バイオジェン ”急降下”

24日の金曜日、ニューヨークの株式は続落しました。材料としてはバイオジェンの20%近い急降下があります。

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元気のないメガファーマとは対照的に市場に活気をもたらしていたバイオテク関連株。少ないパイプラインではあるものの専門性の高い製品や効能の優れた製品力のイメージが上回り、リスクを抱えながらも投資家を引きつけていたのがバイオ関連株です。しかしながら、一旦このような目だった下落があると利益確保に走る投資家が増えてバイオ関連株は一気に売られるかもしれません。製品力、実体のある評価だったのか、はたまたバブルだったのか、来週以降の株価の動きに目が離せなくなってきたかもしれません。

そもそもの発端はQ2の決算発表で

①下方修正したこと。

②期待していたアルツハイマーの候補物質の治験について。

これらは、24日の早朝8:30から開かれたバイオジェンの決算発表で明らかにされたもので、CEOのGeorge Scangosがなんとなく暗い声で発表しているのがわかります。

ある投資家はしきりにbad weekと、せっかくの金曜日を楽しめないということを言っていますが、はたしてこれはbad weekなのか、monthなのか、yearなのか、わかりません。たかだか1週間のことだから、そんなに慌てなくて良いと、ということを自分に言い聞かせているように聞こえます。

さらにこの投資家はSNSでたのシェアホルダーに売るのか、維持するのかとまるで自問自答しているようにつぶやいています。ここ1年で購入した人は運が悪いかもしれないけど、数年前から持っている人はその時よりは高いわけだから文句は言えないだろうと言っています。

日本でも元気の良いバイオ関連企業は従業員に株式のオプションを配布しているところも多いです、RSUやストックオプションといった形です。そもそも株価が急激に下がってしまうと、これらの評価額がさがり、ひいては従業員のみなしの給与の下落にも繋がりかねません。それだけ株価の維持は大事です。

来週以降のバイオ関連株マーケットに注目が集まります。まあ、そういう時もあります。

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