皆様いかがお過ごしですか。
早いもので、今年も6月半ばに突入しようとしていますね。お正月に立てた目標など、ございますでしょうか。ある場合は、進捗状況はいかがですか。
いやあ、僕も今年、あと半年くらいで、年初に立てた目標に近づけるように頑張りたいと思います。
最近、久しぶりに眼科関連の大きなニュースがありました。
**Alcon(アルコン)**がアメリカで新しいドライアイ治療薬「TRYPTYR(acoltremon)」の承認を取得したという話題です。
「あれ?これって日本では未承認じゃないの?」
はい、その通り。日本ではまだ販売されていません。
しかし実は、こうした**“日本未発売”の点眼薬**こそ、製薬会社にとって非常に収益性が高いビジネスになっているのです。
そういえば、アルコンって、今はどうなっているのでしょうか。昔はそのままアルコンってありまして、その後ノバルティスの部門になりましたよね。で、OTCはGSKに、そして医療機器は分離してそのまままた日本アルコンに、で、医療用医薬品はそのままノバルティスでしたっけ。ちょっと今わからなくなってしまいました。
眼科領域って、結構各社にありますよね。なんか、人数の規模も小さいし、なんで切らないであるんだろう?とか思ったりしますが、それは多分、利益率が高いからかなと思っています。
どこかで聞いたことありますよ。利益率が高いって。
点眼薬は「利益率モンスター」
まず知っておきたいのは、点眼薬の利益率がとんでもなく高いという事実です。
理由はシンプル。
- 成分がごく少量で済む(=製造コストが激安)
- 製剤技術で差別化しやすい(=特許も取りやすい)
- 保険対象外でも売れる(=価格設定が自由)
- ドライアイ・老眼など、継続使用されやすい
これらが重なって、**製薬業界でも屈指の「儲かるジャンル」**として注目されています。
実際に儲かっている点眼薬の事例
レスタシス(Restasis|シクロスポリン点眼液)
- 製造元:アラガン(現アッヴィ)
- 用途:ドライアイ
- 米国価格:約300〜400ドル/1ヶ月分
- 製造コスト:推定5〜10ドル以下
- 利益率:90%以上
- 年間売上:ピーク時で約15億ドル(1,500億円以上)
👉 日本では未承認ですが、世界的に大ヒット。
もはや「製薬業界で最も儲かった点眼薬」とも言われています。
イルヴァリティス(Iluvien|フルオシノロンアセトニド)
- 製造元:Alimera Sciences(米国)
- 用途:糖尿病性黄斑浮腫(DME)
- 販売価格:1回 約8,000ドル(約80万円)
- 利益率:95%以上(推定)
- 日本での承認:なし
👉 非常にニッチな領域ですが、高価格×低コスト×リピート性で驚異の利益率を実現。
ヴァイルティア(Vuity|ピロカルピン点眼)
- 製造元:アッヴィ
- 用途:老眼改善(ピント調整能力を一時的に改善)
- 米国価格:1本 約80〜90ドル(1万円強)
- 成分:古典的なピロカルピン
- 利益率:85%以上(推定)
- 日本での承認:なし
👉 成分は昔からあるものなのに、“老眼治療”という切り口で再注目され、ヒット中。
なぜ「日本未承認」でも製薬会社にとって美味しいのか?
日本で承認されていなくても、以下のような理由から海外市場だけで十分ペイするケースが多いです。
- アメリカ市場の価格設定が自由(高単価OK)
- 日本の薬価は安く、採算が取りにくい
- PMDAの審査や追加試験が手間でコスト高
- 日本語ラベルや販促体制の構築も面倒
つまり、「日本はスキップしても儲かる市場構造」になっているわけですね。
点眼薬市場が今アツい理由
- 👀 近視、老眼、ドライアイ、眼精疲労…現代人の目はトラブルだらけ
- 💊 継続使用が前提なのでリピート売上が安定
- 🧪 製剤技術や容器工夫で特許化しやすい
- 🛍 OTCや自由診療でも販売可能
人は目から老いる。
その言葉どおり、“目の悩み”は世界的な成長市場なんです。

目薬は、製薬会社にとって“儲けの目薬”
- ✅ 点眼薬は少量・高価格・継続性の「儲けの三拍子」
- ✅ 日本で承認されなくても、海外市場で十分利益を出せる
- ✅ 特にQOLを改善する疾患(ドライアイ・老眼・眼精疲労)は注目度が高い
製薬業界ではよく、**「皮膚科・眼科は利益が出しやすい」**といわれます。
とくに点眼薬はその中でも「利益率モンスター」のような存在。
次に目薬のニュースを見たときは、
「これは…“儲けの目薬”かも?」と心の中でニヤッとしてみてください👁💰
「目薬で年間4,700億円!製薬会社が点眼剤に注力する理由」
本文抜粋:
「昨年、ドライアイと緑内障向けの点眼薬だけで、米国市場では約34億ドル(約4,700億円)の売上があったと報じられています」 novaoneadvisor.com+3propublica.org+3biospace.com+3。
「眼科クリニックで30ドルの点眼を販売しているところでは、**原価19ドル+手数料4.5ドルで、粗利6.5ドル=原価比34%**の利益が出ているという実例もあります」 reviewob.com。
このように、実際の市場データとクリニックの経営事例から、点眼剤がいかに「高収益かつ継続ビジネス」として優れているのか、客観的に示せます。
👌 まとめ
- ドライアイ・緑内障点眼薬だけで数兆円市場(米国ベース)。
- クリニックでも30〜60%前後の粗利が出ているとの報告あり。
- つまり、**「目薬は儲かる」**と言っても、それは決して俗説ではなく、データに裏付けられた事実なのです。


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