フェーズ3臨床試験進行中のIMUNONの革新技術

皆さん、お元気ですか?

まずはお知らせ。アメリカ系製薬企業で免疫領域の募集があります。ぜひお問い合わせください。

また、CSOもプロジェクトが数多くなっています。お問い合わせください。

  • CSO主導でプロジェクトが次々進行中
  • 理系修士の方や未経験からMSLへの挑戦も可能
  • 研究職や獣医の方にも門戸が広がる、安定した業界でのキャリアチャンス

こうして見ると、バイオ・製薬の世界は働く側のキャリアにとっても、新しい道が開けています。
そして投資という立場から関わることもできる…まさに業界の広がりを実感できる瞬間です。


さて、ブログですが、特に注目したいのは、フェーズ3臨床試験に進んでいる企業
承認・商業化の一歩手前とも言えるフェーズで、投資家視点でも「今面白い」存在です。

今回は、そんなバイオベンチャーをピックアップして、ゆる〜く紹介します。


IMUNON(IMNN)ってどんな会社?

会社概要

  • 創業:1982年(旧Celsion Corporation)
  • 上場:NASDAQ Capital Market(Ticker: IMNN)
  • 従業員:約25名の小型バイオベンチャー
  • フォーカス:免疫療法・ワクチン開発

パイプラインの主役

  • IMNN-001:進行性卵巣がん向けDNA免疫療法(現在フェーズ3:OVATION 3)
  • その他、COVID-19ブースター用IMNN-101、ラッサ熱向けIMNN-102、メラノーマ用IMNN-201など前臨床段階
  • 技術基盤:TheraPlas®(固形腫瘍向けタンパク質・サイトカイン発現)、PlaCCine®(ウイルス抗原コードDNA技術)

🗺 拠点について

  • 本社:ニュージャージー州ラーレンスビル
    ニュージャージーといえば、浮かんでくるのは、フォート・リー。マンハッタンの対岸で、そう、日本食のミツワがある地域です。さらに浮かんでくるのは、ニューアーク空港。JFKを使わない航空会社が使っていたりしましたよね。でもまあ、IMUNONの本社があるのは、ローレンス。製薬業界の“メジャーリーグ本拠地”。メルクやジョンソン&ジョンソンなど大手がひしめくエリアで、IMUNONはそのど真ん中。
    👉 例えるなら、「ヤンキースの球場の隣で練習する地元チーム」。大手との接点も多い。
  • 研究施設:アラバマ州ハンツビル
    NASAの宇宙センターがある「ロケットの町」。
    👉 「野球チームだけど、ピッチャーコーチがロケットエンジニア」みたいなユニーク編成。
  • 東海岸 vs 西海岸
  • まあ、最近、東海岸はなんとなく弱い感じがします。特にバイオの企業にとっては。全部もうシリコンバレーに持って行かれていますよね。確かに、なんか、西海岸の方が、学者やエンジニアは集まりやすいかもしれないですよね。楽しそうですし。
    • 西海岸(シリコンバレー):甲子園の熱気、スタートアップ集中
    • 東海岸(ニュージャージー・ボストン):MLB本拠地、実績と安定感
      👉 IMUNONは東海岸で挑戦。派手さはないけど筋金入りの場所取り

💡 規模感

  • 市場評価額:約1,500万~1,600万ドル(小型株)
  • 従業員:約25名
  • 上場:NASDAQ Capital Market(小型株向け)

こんな少数精鋭で、上場していて、しかも創業して40年も経過しているなんて、本当にすごいことだと思います。ただもちろん、40年といっても、過去には業務継承して、全く新しいビジネスというか、全く新しい製品を手がけたりしていますので、何かこう、日本の会社みたいに、その道を一筋ということでもないです。もちろん、経営陣も何度も変わっていますし。なんていうか、形を変えて40年という感じです。これは、強いものよりも、変化できるものが生き残る、を、実践しているような気がします。


🧬 長寿ベンチャーの秘密

  • 1982年創業、40年以上挑戦を続ける老舗ベンチャー
  • 温熱療法 → ナノドラッグデリバリー → DNA治療と方向転換を繰り返し
  • 2021年に社名をIMUNONに変更しDNA免疫療法に集中

ポイント

  • 長年承認薬ゼロでも生き延びられる=資金調達力と柔軟性がある証拠
  • 例えるなら「40歳にしてプロ野球の一軍に初昇格」

👩‍🔬 経営陣のバランス

  • CEO Stacy Lindborg:臨床試験とFDA交渉のプロ
  • CSO Khursheed Anwer博士:科学担当
  • CFO Jeffrey Church氏:財務歴30年以上
  • CMO Sebastien Hazard医師:臨床開発担当

👉 RPGのパーティのようなバランス型チーム


💸 株式配当で「自信アピール」

  • 2025年8月に15%の株式配当を実施
  • 意味:
    • 「株の価値あるから増やしても大丈夫!」
    • 「株主離れないでね〜」

配当が出たというのは、良いサインですし、しかもお金でなくて、株式で出るって、なかなかですよね。


🇯🇵 日本との関わり

  • 直接的な提携や臨床試験の話はなし
  • 日本の投資家から見ると「完全に海外ベンチャー株」

IMUNONは、

  • 小さくても挑戦するDNA免疫療法ベンチャー
  • 創業40年以上、フェーズ3試験に進行中
  • 独自技術プラットフォームとバランス型経営陣
  • 面白い立地とユニークな歴史
  • 株式配当で自信アピール

バイオ株に詳しくなくても、「小さな企業が大きな一歩を踏み出そうとしているんだな」と感じられる存在です。