と探していたら、投資家界隈で名前がちらほら。
Generate:Biomedicines。AI創薬、構造ベース、提携先がエグいっすね。
なにより社名のコロン(:)にセンスが詰まってます。そんな会社名、無いので。
でも数年前に、シャイアーが売ろうとして、シャイアーを買った武田が売る前にノバルティスに売られちゃったけど、シードラ(Xiidra)という目薬がありましたよね。このネーミングセンスもなかなか通でした。ii 二つのeyeですよ。まあ、これは、狙ったんでしょうね。日本だったら、日刊工業新聞か何かの「ネーミング大賞」ものですよね。
さてまあ、それはよいのですけど、本題いきますか。
Generate:Biomedicines
ジェネレート:バイオメディシンズ
- 設立年:2018年
- 本社所在地:米国マサチューセッツ州ソマービル
- 従業員数:約280人(2023年時点)
- 上場状況:未上場(プライベート企業)
- 累計資金調達額:約6億9,300万ドル(2023年9月時点)
Generate:Biomedicinesは、機械学習を駆使して新しいタンパク質を設計・最適化する「Generative Biology(生成生物学)」プラットフォームを開発しています。この革新的なアプローチにより、従来の創薬手法では実現が難しかった新たな治療薬の開発を目指しています。
💊 主な製品とパイプライン
現在、同社は17のプログラムを進行中で、免疫学、感染症、がんなどの分野に焦点を当てています。
これは全部、AIを駆使して探索したコンパウンドですね。いやいや、すでにもう、ていうか、もう数年経っているのです。AI創薬は。
✅ 主要な開発品目
- GB-0895:重度喘息を対象とした抗TSLP抗体。第1相臨床試験を完了し、将来的な併用療法の基盤となる可能性があります。
- GB-7624:アトピー性皮膚炎を対象とした抗IL-13抗体。2025年初頭に第1相試験を開始予定です。
- GB-0669:SARS-CoV-2のスパイクタンパク質S2領域を標的としたモノクローナル抗体。第1相試験で良好な結果を示しましたが、現在は社内開発の優先度が下がっています。 Generate:Biomedicines+2Generate:Biomedicines+2citybiz+2
🔬 その他のパイプライン
- 免疫学:潰瘍性大腸炎(TL1A標的)、アトピー性皮膚炎(OX40L標的)など、多数の前臨床プログラムが進行中です。
- がん免疫療法:MDアンダーソンがんセンターと共同で、非小細胞肺がん(NSCLC)を対象とした二重特異性抗体や、装甲型CAR-T細胞療法の開発を進めています。
- 抗体薬物複合体(ADC):毒性軽減を目的としたMMAE中和剤や、固形腫瘍を対象としたADCの開発が進行中です。 Generate:Biomedicines+2Generate:Biomedicines+2Generate:Biomedicines+2Generate:Biomedicines

🤝 主な提携と戦略的パートナーシップ
AI駆使して候補物質探して、こういうメジャーな企業に売って、Exitですよ。
日本の研究者も、AI使って、売って、一山当てましょう。そういう研究者が出てきてもよいのではないのでしょうか。
一山当てて、どこか、広尾とか松濤とかの家の車庫からオープンカーに乗ってでかけるんですよ。もう40前にリタイアして、逗子にでも。秋谷海岸とか。渋すぎ。BGMはもちろん、80年代のシティポップです。
- アムジェン(Amgen):2022年1月に、5つの新規標的に関する共同開発契約を締結。契約総額は19億ドルに上ります。
- ノバルティス(Novartis):2024年9月に、複数の疾患領域におけるタンパク質治療薬の開発を目的とした提携を発表。契約総額は10億ドル以上で、うち6,500万ドルが前払い金および株式取得に充てられました。
- MDアンダーソンがんセンター:がん領域における新規治療法の開発を目的とした共同研究を実施しています。 sp-edge.comGenerate:Biomedicines
🌏 APAC戦略と日本市場への展望
現在、Generate:Biomedicinesは日本法人を設立しておらず、APAC(アジア太平洋)地域への具体的な進出計画も公表されていません。しかし、以下の要因から、日本市場への進出の可能性が考えられます。まあでも、これ来るんじゃ無いですかね? いや、きて欲しいですよね。
- 高齢化社会:日本の高齢化に伴い、慢性疾患や免疫関連疾患の治療ニーズが増加しています。
- 先進医療技術への関心:AIや生成生物学を活用した最先端医療への関心が高まっています。
