多様な働き方を模索し始めたMR

相変わらず、製薬業界はあまり明るいニュースはありません。業界自体は売り上げも良いですし、それほど暗くはないのですが、如何せん、そこで働いている従業員にとっては、将来を不安に感じる人がとても多いです。

やはり主な理由は、相次ぐ人員削減だと思います。

その相次ぐ人員削減の矢面に立っているのが、MRです。まあ、そもそもMRは人数が多いので、削減の対象になっても仕方ないといえば仕方ないのですが。例えば、薬事とか安全性とか、バイオスタティスティシャンをバサバサ切れませんよね。当然です。逆に人数が少なすぎて困るくらいなので。

 

で、今後リストラの対象にされやすい職業、MRなのですが、では、どのような道を進むべきか。リストラだの斜陽産業だの、いちいちもう聞き飽きましたよね。みんな知っていることです。その逆境の中で、イニシアチブを取りながら積極的に行動していく。これがこれからのMRに求められていることではないでしょうか。

つまり、環境に振り回されないで、環境の変化を十分に想定しながら、この向かい風の中を、固い頭と体でボキボキとぶつかりながら進むのではなく、賢く、少しずるく、柳の枝のようにスルスルとかわしながら生きていかなければならないのではないでしょうか。環境が変わっても、愚痴らず、びっくりせず、怖がらず、、、既にそれを前から想定していたかのように立ち回りたいものですよね。それにはどうしたら良いのでしょうか。

 

MRの進む道の可能性のある選択肢を少し考えてみました。

1このまま営業所長、支店長、事業部長と進む。
2MRを続けながらも、いつか本社勤務などに。マーケティングやMSLに。
3海外勤務などのエリートコース。
4ゆくゆくは別業界の企業でMR以外の仕事をする。
5独立する。

以上が、考えられる選択肢です。思いつくところ5つあります。他にもあるでしょうか。

では、それぞれの場合を考えてみましょう。

 

1このまま営業所長、支店長、事業部長と進む。

王道です。まさにMR。ただし、なれれば良いよねというレベルです。ラインに乗れなければ、リストラの対象になりそうです。だいぶ年齢が行った後にリストラの対象になったら、ただの人になってしまいます。国内企業はもちろんのこと、外資でさえ相当の立ち回りのうまさが要求されるかもしれません。

 

2MRを続けながらも、いつか本社勤務などに。マーケティングやMSLに。

外資であれば、まあ、国内企業もそうかもしれませんが、相当に英語や他の勉強をしなければなりません。MBAの学校に行っている人も居ますよね。若いうちから目指しておかないと、ある程度年齢が行ってしまってからでは可能性がちいさくなりますね。しかもMRの数はただでさえどんどん減っています。専門領域であればまだ生き残れるかもしれませんが。

 

3海外勤務など。

私の知っている限りでは、外資でも国内企業でも海外勤務の方々は居ます。どちらかといえば、実は国内企業の方が海外勤務のチャンスは多いです。なぜならHQが日本だからです。これも、よほど勉強して比較的若い時から志さなければならないですね。あとあとになってからでは、チャンスは少ないです。でも居ます。

 

4ゆくゆくは別業界の企業でMR以外の仕事をする。

これをするなら、若い時に決断が必要です。何ヶ月か前に、製薬協の会長が、日本の製薬業界の未来を憂いていましたね。リストラは横行し、薬価は下がり、特許は切れるし、開発はできないしと。。製薬業会そのものの未来を憂いている方は、IT業界にでも若いうちから転身したら良いかと思います。

または、ある程度年齢が行ってからという人でも、たとえば他に何らかの収入を見込めるような、何かがあるなら。。例えば不動産とか? そういう方はもう地元の地場産業にでも転職して楽にやっても良いですね。給料相当減っても良いという方はです。なかなかそういう人もいないですよね。

 

5独立する。

実は、これを考えている人が私の周りに沢山居まして、驚きました。会社の人には内緒にしているみたいですが、本当に考えている人が多いです。宅建や行政書士などの資格を取ろうとしている人。個人事業主になり、仲の良い病院の事務長になろうとしている人。不動産投資の勉強をひたすらしていて、タイや、ミャンマーなどの不動産に興味を持っていて、将来はそれでやっていこうとしている人。調剤薬局の経営を考えている人。

