皆様いかがお過ごしですか。先週今週と、いろいろありまして、あ、仕事上のことですけど、まあ、まるでジェットコースター。
なんていうか、常に身体にGがかかっている、重力ですよ。ゴキではなく。。。
ああ、まるでドドンパに乗っている気分でした。今でも若干、ふわふわしています。
そんな、メンタリーにも、フィジカリーにもタフでしたが、そんな中、物理っぽい名前の会社、クオンタム。どうやら、決算は好調だったようです。
😎クオンタム・バイオファーマ(NASDAQ: QNTM)企業プロファイル
会社概要
クオンタム・バイオファーマ(Quantum BioPharma Ltd.)は、カナダのトロントに本社を置くバイオ医薬品企業です。同社は2つのセグメント、バイオ医薬品イノベーションと戦略的投資で事業を展開しています。
クオンタム・バイオファーマは、神経変性疾患、代謝障害、アルコール乱用障害の治療を目的とした革新的な資産とバイオテクノロジーソリューションのポートフォリオ構築に注力しています。2024年8月にFSDファーマから現在の社名に変更されました。
😄上場市場
– NASDAQ: QNTM
– CSE(カナダ証券取引所): QNTM
– フランクフルト証券取引所: 0K91
2025年11月時点での時価総額は約8,720万ドルです。
🤓パイプライン
1. Lucid-MS(Lucid-21-302)- 多発性硬化症治療薬
**開発段階:** フェーズ2臨床試験準備中
Lucid-MSは、前臨床モデルにおいてミエリン分解を予防および逆転させることが示された特許取得済みの新規化学物質です。多発性硬化症では、免疫システムが誤って脳と脊髄の神経線維を保護するミエリン鞘を攻撃し、運動症状や非運動症状を引き起こします。
**臨床試験の進捗:**
– 2025年2月にフェーズ1多重漸増投与臨床試験が完了し、Lucid-MSは良好な忍容性を示し、安全性に関する懸念はなく、重篤な有害事象は報告されませんでした
– 健康な成人ボランティアを対象とした臨床試験において、Lucid-MSは連続投与時にも良好な安全性プロファイルを維持しました
– 2025年10月、90日間の経口毒性試験と薬物動態試験の最終報告書を受領し、これらはFDAへの治験薬(IND)申請を支援するために実施されました
– 2025年第4四半期にFDAへのIND申請提出を予定しています
**作用機序:**
Lucid-MSは、ペプチジルアルギニンデイミナーゼという酵素を阻害します。これらの酵素は多発性硬化症などの神経変性疾患で過活動となり、脱髄プロセスに寄与しています。
Lucid-MSは、免疫システムを抑制しない多発性硬化症治療のファーストインクラスの非免疫調節性神経保護化合物です。
2. FSD-PEA – 炎症性疾患治療薬
肥満細胞活性化症候群などの炎症性疾患の治療を目的としたフェーズ2試験準備中の候補薬です。
3. Lucid-PSYCH – 精神疾患治療薬
大うつ病性障害の治療を目的として開発中です。
4. unbuzzd™ – アルコール代謝促進飲料
unbuzzd™は、アルコール代謝を促進し、精神的な明瞭さを回復し、二日酔いの症状を軽減する科学的に実証された革新的な飲料です。

臨床試験結果(2025年2月発表)
– 二重盲検、無作為化、プラセボ対照クロスオーバー試験において、unbuzzd™は血中アルコール濃度の低下速度を加速させることが統計的に有意に示されました
– 酩酊と二日酔いの症状を軽減し、知覚された障害と精神的疲労を緩和しました
– 4時間後に頭痛の重症度が67%減少し、すべての試験参加者において良好な忍容性を示し、副作用の報告はありませんでした
事業展開
クオンタム・バイオファーマはunbuzzd™を発明し、そのOTC版をUnbuzzd Wellness Inc.(旧Celly Nutrition Corp.)にスピンアウトしました。クオンタム・バイオファーマはUnbuzzd Wellnessの約20%の株式を保有しており、売上の7%のロイヤリティを受け取ります(総額2億5,000万ドルに達するまで、その後は3%に減少)。
2025年4月、Unbuzzd Wellnessは、米国全土の80,000以上の店舗を運営する50,000人以上のメンバーを代表するAsian American Trade Associations Council(AATAC)との画期的なパートナーシップを締結しました。
😏 特徴
科学的な強み
