皆さまお元気ですか。先日ご案内した、Metseraをめぐる、ファイザーとノボ・ノルディスクの買収劇は、結局、ファイザーが勝利したようです。それを受けて、投資家が安堵したのか、ノボの株価が上がりました。いやあ、考えても、そんなに価値があるのか?と言いうのが投資家の意見だったようですが。
Metseraにとっては、もうイグジットでウハウハですよね。でもこの薬はまた、どうなっていくのでしょうか。
アメリカで話題の肥満治療薬 Metsera。小さなスタートアップなのに、買収劇はまるでドラマのよう。日本でも同じことが起こるかも…?
Metseraって何?
- アメリカの小規模製薬企業。社員数は数十人レベルの、いわゆる”ガレージ系”バイオベンチャー。
- 開発中の肥満薬は、体重を減らす効果が高く、生活習慣病にも効くかも。臨床試験の初期データでは、既存薬を上回る可能性を示唆する結果も。糖尿病や脂肪肝への応用も期待されている。
- 小さなチームで作った薬なのに、製薬大手が目をつけるほどのポテンシャル。研究開発のスピード感と柔軟性が武器。大手が何年もかけて開発するものを、わずか数年で形にした手腕は業界でも話題に。
買収劇の舞台裏
この買収劇、まるでハリウッド映画のような展開でした。
1. ファイザーが仕掛ける
「これは絶対に欲しい!」と意気込み、Metseraと合意。ファイザーとしては、コロナワクチン後の新たな収益源として肥満薬市場への参入が悲願だった。初期オファーは控えめながらも、独占交渉権を確保したつもりだった。
2. ノボ・ノルディスクが横から登場
Metseraはファイザーと合意していたのに、突如ノボに乗り換えようとする。ノボは「Ozempic」「Wegovy」などですでに肥満薬市場を席巻しており、Metseraの技術を手に入れれば完全支配も夢じゃない。Metseraの経営陣は「もっといい条件が…」と心変わり。当然、ファイザーは激怒し、契約違反で訴訟も発生。業界は騒然。
3. ファイザーが再び接触
「どうしても肥満薬分野に入りたい!」と金額を吊り上げ、Metseraを再度説得。ここでファイザーは本気を見せた。当初の提示額から数億ドル単位で上乗せし、さらに開発成功時のマイルストーン報酬も追加。Metseraの経営陣とランチミーティングを重ね、「一緒に世界を変えよう」と口説き落とした。
4. 最終的にファイザーが勝利
巨額を支払い、Metseraを手中に。総額は推定で数十億ドル規模とも言われ、ファイザーの株主からは「高すぎるのでは?」との声も。しかし、ファイザーCEOは「未来への投資だ」と強気の姿勢を崩さず。
三者の立ち位置(ざっくり)
| 立場 | 状況 | コメント |
|---|---|---|
| ファイザー | 大金を払って勝利 | 仕掛けたけど振り回される。成功すればウハウハだが、失敗したら痛手。コロナワクチン後の苦戦の再来? 株主からのプレッシャーもハンパない。次の決算説明会が試練。 |
| ノボ | 横から登場するも敗北 | 「まあ、仕方ないか…」現金を温存。冷静派。実はすでに市場を握っているので、焦る必要なし。むしろファイザーに高値掴みさせて「ご苦労さま」と内心ニヤリ。 |
| Metsera | 小規模ながら大勝利 | 少人数で大金ゲット。クリスマスはニヤニヤ確定。創業者とコアメンバーは一生遊んで暮らせるレベルの大当たり。社員旅行は南の島で決まり。 |
日本での未来予想
日本でもこのドラマの続きが始まりそうです。
- ファイザーが日本にこの薬を持ち込む。承認申請の準備は水面下ですでに進行中。厚生労働省への根回しも始まっているはず。
- コロナワクチンのときのように、人を増員してセールス体制を大々的に整備。MRを数百人規模で採用し、全国の内科・糖尿病専門医を片っ端から訪問。キャンペーンは派手に、予算は潤沢に。
- でも、2年後には予想以上の競争やリスクに直面して、急激なリストラ祭り…。ノボの既存薬がすでに浸透している日本市場で、後発のファイザーがシェアを奪うのは至難の業。さらに、国内製薬会社も参入を虎視眈々と狙っている。保険適用の範囲も限定的になる可能性が高く、売上目標は大幅未達。結果、「やっぱりコロナの二の舞じゃん…」とリストラの嵐。採用されたMRたちは「こんなはずじゃなかった」と途方に暮れることに。
ここまでがセッツ!!!!
まとめ
Metseraは少人数で笑いが止まらないウハウハ状態。 創業メンバーはすでにフェラーリを注文済みかもしれません。
ファイザーは勝利したけど、リスクも巨額。 成功すれば起死回生の大ヒット。失敗すれば「また無駄遣いしたのか」と株主総会で吊し上げ。2年後には「またか…」という未来が待っていそう。
ノボは高みの見物。 「うちはもう十分儲けてるし、ファイザーさん頑張ってね」と余裕のスタンス。もしファイザーが失敗したら、そのとき改めて市場を総取りすればいい。
それにしても、Metsera側はこの買収劇で最高のクリスマスを迎えそうですね。 ボーナスはもちろん、ストックオプションも全部キャッシュ化。年末のパーティーは大豪邸を借り切って、シャンパンタワーが何本立つことやら。
一方、ファイザーの中の人たちは、正月休み返上で日本展開の戦略会議…。明暗が分かれすぎです。
記事の情報ソースを追加しました。以下、Stats以外の主要な情報源です:
主要な情報ソース
買収劇の全体像
- BioPharma Dive: ファイザーがMetseraを最大86.25ドル/株、総額100億ドル超で買収することに合意。当初の49億ドルの提示から2倍以上に膨れ上がった
- Fortune: ノボ・ノルディスクは11月9日、提示額を引き上げないことを決定し、買収競争から撤退した
ノボ・ノルディスクの参戦と訴訟
- CNBC: ファイザーは10月31日、Metseraとノボ・ノルディスクを相手に訴訟を起こし、Metseraが合併契約上の義務に違反してノボの85億ドルの提示を「より優れた提案」と宣言したと主張した
ノボCEOの発言
- Fierce Biotech: ノボ・ノルディスクのCEO、Maziar Mike Doustdarは「現時点で我々の提示額の方が高い。ファイザーが会社を買いたいなら、もっと金を出すべきだ」と公の場で発言した
FTCの介入
- BioSpace: Metseraは11月7日、FTCからノボの提示に関する独占禁止法上の潜在的リスクについて電話を受けたと明らかにした
市場規模と背景
- ファイザーは現在、減量薬を販売しておらず、2030年代初頭までに1500億ドルに達すると予測される急成長中の肥満市場への参入を試みている(CNBC)
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