皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
メリクリです。🎄

先日、かのマッキンゼーの大リストラのニュースがありましたね。
いよいよ、コンサルもリストラの時代に入ってきましたか。

人がめちゃくちゃ多い業界で、
それでも「まだ足りない」と言われていた、あのコンサル業界です。
これはもう、今後かなり激変しそうな気配です。

まあ、そんな感じで、
時は流れ、時代も移り変わっていくわけです。

そんな「時代の移り変わり」の真っただ中で、
先日、Z世代でもなければ、アルファ世代でもなく、
コスパとかタイパとか言っているわけでもない、
よくわからん若手の方と対峙しました。

もう、
バブル世代かつGeneration Xである僕からすると、
まさに「未知との遭遇」です。

とはいえ、世代というのも、一括りにはできませんよね。
めちゃくちゃ若いのに昭和歌謡が大好きな人もいれば、
60歳を超えているのに、完全にデジタルネイティブみたいな人もいます。

世代論なんて、所詮その程度です。

で。
コンサルですら大リストラ、となると、
また始まりますよね。

「MR不要論」。

「次はMRだよね」
「MR、マジで不要になる」

はい、この話。
また来ました。

実はこの話、もう40年以上前から言われています（俺調べ）。

僕が新卒でMRになったときの話です。
7歳年上の先輩が、真顔でこう言いました。

「お前もよくこんな仕事に就職したな。
俺の先輩も言ってるけど、この仕事、もうすぐ無くなるよ」

その「先輩の先輩」は、計算するとだいたい僕より12歳上。
で、いろいろ逆算すると、
今から約40年前になります。

つまり、

MRは「もうすぐ無くなる仕事」と言われ続けて、40年。

綾小路きみまろさんもびっくり、
「あれから40年！！」です。

……が、なぜかMRは、まだあります。

小保方晴子さんもびっくり、
**「MRは、ありまぁぁす！」**です。

これはたぶんですが、
そもそも「必要か・不要か」で考えること自体が、
ナンセンスなんじゃないでしょうか。

リストラでお忙しいとは思いますが、
マッキンゼーの方に聞いてみたいです。

「もうMRって、必要か不要か、の話じゃないんじゃないですか？」と。

僕は、この「不要論」そのものが、
少しズレていると思っています。

MRが医師に会いに行く。
正直、先生からすれば面倒なこともあるでしょう。

先生の心の声。
「またお前かよ……」

でも、これは
効率や合理性の問題ではなく、様式美なんです。

たとえば――
人間は、ビタミン、ミネラル、タンパク質を摂れれば生きていけます。

それなら、

• フレンチ
• イタリアン
• 懐石
• ステーキ
• ビッグマック
• 立ち食いそば
• 焼き鳥
• シュワルマビーフ
• マトンマサラ

全部、不要です。

栄養だけ考えれば、
プロテインとサプリで十分です。

家族で祝いたいなら、別に毎日やればいい。
だから、クリスマスなんて要らない。

国際学会も、オンラインで十分。
別にシカゴまで行く必要はない。

じゃあ、
教師も、ミュージシャンも、不要になりますか？

知識を身につけるだけなら、
教師はいりません。YouTubeで十分です。

音楽も、AIが誰でも作れる時代です。
でも、「好きなミュージシャン」は消えましたか？

消えていませんよね。

誰も、
「全部不要です」という世界を望んでいない
ということです。

結局、

世の中は「必要・不要」だけで回っていない

という話です。

MRは減った。でも、消えていない

確かに、MRの数は昔よりかなり減りました。
これは事実です。

ただ、その多くは、

• 自然に辞めていった人
• 別のキャリアを選んだ人

です。

「続けたいのに、どうにもならず辞めさせられる」
というケースは、実はそこまで多くありません。
というか、あまり聞いたことがありません。

（※余程のことがない限り、ですが）

一方で、

• 未経験から参入してくる人
• 別業界から戻ってくる人

も、今も一定数います。

不要と言われ続けて40年。それでも、無くならない

MRは、
「不要」と言えば、確かに不要かもしれません。

でも、

不要と言われ続けて40年、まだ無くなっていない。

これが答えです。

世の中には、
合理性だけでは説明できない仕事が、たくさんあります。

MRも、その一つ。

AIが進化しても、
コンサルが減っても、
リストラのニュースが増えても。

MRは、形を変えながら、
しれっと、これからも存在し続ける。

私は、そう思っています。

……たぶん、
10年後も、また誰かが言うでしょう。

「MR？ ああ、あの仕事、もうすぐ無くなるよ」

様式美として。