転職エージェントとの上手い付き合い方

キャリア構築は難しいです。面接は一筋縄ではいかないですし、思い通りになりません。 いっそのこと転職そのものを諦めたとしたところで、この先昇進も無ければ昇給もなく、やっと粘って来年は昇進だと思ったら、そのポストに突然外から誰かが転職して来て、突然自分の上司になったり。

その他諸々で憤懣やるかたなくなり、こんな会社出てやると思い立つお嘆きの方々もたくさんいらっしゃるでしょう。

夏の暑い時や真冬の寒い時に、ノコノコ知らないビルの中に入っていき、受付に面接に来た旨を伝えて腰掛けて待っているだけで、そわそわします。そんな面倒臭い活動を思い腰を上げてしたのに、不合格にでもなった日には心が折れたりします。この時点で思った通りになっていないわけで、一体そこからどうリカバリーをしていくのか。

そこで登場するのが転職エージェントであるわけですが、これがまた、一体どこのエージェントと付き合えば良いのか。大手のエージェントにコンタクトして、その後そこからアグレッシブに攻められても困るし。また、逆に無視されても、自分のキャリアに魅力がないのかと心配になったり。

自分の分野、例えば製薬なら製薬、医療機器なら医療機器で検索し、さらにそのエージェントを検索し。出て来たエージェントに登録をしてみようか。普通の人ならそうするでしょう。考えていても始まらないので、ものは試しに、検索で出て来たあるエージェントに登録したとします。webによれば、いかにも業界を熟知した専門リクルーターが、自分の転職リクエストに応えてくれると。さらに、条件の交渉までしてくれると書いてあります。それは願ったり叶ったり、早速そのエージェントに登録をすると、すぐさま連絡が来て、面談をしてほしいということになりました。

企業との面接ではなく、それ以前のエージェントとの面談。なるほど、それも必要だよなと思いながら、終業後にテクテクと都心の大きなビルの中にあるそのエージェントさんの担当者に面談に来ました。残業もせずに、飲みにも行かずに時間を割いてたどり着いたのは良いのですが、出て来た担当のリクルーターと名乗るおニイちゃんやおネエちゃんの風貌にまず目を丸くします。あれ、あのウェブに居た専門家はどこに?

担当のリクルーターは全くの業界知識もなければ礼儀もない。そしてやたらと若い。この時点で帰りたくなりますが、そうもいかずにひとしきり質問に答えて。いよいよ佳境に入る大事な話になりかけても、専門用語も分からなければ、業界の雰囲気も知らずに、むしろ逆にこちらからレクチャーする羽目になったりして。。飛んだ無駄な時間だ、こんなことなら、ハッピーアワーから飲みに行けばよかったと思いながら帰宅してメールを開くと沢山の自分にはマッチしない募集案件が来ていたり。

この時点でなんとなく自分の転職の活動の出ばなを挫かれた気になります。ああ、あんなところ行くんじゃなかった。その選択は間違っていたかもしれないと。

それは偶然なのか、必然なのか、まるでコロンビア大学のビジネススクールの教授のシーナ・アイエンガー先生の唱えている、「人生は、運命、偶然、選択という3つの観点で語ることができる」というフレーズが頭によぎったりするわけです。なぜなら、転職は意外と人生をも左右しかねないからです。

なんか、他にもっといいリクルーターが居るはずだ。この時点で間違った選択をしてしまっていると、この先不安になるぞというわけなのです。

では、どんなエージェントが良いのでしょうか。そもそも、エージェントってどのくらいあるのだろう。

 

エージェントの数です。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000117595.html

(厚生労働省:報道発表資料『平成26年度職業紹介事業報告の集計結果』)

5 民営職業紹介事業所数・・・ 18,805事業所(対前年度比 3.4 %増 )
(1)有料職業紹介事業所数    17,893事業所(対前年度比 3.3%増)
(2)無料職業紹介事業所数       912事業所(  同     4.9%増)

 

