― ABBV-RGX-314が映す戦略の本音 ―
皆様いかがお過ごしですか。アッヴィのアイケア領域の準備が静かに進んでいるようです。アッヴィといえば、過去にアボットだった頃、AMOがありました。でもそのAMOも、元々のAMOとは違いましたよね。まあ、その辺の歴史については、長くなりますので、別途書いていければと思います。
まあでも、アイケアと言っても、点眼ではないし、より専門性の高い領域になりそうですよね。
ABBV-RGX-314は、滲出型加齢黄斑変性(wAMD)を対象とした遺伝子治療です。
https://www.regenxbio.com/therapeutic-programs/rgx-314/
ABBV-RGX-314という名前を聞くと、いかにも最先端という印象を受けます。滲出型加齢黄斑変性(wAMD)を対象とした遺伝子治療で、AAVベクターを使って体内で抗VEGFタンパクを作らせる仕組みだそうです。
ただ、ここで一つ誤解してはいけないのは、「楽に使える新薬」というわけではない点です。点眼ではないですし、外来でサッと打つ感じでもないです。なんと、オペ室で網膜下に投与する前提です。
点眼薬でもありません。オーファン指定の超希少疾患向けというわけでもない。それでも価格はかなり高額になる見込みです。そう考えると、広く一気に普及するというより、限られた施設・限られた患者さんを想定した商品なのかな、という印象を受けます。
現在のwAMD市場は、アイリーアやバビースモが中心です。投与間隔も延びてきていますし、「定期的に注射を打つ」という治療スタイルは、すでに現場に根付いているように見えます。
その中でRGX-314が提示しているのは、「もしかすると、年単位で注射から解放されるかもしれない」という未来です。これは確かに魅力的です。ただし、安全性に問題がなく、効果が本当に長く続くことが前提です。どちらかが揺らぐと、一気に慎重な空気になるのではないかと思います。
薬価は数百万円から1,000万円未満とも言われています。
まだどうなるかわかりませんけど。
wAMDは患者数が多い疾患ですから、1例あたりが高額だと保険財政の議論も避けられません。結果として、適応や導入施設はかなり絞られるのではないでしょうか。大学病院や網膜手術を多く行うハイボリューム施設が中心になる、というのが自然な流れに見えます。市場規模も、爆発的というよりは、50〜150億円あたりが現実的なのかなという印象です。
販売体制についても気になります。AbbVieが眼科専門チームを立ち上げる可能性は高そうです。ただ、大規模というよりは少数精鋭になる感じがしますよね。
かつてのシナジスのようなモデルに近いのかもしれません。人数だけでいえばですよ。内容はかなり違いますが。
今回は遺伝子治療ですので、手術室対応や医局構造の理解など、より専門性が求められそうです。
共同開発はREGENXBIOですが、日本での販売はアッヴィ主導になる可能性が高いですよね。
アイケア領域は良いのですが、この製品一本で事業として安定するのかどうかです。AGN-193408というパイプラインもあるようですが、まだ先の話です。当面はRGX-314次第、という構図に見えます。
個人的な印象としては、これは「本格参入」というより、成功すれば眼科が新たな柱になる可能性はありますし、思ったほど広がらなければ限定市場で静かに続いていく、というシナリオもありそうです。アリかナシかで言ったら〜 アリアリ。
遺伝子治療には夢があります。ただ、眼科の現場は比較的堅実で保守的とも言われます。実際、知らんですけど。今の注射ビジネスの流れを本当に変えられるのかどうか。そこが、この製品の将来を左右するポイントなのだろうと感じています。
📌 背景説明
「ABBV-RGX-314 は抗VEGF注射の頻度を大幅に減らす効果が期待されており、臨床現場でも注目されています」(※参照:ABBV‑RGX‑314、抗VEGF注射削減の可能性)
📌 開発状況説明
「アッヴィとREGENXBIOは、滲出型加齢黄斑変性のみならず、糖尿病網膜症など網膜疾患全般への応用も検討しつつ臨床開発を進めています」(※参照:臨床プログラム最新アップデート)
📌 効果・安全性評価部分
「中間解析では安全性が良好で、長期にわたる視機能の維持が確認されているとする報告もあります」(※参照:中間結果で良好な安全性と効果)
募集中
アイケアのMSL、マーケティング
アイケアのクリニカルトライアルマネージャー
美容領域MR、東京勤務
おまけコーナー
最近Twitterで、ランチョン要らないとか、MR要らないとか言っていますね。だけどまあ、要らないとか言われると、困りますよね。
MR要らないなら、リクルーターとかエージェントなんて、もっと要らねーとか言われそうです。静かにしてよう。
とはいえ、今日も、頑張ります。
