🚀 Cellares:細胞治療の未来を切り拓く「スマートファクトリー」革命

みなさん、お元気ですか。いやあ、5月も終わろうとしているじゃ、ありませんか。Time Flyですよね。僕も今年の残りで、今年の目標を頑張るつもりです。

関係ないけど、5月といえば皐月賞。
今年の勝ち馬は——ミュージアムマイル
しかもジョッキーは、あのジョアン・モレイラ!✨

「えっ、モレイラ?マジックマンが日本に⁉️」
競馬ファンなら誰もが二度見したはず。
世界を股にかけるトップジョッキーが、国内G1で“魅せた”あの走り。
もう、グローバル時代ですね。

で、レース後の祝杯を片手に、ふと思ったんです。

🤔「いま、医療の“勝ち馬”ってどこなんだろう?」

その答えが、まさかのシリコンバレーからやってきました。
細胞治療という最先端の“トラック”で、世界中の製薬企業を背に従えながら爆走している企業——

その名も Cellares(セラレス) 🧬🚀

🚀 自動化×細胞製造の覇者、Cellaresとは?

2024年5月、CellaresはシリーズCで**2億5500万ドル(約400億円)を調達。合計調達額は約7億ドル(約1100億円)**に到達。すでにユニコーンを超え、業界の期待と注目を一身に集める存在なのです。

Cellaresが構築するのは、単なるCDMOではありません。 彼らが提唱するのは、**IDMO(Integrated Development and Manufacturing Organization:統合開発製造機関)**という新カテゴリー。設計から製造、スケールアップまで、すべてを自社内の自動化プラットフォームで完結する新しい製造モデルということです。


🧬 細胞治療の製造に革命を起こす「IDMO」

Cellares(セラレス)は、細胞治療の製造プロセスを根本から変革するスタートアップ企業です。同社は、世界初の「IDMO(Integrated Development and Manufacturing Organization)」を提唱し、細胞治療の開発から製造までを一貫して自動化することで、従来のCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)の限界を超えようとしています。


💰 シリーズCで2億5,500万ドルを調達

2023年8月、CellaresはシリーズCラウンドで2億5,500万ドルを調達しました。このラウンドはKoch Disruptive Technologiesが主導し、Bristol Myers Squibb、DFJ Growth、Willett Advisors、Eclipse、Decheng Capital、8VCなどが参加しました。これにより、同社の累計調達額は3億5,500万ドルを超えました。


🏭 世界初のIDMOスマートファクトリーをニュージャージーに開設

Cellaresは、ニュージャージー州ブリッジウォーターに118,000平方フィートの商業規模のIDMOスマートファクトリーを開設しました。この施設は、年間最大40,000バッチの細胞治療製品を生産する能力を持ち、従来のCDMO施設と比較して10倍の生産性を実現しています。また、欧州と日本にもスマートファクトリーの建設を進めており、グローバルな製造ネットワークの構築を目指しています。


🤖 「Cell Shuttle」と「Cell Q」で完全自動化を実現

Cellaresの「Cell Shuttle」は、細胞治療の製造プロセスを完全に自動化する装置で、従来の手作業による製造プロセスの課題を解決します。また、「Cell Q」は品質管理を自動化するシステムで、製造から品質管理までの全工程を自動化しています。これにより、製造の一貫性と品質を向上させ、製造コストを削減することが可能になります。 Cellares


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🧑‍🔬 創業者のビジョンと情熱

Cellaresは、Fabian Gerlinghaus(CEO)とOmar Kurdiによって2019年に設立されました。Gerlinghausは航空宇宙工学のバックグラウンドを持ち、Kurdiと共にSynthegoでの経験を経て、細胞治療の製造自動化の必要性を感じ、Cellaresを創業しました。彼らの目標は、細胞治療をより迅速かつ効率的に患者に届けることです。


🌍 グローバル展開と今後の展望

Cellaresは、ニュージャージー州のスマートファクトリーに加え、欧州と日本にもスマートファクトリーの建設を進めており、グローバルな製造ネットワークの構築を目指しています。また、今後のIPO(新規株式公開)を視野に入れつつ、さらなる資金調達を計画しています。


🏭 ニュージャージーのIDMOスマートファクトリー

Cellaresは、ニュージャージー州ブリッジウォーターにて、最先端のIDMOスマートファクトリーを稼働。

  • 年間最大4万バッチの細胞治療製造能力
  • フル自動化された製造プロセス
  • 24時間稼働体制による短納期対応

この施設は、これまで”職人芸”とされてきた細胞製造のプロセスを、自動化と標準化で一気に産業スケールに引き上げます。言わば「細胞治療版・テスラギガファクトリー」です。

🤝 日本のソニーとの戦略提携

そして2024年初頭には、日本のソニーとの提携を発表。

ソニーが開発した細胞ソーターCGX10がCellaresの自動化システムに組み込まれることで、製造効率と品質が飛躍的に向上。

  • 精密な細胞分取技術によるプロセス精度の向上
  • 日本の技術力×シリコンバレーのスピードの融合

🌉 シリコンバレー × 東海岸 × 日本:次世代の製造連合

本社はサウスサンフランシスコ(シリコンバレー)。 製造拠点はニュージャージー(東海岸)。 技術パートナーは日本(ソニー)。まあ、ちょっとこじつけていますけど。

このグローバル三拠点体制が、Cellaresの革新を支える基盤となって欲しいです。

AI・ロボティクス・ライフサイエンスのクロスオーバーで、世界の製薬企業が注目する製造インフラを創り出しています。

📈 IPOも視野に?バイオ版NVIDIAの登場か

今回のシリーズCは、著名VCのEmerson Collective(ローレン・パウエル・ジョブズ)や、T. Rowe PriceForesite Capitalなどが参加。

「OpenAIの次はどこだ?」と語られる中、Cellaresの名前を挙げる投資家も少なくない。

今後、IPOの可能性も含め、同社の動向はライフサイエンス業界だけでなく、テック投資家層からも強く注視されている。


細胞治療の勝者は、Cellaresか?

まるで、

  • カリフォルニアのスタートアップ魂
  • ニュージャージーの製造知見
  • 日本の技術的精密さ

この三者がリレーでバトンを渡しながら、世界の頂点を目指しているようですよね。

皐月賞の勝者がモレイラとミュージアムヒルなら、 バイオ製造のクラシック戦線を制する可能性が最も高いのは、Cellaresかもしれません。

細胞治療の未来は、もはや工場の手の中にある。。のです。

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@recruiter_ken