すごいですよね。もちろん、この中にはご自分の職種に関連のない紹介業も含まれるとは思いますが、2万社近くあるわけです。私もその中の一人です。

表題のエージェントとうまく付き合う方法ですが、これだけの数があるのでそれだけで付き合うのは難しいというか、たくさんのエージェントといっぺんにやりとりするのは無理ですよね。ですので、良いエージェントを選びたくなるわけです。

食べログとか旅行サイトのホテルみたいに、リクルーターにも口コミとか星が出てたら、選びやすいでしょうか。しかしながらそういうのはありませんよね。リクルーターを選ぶのは難しいです。

 

では、良いリクルーターを選ぶヒントを差し上げましょう。

 

そこそこのリクルーターを捕まえれば良いのです。何も世の中で一番優れた人とかを探す必要はありません。そのあと、その「そこそこのリクルーター」が喜びそうなことを、逆にしてあげるのです。これは逆転の発想ですよね。自分が転職したくてその情報や実際のサポートを受けたくてリクルーターにコンタクトをするのに、つまり、何かして欲しいのは自分の方なのに。逆にリクルーターに何かしてあげるなんて、あまり思いつかないですよね。

例えばですね、良いお寿司屋さんに行きたいとします。グルメサイトで評判のお店に予約を取りました。まあ、もちろん美味しいですよね。値段も高いです。実際に美味しいので満足して帰ります。でもそれってなんか味気ないですし、高いよな、と思ってしまいます。

そこで、そこそこのお寿司屋さんに通うわけですよ。常連になります。そこそこのお寿司屋さんですけど、常連客に変なモノ出せないですよね。そこそこのお寿司やさんにある、良いネタ、選りすぐりのネタが常連さんに提供されるわけです。まるで高級店と同じくらいのネタです。

つまり、その人にとっては、そのそこそこのお寿司屋さんは、一番良いお寿司屋さんなわけですね。足繁く通って、常連になり、そのお寿司やさんにとって喜ぶことをした結果、その人にとっては、そこそこではなくベストな店になったわけです。

リクルーターもそれに似て居ます。リクルーターから邪険に扱われなくなれば良いのです。とっておきの情報などをいち早く教えてくれる存在に育てれば良いのです。 別に敏腕リクルーターではなく、まあ、そこそこの奴でも、何か情報は持って居ますよ。リクルーターが喜ぶことをあなたがしてあげれば、そのリクルーターはあなたにとって良いリクルーターになります。

リクルーターが喜ぶこととは

①友人を紹介する。・・・転職を考えているお友達を紹介してあげましょう。リクルーターのインセンティブや給与は当然、転職の成約によって成り立っているわけですから、転職希望者を紹介すると喜びます。その後は有用な情報を色々とくれるようになりますよね。

②情報のupdate・・・・くだらない事でも良いのです。いや、むしろくだらない事の方が良いかもしれません。うちの会社の本社の誰々、そろそろ辞めますとか。あそこの会社、住宅手当がなくなるらしいですとか。うちの会社のパイプライン、ポシャりました。とかですね。そういう情報はリクルーターにとってはありがたいです。逆にリクルーターが仕入れた情報もいち早くもらえるようになると思います。

③他社エージェントからの情報をupdate・・・・付き合いのある他社エージェントからの募集案件なんかの話です。「すみません、あそこの会社募集してるんですか。他社から情報が来ました。」みたいな情報ですよね。リクルーターといっても、全ての企業と関係が良いわけではないのです。普段付き合いのない企業の募集状況などは、とても参考になるし、使える情報なので、すごく喜ぶと思います。

 

これらのことをしていると、次第にそのリクルーターと仲良くなり、自分にとってベストなリクルーターになります。とはいっても、ケミストリーとか色々あると思うので、そこは前提条件ではありますが。

ちなみに、私を通じて今までに3回転職した方が、3人居ます。 そういう方々には、いち早く情報を提供できるように心がけています。当然、情報のやり取りはずっとしております。

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