薬の価値が人で左右される? 

みなさまいかがお過ごしですか。色々と先が見通しにくい世の中、しかも良くなる気配がないですよね。そんな中でも、今置かれている状況でなんとか頑張って行かなければならないと思っております。

ただまあ、頑なにスタイルを通すのも良いですが、変化に柔軟にならなければいけませんよね。キャリア戦略も変化を受け入れなければ、スルスルっと、すり抜けていけない気がします。

グローバルで何かと話題のGLP1もそうですよね。これも日本では、肥満よりも糖尿病にフォーカスした方が良いのでしょうか。


オルフォルグリプロン(orforglipron)

  • オルフォルグリプロンはリリーの経口GLP-1。
  • 体重減少はゼップバウンドに及ばず。では、どこで戦うのか?

いやいや、肥満の薬は、リリーがリードしていますよね。ノボはここに来て、急速に元気がなくなっちゃってます。元気がないどころか、リストラしようとしてますよね。なんだか、ついこないだ、鳴物入りで採用しまくっていたように思いますが。

いやいやいや、これも諸行無常、栄枯盛衰ですね。

で、勝ち確のゼップバウンドのリリーですが、さらに新しい、経口のGLP1が出るじゃあーりませんか!

投資家を惑わすデータ

だけどまあ、そのオルフォルグリプロンも、体重減少に関しては、ゼップバウンドには劣るというフェーズ3のデータが出たみたいで、結構投資家を惑わせているらしいですよ。これはかなり投資判断を迷いますよね。飲み薬ということが、体重減少の効果弱を上回る市場価値があるのか、どうか。


肥満領域(グローバル軸)

  • 米国・欧州では肥満薬市場が拡大中。
  • 注射ほど効かなくても“飲み薬で痩せられる”のはニュース性あり。
  • 戦略:肥満市場では「飲めるGLP-1」として差別化。

マーケに関しては、全くの素人ですし、むしろ標準以下、むしろマイナスな知識しか持っていませんが、それでも素人ながら考えるに、やはり欧米では肥満で行きますよね。注射はかなり服薬コンプライアンスが大変だと思うのです。飲み薬なら、ゼップバウンドには劣っても、別に肥満への効果はあるわけだから、これでいいや、みたいな人は出てくるかと思います。

肥満ではなくて、その他メタボ系にも良いみたいですが、それはそれでまた競合もあるし、あんまり謳わないで肥満で行った方が良いのかなとか。浅はかな考えですみません。

この場合、マーケターに求められる資質は、コンシューマープロダクト寄りのセンスが少しあった方が良いですよね。

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糖尿病領域(アジア/日本軸)

  • 日本やアジアでは糖尿病市場が大きい。
  • 注射導入に消極的な層に、経口剤は受け入れられやすい。
  • 戦略:糖尿病市場では「注射を避けたい人のオプション」として展開。

欧米特にアメリカほど肥満率の高くない日本や東アジアでは、やっぱり血糖値とかにフォーカスした方が良いのでしょうか。

そうなると、マーケの雰囲気もガラッと変わりますよね。エビデンス重視というか、データー重視で、内分泌の先生方にはそういう説明会をするというか。

マーケターになる人も、サイエンスバックグランドの方が良いでしょうね。コンシューマー寄りの人は、このマーケットでは向かないですよね。


プロモーション戦略の二面性

  • グローバルでは「肥満 × 経口」、
  • アジア・日本では「糖尿病 × 経口」。
  • 疾患とロケーションで訴求を変える柔軟性が勝負。

この薬って、ロケーションとか、疾病領域とかで、プロモーション戦略が変わる? 知らないですけど。

まあ、いずれにしても、飲み薬というところは推していかないと。リベルサスもありますけどね。それもリリー。

もうリリーの方々は、ウハウハですね。


マーケターのバックグラウンド問題

  • 糖尿病に舵を切るなら
  • 医師・専門家向け、学術的エビデンス重視。
  • 医薬品業界出身のマーケター、メディカル的素養が不可欠。
  • 肥満に舵を切るなら
  • 消費者向け、直感的なメッセージ。
  • OTC・コンシューマープロダクト出身のマーケターが適任。
  • 同じ薬でも、対象市場が違えば求められるマーケター像がまったく変わる。

まあこれも、素人ながら、余計なお世話ですが。

でももし、そういうマーケターが必要だ! みたいになれば、探しますよ。是非是非。


  • オルフォルグリプロンは「効果で勝負する薬」ではなく、
    「土俵を変えて戦う薬」。
  • 戦略の本質は、疾患と地域の組み合わせ、そして 誰がマーケティングを担うか にある。
  • つまり、この薬の未来は“臨床データ”よりも“人選”にかかっているのかもしれない。

もしかして、この薬の売り上げを左右するのは、人選?

人選ミスしたら、売れないかもしれないですね。

この薬の成功を決めるのは臨床データではなくて、
“どの疾患に賭けるか、どの地域を攻めるか、どんなマーケターを座らせるか”。

つまり――オルフォルグリプロンの真の勝敗を握るのは、分子でもデータでもなく、人事部の採用決定なのかもしれない???

いやいや。それはないか。知らんですけど。


この薬が出れば、かなりのメタボが解決される気がする。でもそうなると薬が売れなくなってまたガイドラインが厳しくなったりして?

なにしろ、1980年代は、高血圧は180以上でしたからね。そこまで昔の話でも無いですよね。