会社ガチャとサンクコスト──製薬業界のキャリア格差は運か実力か?

みなさまお元気ですか。毎日しっかりとやっていれば、良いことはきっと起こるのです。そういう精神に反対ではありませんが、アクションを起こして、良いことが起きそうな場所に身を置かなければ、それは訪れませんよね。

MRの場合、もちろん、MRに限らずですが、それは転職しなければならないです。同じような仕事をしていても、会社によって給与が違う。

会社ガチャです。

「老舗で1つの製品を大事に売る院卒 vs トレンド薬を扱うFラン卒」
製薬業界では、そんな逆転現象が珍しくありません。

理由はシンプル。「会社ガチャ」で明暗が分かれるからです。


◼️Aさん(氷河期×老舗メーカー)

・国立大学院卒
・就職氷河期に滑り込みで老舗製薬企業に就職
・高血圧・糖尿病薬などのMRとして10年以上勤務
・現在は課長職、年収700万程度
・社内評価は良いが、仕事内容はマンネリ気味

Aさんは真面目で優秀。だが今の製品に未来を感じづらい。
でも、ここまで積み上げたキャリアがある。転職するのは怖い。

思えば、就職氷河期だった。やっと掴んだ内定。それなのに、簡単に辞めて良いのだろうか?という思いがある。


いわゆるサンクコスト(埋没費用)バイアスの典型例です。


◼️Bさん(ゆとり世代×外資系)

・Fラン卒
・なんとなく受けた医療機器ディーラーで内定をゲット。
・3年後、CSOに未経験MRで転職。
・2年後、未経験ながらオンコロジーPJに。
・2年後、メーカーに転籍。
・オンコロジー製品のプロモーション担当
・年収は30代で1,000万円突破
・次は、なんとなく、RSUも欲しいのでバイベンチャー狙う。

Bさんは戦略的ではない。でも、会社と時代に恵まれた。

あと、Bさんは、自分で動いた。


👥 製薬業界は「会社ガチャ」の当たりハズレが露骨に出やすい

同じ「MR」でも、
・老舗の数十年前のヒット商品や長期収載品、とオンコロジー
・地方開業医と大学病院教授
・売るものも、話す相手も、キャリアの選択肢も
まったく違う世界。

もちろん、これは優劣ではない。それぞれの会社形態で、生きていく、本人がハッピーなら、それはそれで素晴らしいことです。

しかしながら、もし、もっと違うキャリアを探したいと思うので、あれば、1社に長くいて、年齢を重ねてはならないのです。

会社が違えば、10年後のキャリアも年収も、まるで別ゲー。


👥「努力すれば報われる」が通じない時代にどう生きるか?

バブル世代は言う。「合わなきゃ辞めればいいじゃん」
氷河期世代は言う。「ここまで来たから辞められない」

でも新卒はもう年収600万で入ってくる時代。
正直、“やめないこと”が正解ではなくなっている。

新卒数年目の人に、年収を抜かされたりするのであるから。


💡今こそ、「転職しない」ではなく「転職できる」状態を目指すべき

・サンクコストに縛られない
・市場価値を定期的に知る
・キャリアを「会社任せ」にしない

会社はいつでも変えられる。でも、自分のスキルは裏切らない。


🎲 会社ガチャは運。でも、“引いたあと”どう動くかは自分次第。

あなたは今、納得のいくキャリアを歩いていますか?


🔁 今の会社にしがみつく前に、自分の市場価値をチェックしてみて。