皆さまお元気ですか。
今日ですね、新たなトレンドを感じる出来事がありました。まあ、詳細は言えないんですが、国内中堅製薬会社のMRですが、CSOで今までにない、高額なオファーが出たのです。メーカーよりも高い。まあ、ちょっと特殊なケースでたまたまだったのかもしれませんが、CSOはますます需要が高まっていますし、メーカーMRはますます減少傾向にあります。
そんな中では、何が起こるかといえば、CSOの競争ではないでしょうか。CSOのビジネスモデルといえば、まさに、人材を抱え、外部で就労して、その対価を得ることに他なりません。実は差別化が難しい業界。それでいて、競争が激しい業界です。競争力をつけるには、人材を採用する他ないのです。おそらくですけど、CSO企業の中で、7割くらいは、採用に関するコストや戦略に使っている可能性もあります。知らないですけど。
さてそんなこんなで、MRにも戦略が必要で、しかもそれが時代とともに変わっていくのは当たり前として、この頃さらに新しい時代に突入しているような気がするのです。その新しい時代を感じさせるのが、今回経験したCSOによるメーカーMRへのオファー内容だったのです。
さて、MRのキャリアパスも変わっていきます。よく、本社のマーケを目指すとかMSLを目指すとか、まあ、本社というのが一つのキャリアパスにはなっていました。今までは。
ていうか、それは今でも結構あります。本社への異動。ただまあ、じわじわっと、変化してきています。
それは何かといえば、新卒本社マーケ、新卒本社MSLといった人材の出現です。MR経験無し、他の職種の経験無しで、いきなり新卒で本社マーケです。
(勝手に)新シリーズ|営業経験だけじゃ足りない時代のMR戦略|
第1話 MRから本社へ──その道は、もう閉じられたのか?
昔は英語を学べばMRから本社に行けた
- 英語力がキャリアアップの切符だった時代
- まあなんていうか、特にヘルスケア業界は、そうでしたよね。英語ができるとかなりチャンスが広がるというか。もちろん、チャンスは今でも広がるっちゃ広がりますが。
- 本社異動を目指すMRたちの奮闘
- 本社移動を目指す人は、まず、英語の勉強しますよね。もちろんある程度独学でできるかもしれませんが、結局スクールに行ったり、コーチをつけたりして、とにかく勉強するのです。
- グローバル化と人材要件の変化
- グローバル化が進む中で、医薬業界における英語力の需要は確実に高まっています。しかし、英語力はもはや特別なスキルではなく、「前提条件」として求められるレベルになっているのです。つまり、英語ができるだけでは十分ではありません。
- それに加えて、専門知識や業界特有のスキル、問題解決力、そしてコミュニケーション能力が不可欠となっています。これらの能力を兼ね備えることで、はじめて英語力が活きるのです。
- もちろん、すべてのポジションで英語が必要というわけではなく、英語を使わない職種も存在します。しかし、キャリアの幅を広げ、より多様なチャンスを掴むためには英語力の向上は望ましいと言えます。
- 英語はあくまでも「ツール」であり、それ自体が目的ではありません。専門資格や豊富な実務経験と組み合わせることで、はじめて大きな価値を生み出すのです。
- そのため、長期的なキャリア設計を考える際には、「英語力」「専門性」「人間力」のバランスを意識し、これらを総合的に磨いていくことが重要になってきます。

でも今は新卒から高スペック人材が本社配属
- 新卒採用の変化と本社配属の現実
- おいおい、ちょっと待てよ、MRをしながらせっせと勉強して、目指していた本社のポジションに、MR経験の無い、新卒が居るなんて。いやあ、でも、いるんですよ、今、そういう人材が。
- 高スペック人材とは何か
- まあ、とりあえず、東大とか東工大、あるいは海外の大学を出て、英語はTOEIC900、ていうか、TOEICなんか受けたことないかもしれません。英語だけではなく、学歴もハイパーな人材です。昔はこういう人材はコンサルとかに流れていたかと思いますが、今では製薬会社の本社に新卒で居たりするのです。これだと、なんとなく太刀打ちできそうもないですよね。
- MR経験者と新卒本社組の違い
- MR経験者から見たら、医者と話したこともないし、実際に現場も知らないのに、どうやってマーケティングの仕事ができるんだろう?みたいに思うかもしれません。それができちゃうんですよ。彼らは。
現場経験を積んだ人材の価値は、もうないのか?
現場での経験って、やっぱり今でもすごく大事な武器なんですよね。
理論や知識だけじゃなくて、実際に体を動かしてこそ身につく判断力や技術ってありますし、特に専門性の高い業界では、その経験が品質や安全に直結することも多いです。
たとえデジタル化が進んでいても、現場の経験が持つ価値は全然色あせていません。
でも、現場と本社で求められるスキルにはギャップがあるのも現実です。
最近の本社の仕事って、デジタルスキルやマネジメント力、専門知識がすごく重視されていて、「現場経験があるだけ」では昇進や本社配属はちょっと難しい状況なんです。
だから、現場の経験を活かしつつも、新しいスキルを身につけたり、自分で勉強したりすることが必要になってきています。
これからのキャリアを考えるなら、現場経験をベースにしながら、デジタル技術を使いこなしたり、専門知識を増やしたり、マネジメント力を磨いたりすることが大切です。
あと、経験をちゃんと評価してもらえる仕組みも必要ですよね。
建設業界で進んでいる「建設キャリアアップシステム(CCUS)」みたいに、スキルや経験を見える形にして評価に活かす仕組みが増えれば、現場経験者も自分のキャリアが見えやすくなって、安心して成長していけるんじゃないかなと思います。
さてさて、MRのトレンドは、何も本社に行くことだけではありませんよ。
次回以降、MRは地方の時代などなど、続きます。


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