クオンタム・バイオファーマの主要子会社は、Julia Levy賞の受賞者であるLakshmi Kotra博士が率いており、同博士はKrembil Brain Instituteのシニアサイエンティストであり、世界的に有名なUniversity Health Network(UHN)に所属しています。
Kotra博士は、ジョージア大学で薬学・医薬化学の博士号を取得し、130以上の論文を執筆・共著しており、140以上の科学講演を国際的に行っています。
### 戦略的投資ポートフォリオ
クオンタム・バイオファーマは、完全子会社のFSD Strategic Investments Inc.を通じて、住宅用または商業用不動産を担保とするローンで構成される戦略的投資のポートフォリオを維持しています。
### 強力なアドバイザリーチーム
ケビン・ハリントン(インフォマーシャルの発明者、シャークタンクのシャーク、100カ国以上で1,000以上の製品を発売し、60億ドル以上のグローバル売上を創出)がアドバイザーを務めています。
ジェリー・デイビッド(Celsius Holdings, Inc.の元CEOとして5年間在任し、時価総額を35倍の90億ドル以上に増加させた)が主要な役割を担っています。
最近のニュース
2025年第3四半期の業績(2025年11月発表)
クオンタム・バイオファーマは、2025年第3四半期の好調な業績を報告し、2027年3月以降までの資金調達期間を維持する「継続企業の前提に関する疑義」のない状態を保っています。
株式市場操作に関する訴訟
クオンタム・バイオファーマは、カナダの2大銀行CIBCとRBCを相手取り、株式スプーフィング(違法な市場操作戦術)を理由とした7億ドルの訴訟を起こしています。2025年11月、CTVニュースの調査報道番組W5が、クオンタム・バイオファーマと株式市場操作疑惑に関する3部構成のシリーズを放送しました。
フェーズ2試験への準備
2025年8月、クオンタム・バイオファーマは、今後のフェーズ2多発性硬化症試験で使用するLucid-MSの経口薬製剤を製造する契約開発製造機関(CDMO)と契約を締結しました。
CEOのプロファイル:Zeeshan Saeed(ジーシャン・サイード)
Zeeshan Saeed氏は、クオンタム・バイオファーマの創設者、CEOおよびエグゼクティブ共同会長です。
**経歴:**
– パキスタンのUniversity of Engineering and Technology, Lahoreで機械工学の理学士号を取得しました
– クオンタム・バイオファーマが紙面上のコンセプトに過ぎなかった時にパートナーとして参加し、初期シードキャピタルの確保に尽力し、同社を上場企業に移行させる上で重要な役割を果たしました
– 専門家チームの編成、主要な関係構築、事業計画の策定において重要な役割を果たしました
**以前の経験:**
– クオンタム・バイオファーマ創設前、長距離電気通信事業者であるZZ Telecommunications Inc.の社長を務めていました
– 国際資本市場において豊富な経験を持ち、複数のスタートアップ企業の初期資金調達と様々な証券取引所への上場を成功裏に支援してきました
– Platinum Telecommunications, Inc.の創設者兼最高経営責任者でした
**ビジョン:**
Saeed氏は、「私たちの目標は常に、動物実験において神経細胞の劣化を止め、さらには逆転させることが示された、多発性硬化症の治療を変革する可能性のある薬剤Lucid-MSを、世界中の何百万人もの人々のために提供することです」と述べています。
日本での治験および協業情報
現状
2025年11月時点で、クオンタム・バイオファーマは日本国内での臨床試験実施や日本企業との正式な協業パートナーシップについて公表していません。
現在の臨床開発は主に北米を中心に進められており、Lucid-MSのフェーズ1臨床試験はオーストラリアの子会社Huge Biopharma Australia Pty Ltd.を通じて実施されました。2025年第4四半期に米国FDAへのIND申請を予定しており、フェーズ2試験の準備が進められています。
将来的な日本展開の可能性
クオンタム・バイオファーマのビジネスモデルは、グローバルな製薬企業や地域パートナーとのライセンス契約や共同開発を視野に入れていると考えられます。同社のCEO Zeeshan Saeed氏は、「世界中の何百万人もの人々のためにLucid-MSを提供すること」をビジョンとして掲げており、これには日本市場も含まれる可能性があります。
日本への展開には以下のような選択肢が考えられます。
