Prothenaの解雇とバイオテック市場の動向

Prothenaの63%リストラ – バイオテックの厳しい現実

皆様、お元気ですか?
なかなか景気の良い話って、出てこないですね。何でだろう。

2025年5月23日、アイルランドのバイオテック企業Prothenaが、163人の従業員のうち63%にあたる約103人を解雇すると発表しました。この数字を見たとき、正直言って胸が痛くなりました。

Prothenaってどんな会社?

まず、Prothenaがどんな会社なのかお話しします。

この会社は、神経変性疾患と希少な末梢アミロイド疾患に対する治療抗体を開発している、後期臨床段階のバイオテクノロジー企業です。本社はダブリンにあり、NASDAQに上場しています(ティッカー:PRTA)。

彼らが取り組んでいるのは、タンパク質の異常調節という非常に複雑な分野です。アルツハイマー病やアミロイドーシスといった、従来の医学では手の届かなかった疾患に挑戦してきた企業なんです。

🏢 基本情報


🎯 事業内容

  • 分類:臨床段階のバイオテクノロジー企業。
  • 専門領域:異常タンパク質の生物学と、神経変性疾患および希少な末梢アミロイド病を標的とした治療薬の発見・開発 prothena.com+9ir.prothena.com+9linkedin.com+9.

🧬 パイプライン(開発中の主要プロジェクト)

プログラム名適応症蛋白標的開発段階提携先
Prasinezumabパーキンソン病α-シヌクレインフェーズ3準備中Roche
Coramitug (PRX004)ATTRアミロイド心筋症トランスサイレチンフェーズ2Novo Nordisk
BMS-986446 (PRX005)アルツハイマー病Tauタンパクフェーズ2BMS
PRX012アルツハイマー病フェーズ1自社
PRX123(ワクチン)アルツハイマー病Aβ+TauIND取得済み、FDAファストトラック指定
BirtamimabALアミロイドーシスライトチェーンアミロイドフェーズ3(中止)

💸 財務状況

  • 2024年実績
  • 2025年第1四半期(Q1)実績
    • 売上:約280万USD、純損失:約6020万USD
    • 現金残高:約4.19億USD(借入なし)
  • 2025年通年見通し
    • 現金消耗見込み:1.68~1.75億USD、および年末現金残高:約3.01億USD(中間値)

👥 経営体制


📈 株価情報(2025年6月23日時点)


📰 最新トピックス

  • 2025年6月18日:大規模な企業再編計画を発表
  • パーキンソン病抗体PrasinezumabがRocheによりフェーズ3へ進展予定(中期リリース)
  • アルツハイマー治療のPRX012、フェーズ1 ASCENT試験の臨床データの発表を2025年8月ごろに予定 prothena.com+4ir.prothena.com+4stocktitan.net+4

失敗したbirtamimabという薬

今回のリストラの原因となったのは「birtamimab」という薬の臨床試験失敗です。

この薬は、AL(軽鎖)アミロイドーシスという希少疾患の治療薬として開発されていました。フェーズ3のAFFIRM-AL臨床試験で、主要評価項目である全死因死亡までの時間を達成できませんでした(HR=0.915, p値=0.7680)。副次評価項目も同様に達成できませんでした。

AL アミロイドーシスは、異常なタンパク質が臓器に蓄積する疾患です。患者さんの生存期間は限られています。この薬に希望を託していた患者さんたちのことを思うと、本当に胸が締め付けられます。

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63%という数字の重み

163人の従業員のうち63%ということは、約103人の方が職を失うことになります。

これは単なる数字ではありません。一人ひとりに家族があり、住宅ローンがあり、将来の夢があったはずです。バイオテック業界では珍しいことではないとはいえ、慣れることはありません。

実際、Prothenaも2018年にNEOD001プログラムの失敗後、57%の人員削減を経験しています。今回が初めてではないんです。

解雇された方々はどこへ向かうのか

では、解雇された103人の研究者、エンジニア、事務職員の方々はどこへ向かうのでしょうか。

他のバイオテック企業への転職 同じ専門分野の企業が採用を検討するかもしれません。ただし、2025年のバイオテック市場は厳しい状況が続いています。

大手製薬会社への移籍 より安定した職場環境が期待できます。ただし、ベンチャー企業のような革新的な研究機会は限られるかもしれません。

アカデミアへの回帰 大学や研究機関での研究職という選択肢もあります。給与は下がる可能性がありますが、研究への情熱を続けることができます。

異業種への転職 コンサルティング、金融、テック業界などへの転職も考えられます。科学的思考力は他の分野でも十分に価値があります。

日本への影響は?

Prothenaの日本への直接的な影響は限定的だと思います。同社は主に欧米市場に焦点を当てており、日本での臨床試験や販売活動は大規模ではありませんでした。

ただし、間接的な影響はあります。

研究コミュニティへの影響 アミロイドーシス研究分野での国際協力関係が縮小する可能性があります。日本の研究者との共同研究プロジェクトが停止することもあるでしょう。

投資家心理への影響 バイオテック投資に対する慎重姿勢が強まるかもしれません。これは日本のバイオテック企業の資金調達にも影響する可能性があります。

バイオテックの現実

現在のProthenaの株価は6.58ドル、時価総額は3億5400万ドルです。ピーク時と比較すると、大幅な下落です。

でも、これがバイオテック投資の本質なんです。10のプロジェクトのうち9つは失敗し、1つの成功がすべてを救う。そういう世界です。

Prothenaの研究者たちは、患者さんのために最善を尽くしました。結果は伴わなかったけれど、それは科学の本質でもあります。失敗から学ぶことで、次の成功につながるのです。

解雇された103人の研究者の方々が、再び立ち上がることを心から願っています。皆さんの専門知識と経験は、きっと他の場所で花開くでしょう。

科学は失敗の積み重ねの上に成り立っています。今回の失敗も、いつか誰かの成功の礎となるはずです。


すげーどーでもいいけど、63%って数字、変じゃね?

ていうことで、Prothenaは年始に163人の従業員を抱えていました ProthenaProthenaが、実際には91人をブリスベン、カリフォルニアで解雇すると発表 Prothena Reports Third Quarter 2024 Financial Results and Business Highlightsしています。

計算してみると:

従業員数:163人
63%は:163 × 0.63 = 102.69人(約103人)
でも実際の解雇数:91人

91人÷163人 = 55.8%
つまり、実際の解雇率は約56%なのに、なぜか「63%」と発表しているんです。変ですね!

考えられる理由:

四捨五入の問題:91人が実数で、それを163人で割った時の表現方法の違い
段階的解雇:91人は第一段階で、追加の解雇が予定されている
地域別の違い:ブリスベンだけで91人、他の拠点でも解雇がある
発表時期のズレ:計画時は63%だったが、実際は調整された

この謎の数字、バイオテック業界でもよく見かける「計画と実際の乖離」かもしれませんね。正確な情報を確認するには、SEC提出書類を見る必要がありそうです。再試行Claudeは間違える可能性があります。引用元の内容を必ず確認してください。 Sonnet 4

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