- 製薬企業との連携:日本の製薬企業が海外のバイオベンチャーとの提携を積極的に模索しています。
これらの要因から、今後数年以内に日本市場への進出や提携が実現する可能性があります。
Generate:Biomedicinesは、AIを活用した生成生物学により、従来の創薬手法では困難だった新しい治療薬の開発を目指す革新的なバイオベンチャーです。現在は未上場で、日本法人も設立していませんが、グローバルな製薬企業との大型提携や多様なパイプラインを有しており、今後の日本市場への進出が期待されます。
🔬 アムジェンとの提携状況
2022年1月、Generate:Biomedicinesはアムジェンと最大10のプログラムを対象とする共同研究契約を締結しました。この契約では、初期5プログラムに対して5,000万ドルの前払い金が支払われ、各プログラムごとに最大3億7,000万ドルのマイルストーン支払いとロイヤルティが設定されています。2025年初頭の時点で、両社は6つの未公開プログラムに取り組んでいますが、これらのプログラムに関する詳細や臨床試験の進捗状況は明らかにされていません。 goodwinlaw.comfiercebiotech.com
🤝 ノバルティスとの提携状況
2024年9月、Generate:Biomedicinesはノバルティスと複数の疾患領域におけるタンパク質治療薬の開発を目的とした提携を発表しました。この契約では、6,500万ドルの前払い金(うち1,500万ドルは株式取得)と、最大10億ドル以上のマイルストーン支払いが設定されています。しかし、対象となる疾患領域や具体的なプログラムについては公表されておらず、臨床試験の開始時期や上市の予定も明らかにされていません。 Generate:Biomedicines
🧪 自社開発プログラムの進捗
Generate:Biomedicinesは、自社開発のプログラムとして以下の候補を臨床試験に進めています:
- GB-0895:重度喘息を対象とした抗TSLP抗体。第1相臨床試験を完了し、将来的な併用療法の基盤となる可能性があります。
- GB-0669:SARS-CoV-2のスパイクタンパク質S2領域を標的としたモノクローナル抗体。第1相試験で良好な結果を示しましたが、現在は社内開発の優先度が下がっています。
これらのプログラムは自社開発によるものであり、アムジェンやノバルティスとの提携によるものではありません。
現時点では、Generate:Biomedicinesがアムジェンやノバルティスと提携して開発中の製品は、まだ市場に上市されていません。これらの提携は主に早期の研究開発段階にあり、具体的な製品の臨床試験や上市に関する詳細は公表されていません。今後の進展に注目が集まります。
現在のところ、Generate:Biomedicines(ジェネレート・バイオメディシンズ)はIPO(新規株式公開)を行っておらず、公式にIPO計画を発表していません。同社は非上場企業として、2023年9月に2億7,300万ドルのシリーズC資金調達を実施し、累計調達額は約7億ドルに達しています 。Generate:Biomedicines
この資金調達には、アムジェンやNVIDIAのベンチャー部門であるNVentures、Mirae Asset GroupのMAPS Capitalなどが参加しており、同社の成長性と技術力に対する市場の期待が高まっています。Generate:Biomedicines+1fiercebiotech.com+1
また、PitchBookの「2024年のIPO候補バイオファーマユニコーン」リストでは、Generate:BiomedicinesのIPO確率が95%と評価されており、業界内での注目度が高まっています 。PitchBook
現在、同社の株式は一般の投資家が購入することはできませんが、EquityZenやHiive、Nasdaq Private Marketなどのセカンダリーマーケットを通じて、認定投資家が既存株主から株式を取得することが可能です 。equityzen.com
今後、同社がIPOを実施するかどうかは未定ですが、資金調達の成功やパートナーシップの拡大、パイプラインの進展などから、市場ではIPOの可能性が高いと見られています。
株が大好きなMRのみなさん、注目しましょう。IPOするんじゃね?
なんか、それにしても、今までこういう会社はシリコンバレーが多かったのですが、久々の東海岸じゃ無いっすか? しかもニューイングランド。いやあ、きっと、クラムチャウダーでもデリで買って、オフィスに出勤。コーヒーはもちろん、ダンキンドーナツのヘーゼルナッツフレーバー。歓迎会は、ロブスターの店で、ロンングアイランドのピノノワールで乾杯でしょうか?
