福利厚生が良い会社は人気がありますけど、同時に福利厚生に人生が縛られることもありますよね。
「給料も、まあ、新卒の割には高いな。」
とか、
「日当ってすごいな」
とか、
「借り上げ社宅って、すごいな。」とか、
細かい話ですが、例えば、車とか、ある程度金額が張る買い物の時に、ディーラーで普通にローンを組んでも良いのですが、ある程度の規模の会社には、共済会みたいなのがありますよね。優遇金利でローンが組めたりとか。
「会社というのはすごいなあ、ああ、ありがたい。」
なんて、思ったりするのです。
住宅を購入するときのローンも、生保や医療保険も、結婚資金とか、色々とサポートがあったりしますよね。まあ、特に国内企業などは、新卒から定年まで一社で過ごす方が多いので、それはそれで良いことですね。
ただ、一度しかない人生だし、誰しもたまには、色々考えるものですよね。もしかしたら、もっと違う道があるのかもしれないとか。
現状でこれほど手当が厚いと、なかなか飛び出すのは怖いものです。住んでいる家も会社のおかげ、病気をしても休職できるし、お金に困っても共済がある、同じ業界の中では、それほどでもないかもしれないけど、他業界から見れば待遇は良い。。などなどと、気がつくとそういうスパイラルの中に居ることに気がつくのです。
「商売なんかやったって、俺みたいにぬるま湯で生きてきたような奴にうまくいくわけない。」
「転職しても、社内で競争に勝って、良い評価を得られるかな。」
「今から英語勉強したって、帰国子女とかそういう人に叶うわけない。」
「転職する奴は、昔にとっくにしてしまっている。自分はもう、年齢も年齢だし、もうここで良いわ。」
などなどというアイデアが浮かび、自分にとっては今が最良な状況なのだと暗示をかけながら生活していることがありがちなものです。
これが、人生の可能性を自ら狭めてしまう瞬間であります。
ところが、早期退職制度が発令されたらどうなるでしょう。
これは、とても良い機会だと考えられます。
ぬるま湯から、出て行く、チャンスでもあるし、違った道も自分にあるかもしれないと思っていた方は、飛び出すきっかけになりますよね。そこに理由があるわけですから。
イバラの道でも、楽しいかもしれません。