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人材に投資しない企業に流れる飲み友達

企業はなぜ中途採用をして人材が欲しいのでしょうか。複数の理由があるかと思います。外から優秀な人材を取りたい場合、業務が拡大して人材が足りない場合、欠員が出てしまった場合などです。

外から優秀な人材を取りたいというのは、ある意味企業であれば常です。競争力を高めるには優秀な人材が必要です。逆説的には競争力の無い人材には辞めてもらいたいのです。

業務拡大というのは製薬会社であれば、例えば新薬を控えている時などです。特にその会社で今まで経験していない領域での新薬となれば、外から経験者を採用したいということになります。莫大な開発費を投じた新薬ですから、企業としては失敗できません。失敗しないためには、ただの人数合わせではなくて、優秀な人材が必要です。

この優秀な人材というのは、所属企業でも評判が良くて数字も良くて将来を期待されているわけですから、引き抜くのは大変です。給与はもちろん、満足のいく条件を提示しなければなりません。条件にも限界があるわけですがから、採用企業としてはそのリアルバイトが常に生じるわけです。

条件提示をする体力のない企業は結局お金をかけられないわけですから、ただの人数合わせをせざるを得ません。ただの人数合わせというのは、例えば社員紹介です。社員紹介のシステムによって大量に採用した企業の中身は酷いとしか言いようがありません。最近もありました。ある診療科での専門薬が新発売となるために、その診療科の医薬品の経験MRを全て社員紹介で集めた会社。声をかけるのも、仲良しや飲み友達レベルです。麻雀の面子集めや、バイトの頭数そろえているのと同じです。コンピテンシーも何もありません。人数合わせで集まった人々が、入社後に活躍できるかどうかは、簡単に想像できますね。

人材の獲得にしっかりとお金をかけているかどうか。優秀なMRであれば、そこは見て居ます。どんなに魅力的な新薬が発売される企業であっても、人材にお金をかけようとしない姿勢は、その後何かがあった時に簡単に人を切るだろうという判断材料になります。人材獲得にちゃんとしたエージェントを使っているかどうか、企業を見極めるポイントです。

 

 

一方で人材側の理由はどうでしょうか。つまり、なぜ人が転職をするのかということです。上記のパターンに当てはめますと、いくつかに大別できます。

募集側の体制強化の場合、つまりヘッドハンティングです。優秀であるがゆえに声をかけられる。このような人は特に現状に不満はなく、むしろ優遇されている場合が多いです。それよりもさらに良い条件で移るわけです。その人はなぜ優秀になったのか。単純に、自然にその人が真面目で意識が高い場合もあるでしょう。また、そういう人材を常に意識して目指している人も沢山います。意識して声をかけられるような人材になろうとする人。こういう人はアンテナも張っているし、勉強もしているし、このしたたかさは企業としては欲しい人材と言えるかと思います。

また、そこまで優秀ではなくても、キャリアアップや転職になんとなく興味を持っている人。こういう人も大いに可能性あります。エージェントなどからアドバイスを受けて、キャリアアップのチャンスがあれば狙っている人です。

この、優秀な人やアンテナを張っている人は、だいたい、長くても5年くらいたちますと転職します。40歳になる前に、2回か3回は転職をしているでしょう。

40歳を超えてなおかつ転職回数が多ければ、その後の転職は難しいと思うかもしれませんが、確かにそうです。しかしながら、転職の時にはだいたい以前よりも良いポジションにつくことが多いので、リストラされにくいベテランになっていることが多いです。

一社に長く居て、部下もなく、そのまま過ごしてきた方は同年代の転職経験者よりもリストラされやすいです。昨年は本当にリストラが多い年でした。20年近くも同じ会社にいて、リストラで転職を余儀無くされている人。20年近くも転職してない方にとって、今更面接で「キャリアアップ」と言っても、違和感があるし、誰も信じません。「今までいた会社に居られなくなったから」これが理由ですよね。面接でどんなに誤魔化しても、経歴と状況から言ってすぐにわかってしまいます。採用企業としては、転職を余儀なくされている人材は魅力がありません。

こういう人材からも、当然転職の相談を受けるので、募集企業などをとりあえず伝えます。ただ、こういう方達とのやり取りはとても疲れます。

「定年は何歳ですか」・・・・知りません。調べればわかります。

「何人くらい受けて居ますか」・・・・想像しかできません。

「詳細を教えていただけますか」・・・・すでにお伝えして居ます。そのほかにどんな詳細でしょうか。

「研修期間はどのくらいですか」「転勤の可能性はありますか」

こういう感じの人。転職は無理です。ただ、無理もありません。20年近く同じ会社に居たわけですから、内容よりも入った後のセキュリティの方が気になりますよね。不思議なのは、入社したことを皆さん想定していることです。大体が、あっさりと書類選考で落ちてしまいます。何社か書類選考で落ちると、徐々に現実を知ることになります。

ただ、こういう転職がそもそも難しい人であっても、行けるのが社員紹介です。○○さんの紹介であの会社に入社した・・・というパターンです。仲良しや、飲み友達です。当然、社員紹介であったとしても、その人を直接知らない人事部も選考には加わりますが、そこはMRです。教授とのアポイントとでも思えば、その場を取り繕うくらいは日常茶飯事です。見た目はよく見えるし、言うことも立派です。こうして、社員紹介は進んでいくのです。。お金をかけずに集めた人材、それは選りすぐりではありません、寄せ集めです。

お金をかけずに集めた人材は、その後お金をかけずに捨てられてもおかしくありません。

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