Generate:Biomedicines のようなボストン(マサチューセッツ州ケンブリッジ)発の企業には、「東海岸らしさ」が感じられますね。シリコンバレーとの違いを比較すると、以下のような特徴が見えてきます:
🧬【ボストン(東海岸)系バイオベンチャーの特徴】
1. アカデミア直結のサイエンス主導型
- ハーバード、MIT、ブロード研究所などの一流研究機関と密接な関係。
- Generate も Flagship Pioneering(Modernaを生み出したVC)発の企業で、科学者主導で「何ができるか」から始まるアプローチ。
- サイエンスと構造生物学、創薬化学に非常に強い。
2. 「地味だけど堅実」な印象
そうそう。地味ですよね、冬は雪で閉ざされます。
- 派手なPRやスピード重視のスケールアップよりも、パイプラインの精度と臨床試験の確実性を重視。
- 長期的な信頼構築を目指すスタイルが多い。
3. バイオ特化のエコシステム
- ケンブリッジ、ワトソン、サマービルには専用のラボスペースや大手製薬とのアクセラレータが密集。
- シリコンバレーが「テック+バイオ」寄りなのに対し、ボストンは**「バイオの聖地」**という専門性がある。
💻【シリコンバレー(西海岸)系バイオベンチャーの特徴】
ついでに、比較のために、西海岸の特徴とか、少し書き出しますよ。
1. AI/ソフトウェアドリブン
- DeepMind(Alphabet)やNVIDIA系のAI創薬ベンチャーが多数。
- 「機械学習で分子構造を予測して一気に開発」など、スピード重視のハッカースタイル。
2. 創業者はエンジニア or 投資家系が多い
- バイオよりソフトウェア出身の創業者が多く、エンジニア視点から「ドラッグもコードで書ける」と捉える傾向。
3. VCマネーとスピード重視
- IPOやSPACなどで素早く資金を集め、失敗前提でポートフォリオを動かす。
- 成功すればデカいが、失敗する企業も多い「ハイリスク・ハイリターン文化」。
🌍Generateが面白い理由
- 創薬AI企業でありながら、シリコンバレー的なテック企業の顔と、ボストン的なサイエンス主導の慎重さの両面を持っている。
- Flagship発でModernaのような成功例がある分、世界中の製薬企業との提携も早期に進行中。
- AI創薬の中でも、「分子設計 × タンパク質折り畳み × 臨床向け製剤化」まで一気通貫で狙うバランス型。
東海岸(特にボストン)は、サイエンスを重視した堅実な創薬文化があり、製薬大手との連携・共同研究も自然。対して西海岸は「バイオもテックスタートアップのように回せる」思想が強く、より攻めた資金調達・開発戦略が多い。
Generate:Biomedicines は「東海岸の王道感」と「AI創薬の革新性」のバランスが絶妙な、まさに久々の“本命”感のあるバイオベンチャーです。
✅「:(コロン)」に込められた意味
1. 「生成するもの → 出力先」の関係を示す構造記号
- 「Generate: Biomedicines」は直訳すると
「生成する:バイオ医薬品」
つまり、AIを使ってバイオ医薬品を生み出すプラットフォームであることを表現しています。 - プログラミングや構文的な意味合いでも、
key: valueという 入力と出力の関係性を示す記号。 - つまり、「Generate(創る)→ Biomedicines(生成物)」という構造そのものを社名にしているのです。
2. 科学とデータサイエンスの交差点を象徴
- 同社の技術はAIとタンパク質工学の融合。
- 「コロン」は、**コンピューターサイエンスっぽさ(記述的、構造的)**と、**製薬の文脈(科学的な明快さ)**の両方にマッチします。
🧠補足:類似の名前を使う企業も
最近のAI系スタートアップでは、
- Character.AI
- Inflection:AI
のように、「構文っぽい」「文法的な」命名を意識する会社が増えています。これは、テクノロジーと意味の融合を企業名で示す手法です。
創出するもの:生成されるもの
「Generate:Biomedicines」の「:」は単なるデザインではなく、“創出するもの”と“生成されるもの”の明確な関係性を示す記号として、ブランドの中核に据えられています。
いやあ、少し長くなりましたが、画期的です。
あまりに感動したので、ぼくのTwitterの名前も
Ken : Yamazaki に、変えました!!!!
公式LINE
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登録していただくと、LINEにメッセージが送信されます。大体こんな感じです。


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