GLP-1ジェネリック登場が引き起こす意外な波:東南アジア美容市場編

皆様いかがお過ごしですか。

まあ、時は流れていますよね。シオノギと鳥居は合併するし。GLP1にはテバからジェネリックは出るし。いつまでもいつまでも、同じじゃないですね。

でもGLP1にジェネリック出たら、結構東南アジアで売れるかも?とか思っちゃいました。結構、どこ行っても美容大国なので。美容クリニックの数がすごいんですよ。


2025年、GLP-1のジェネリックがついに登場します。Saxenda(リラグルチド)を皮切りに、価格はぐっと下がる見込み。患者や保険制度には朗報ですが、製薬業界だけでなく、美容クリニック市場、特に東南アジアでは思わぬ熱狂が起きそうです。

🏢 Teva Pharmaceuticalsの会社概要

  • 設立年:1935年
  • 本社所在地:イスラエル、テルアビブ
  • 従業員数:約36,830人(2024年)
  • 事業内容:ジェネリック医薬品、ブランド医薬品、バイオシミラー、原薬(API)などを手掛ける
  • 主なブランド薬:Austedo(ハンチントン病・遅発性ジスキネジア治療薬)、Ajovy(片頭痛予防薬)、Uzedy(統合失調症治療薬)など
  • 上場市場:テルアビブ証券取引所、ニューヨーク証券取引所(NYSE)
  • ウェブサイトwww.tevapharm.comウィキペディア+1ウィキペディア+3Reuters+3investors.com+3

💉 Saxendaジェネリックの製品情報

Tevaが発売したジェネリック版リラグルチド注射は、以下の特徴があります:

これに対し、Saxendaのブランド価格は約1,349ドルであり、ジェネリック版は約65%の価格引き下げとなっています。


1. 保険診療市場は二極化

  • ジェネリック価格でブランド依存層は減少
  • SGLT2、DPP-4、ビグアナイド、α-グルコシダーゼ阻害薬などの“裏方薬”は再評価
  • 単独処方の頻度は減るが、併用や補完療法で生き残る

短期的にはブランドの売上減がネガティブに見えますが、市場の二層構造が明確化するチャンスでもあります。


2. 美容・自由診療市場の爆発

ジェネリックで価格が下がると、美容目的でのGLP-1使用が急増します。特に東南アジアでは、以下の理由で市場が活発化するでしょう。

美容目的とか、本当は良くないんでしょけど、もう、こういうのは止まらないですよね。自由診療といえば、世界市場になりますよね。もちろん、日本にもありますけど。

  • 美容意識の高さ:タイ、シンガポール、マレーシアなどでは体型管理や美容医療への支出意欲が高い
  • 自由診療文化:自己負担での治療が一般的で、低価格GLP-1は導入しやすい
  • SNS・インフルエンサー効果:美容目的の成功事例が拡散され、さらに需要が拡大

美容クリニックは、従来のボトックスや脂肪溶解注射に加え、GLP-1を新たな収益柱として活用することになります。


3. 業界・マーケティングへの影響

  • 高額ブランドGLP-1の価値訴求は一気に揺らぐ
  • 美容クリニックや海外ジェネリック企業は、東南アジア市場での存在感を急速に拡大
  • 医療・美容マーケティングの常識が変わり、注射デバイスの使いやすさやサポートプランで競争が激化

4. 投資・市場視点

  • 保険診療市場:成熟・二極化
  • 自由診療市場(特に東南アジア):新たな成長エリア
  • ブランドGLP-1メーカー:差別化・新適応症・付加価値サービスで生き残り
  • 投資家:ジェネリック供給企業や美容クリニックへの資金注入が面白い局面

GLP-1ジェネリック登場は、単なる価格下落ではなく、市場構造の大変革を意味します。

  • 裏方薬の再評価
  • マーケティング常識の崩壊
  • 自由診療・美容市場、特に東南アジアでの需要爆発
  • 海外ジェネリックメーカーや新規参入企業のチャンス

GLP-1劇場は終演ではなく、東南アジアを舞台にした次なる章が始まろうとしているのではないでしょうか?

そうでもない?