**1. 日本の製薬企業とのライセンス契約**
– 大手製薬企業(武田薬品、アステラス製薬、エーザイなど)との開発・販売提携
– 日本国内での臨床試験実施権と販売権のライセンス供与
**2. PMDAへの承認申請**
– 米国FDAでの承認取得後、日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)への新薬承認申請
– 日本の規制環境に適応したブリッジング試験の実施
**3. グローバル同時開発**
– 国際共同治験への日本の医療機関の参加
– グローバル同時発売を目指した開発戦略
## 日本市場への影響
### 多発性硬化症市場における機会
多発性硬化症市場は230億ドル規模であり、メンタルヘルス市場は2,380億ドル規模です。日本は世界第3位の医薬品市場であり、クオンタム・バイオファーマのLucid-MSが将来的に承認されれば、日本の神経変性疾患患者に新たな治療選択肢を提供する可能性があります。
日本政府は、「新しい資本主義のグランドデザイン」計画において再生医療、細胞療法、遺伝子療法をバイオテクノロジーセクターの優先事項として特定しています。PMDAのNDA審査時間は欧州医薬品庁(EMA)やFDAと同等の速さとなっており、日本を含むグローバル同時発売が現実のものとなっています。
### イノベーション重視の環境
日本のバイオ医薬品市場は、全体的な医薬品市場の予測される減少にもかかわらず、成長が見込まれています。2023年のボストンでのBIO International Conventionにおいて、岸田文雄前首相は日本のスタートアップを支援するために70億ドルの予算を発表し、そのうち30%が創薬専用に指定されています。
### アルコール代謝市場
日本は飲酒文化が根強く、unbuzzd™のようなアルコール代謝促進製品は大きな市場機会を持つ可能性があります。日本の健康意識の高い消費者層は、科学的に裏付けられた機能性飲料に対して関心を示す可能性が高いです。
日本は世界第2位の医薬品市場(2020年時点で約960億ドル)であり、多数の日本の製薬・バイオテクノロジー企業が独自の創薬研究に従事しています。クオンタム・バイオファーマにとって、日本市場への参入は、ライセンス契約、提携、または直接的な製品上市を通じて、大きな成長機会をもたらす可能性があります。
### 課題と考慮事項
日本政府は医療費を抑制するための価格改革を実施しており、より革新的な治療法に焦点を当てた多国籍企業は現在のシステムで比較的良好な結果を得ています。クオンタム・バイオファーマのLucid-MSのような革新的な作用機序を持つファーストインクラスの治療法は、日本の償還制度において有利な立場に立つ可能性があります。
—
**注意事項:** 本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断を行う前に、独自の調査を行い、必要に応じて専門家に相談してください。
ぶっちゃけ、クオンタムバイオファーマって有望なの?
正直に言うと、**「めちゃ期待できそうだけど、まだ何とも言えない」**というのが現実的なところです。
バイオ系スタートアップって、だいたいこの“期待と不確実性のミックスジュース”みたいな状態になるんですよね。
🔵 良さそうなところ
・技術がとにかく尖ってる
量子×創薬って、そもそもやってる人が少ないので、ハマれば一気に世界が変わる系。
こういう会社は夢がある。
・世の中の注目度が上がってきてる
ニュースでも見かけるし、「あ、なんか来てるな」感はある。
スタートアップ支援の流れも追い風。
・人がよければ伸びる
バイオは“誰がやってるか”が全て。
メンバーの研究力が高ければ、それだけで期待値は一段上がります。
🔴 ちょっと気になるところ
・実用化まで時間がかかりがち
量子も創薬も、すぐ成果が出るタイプではないので、短期的にどうこうは期待しにくい。
・技術のハードルが高すぎる
そもそも本当に実現するのか?という難易度の高さ。
途中で方向転換…みたいなことも普通にある世界。
・情報がまだ少ない
スタートアップの宿命だけど、「詳しいところが見えないから判断しづらい」というのはある。
まとめると
夢はデカい。
でも、まだ“伸びしろだけが見えてる状態”。
成功すればかなり面白い会社になる可能性はあるし、
逆に時間がかかる可能性も普通にある。
そんな感じで、
「期待しつつ、ちょっと距離置きつつ、でも気にして見ておきたい会社」
ぐらいが今のところ一番しっくりくる評価かなと思います。

コメントを投稿するにはログインしてください。