最近の若い人は違いますね。ただ、気持ちもわかります。昔とは、あまりにも環境が違うので。

昔というか、私が新入社員でとある中堅製薬企業に就職した時、1992年ですが、そのころは、もう定年まで務めるものだとばっかり思っていました。MRといえば、良い職業で、ずっとやっていけるとおもっていました。なぜなら、新入社員の頃は、周りに10年先輩、20年先輩、30年先輩、そして40年先輩で定年で辞めていく方々が、勢揃いしていたのです。大学を出たばかりで、世間知らずの私は、社会とか、世の中というのは、そういうものなんだと、信じていました。

ところが今では、製薬業界の将来は微妙すぎますよね。そんな中で、不必要に不安がらずに、着々と自分のプランを進めている人が多いです。そりゃ、本社勤務やエリートコースなどに行ければそれで良いのかもしれませんが、それを目指すのは、現実的ではないと感じている、賢い若い人たちが沢山いる証拠です。

 

最近の傾向ですが、実は大手外資系メーカーのバリバリのMRが、転職希望で僕のところに来ます。僕は、役に立てるかわからないとその人に言いました。なぜなら、

募集案件は少ない・・・というか、限りなくゼロ。

募集があっても、企業は社員紹介を主な方法に選んでいて、エージェントが出る幕がない。

というような、理由を説明しました。ところが、その人は、コントラクトMRでよいというのです。ただし、勤務地はある程度選びたいと。。。

僕は、まあ、勤務地は選べるかもしれないけど、本当に良いのかと聞き返しました。

なぜなら、外資のメガファーマから見たら、CMRは給料が結構下がるし、基本的に、1年とか2年とかでプロジェクト更新で、時にはプロジェクトが無かったりすることもあったりで、落ち着かないよと。本当に良いのかと、聞き直したのです。

そうしたら、その方は、メガファーマでまあ、1000万円とかもらってるかもしれないけど、ずっと居られるわけではないということを感じていました。将来の独立の準備をしたいということです。ここ2年くらいで具体化したいとのことでした。それには、コントラクトの立場で、好きな勤務地にいた方が良いということでした。給料下がっても、別業界よりはまだ良いし、気持ち的に楽な立場だというのです。逆にいえば、コントラクトの、この、

区切られた時間が、彼を駆り立てる

 

のです。

区切られた時間だからこそ、本気度が違う。この2年で、将来の思い描いてきたことを具現化したいというのです。

仮にそのまま製薬会社に残れば、1000万円どころか、それ以上貰えることも普通にできると思うけど、じゃあ、会社に残って2000万円もらえますか? ということなのです。

外資の製薬会社に、2000万円以上貰っている人は、居ます。国内企業にも居ます。 居ますけど少ないです。MDですとか、部門のダイレクターだったら、ありえるかもしれないけど、

MRを続けてそこに到達するのは、ほとんどないでしょう。

つまり、1000万円という、一般的な人よりは高い給与かもしれないけどその金額のために縛られて生きていくよりも、フレキシブルな立場で準備して、多様な働き方、多様なスタイルを模索して、将来的には2000万円、3000万円儲けたいという人、あるいは、お金だけではなくて、もっと違ったことをしたいという人だったのです。

また、たとえ失敗して、そうならなくても、生きる分に必要なお金を稼ぐ自信はあるようです。

会社に粘って過ごして、将来肩叩かれるよりは、良いと。

もしそのままの会社で、MRを続けていたら、楽をしてしまい、描いている夢が先送りになってします。人間ですから、ついついなんでも先送りにしがちです。

ところが、そのぬるま湯状態を、自ら区切ることによって、半ば強制的に具体化のきっかけを掴む

それには、コントラクトが良いかもしれないということなのでした。

なるほど、さすが、色々考えているなあ・・・若い人は!

と、思うことが最近、多々あるのです。

 

自分自身も、ハッとさせられて、のんべんだらりとやってたら、いつか時間だけが経ってしまうと思った瞬間でした。

 

多様な働き方、縛られない生き方、将来の独立の準備をしたいと模索しているMRのみなさま、コントラクトMR案件についてお話ししませんか。

連絡お待ちしております。

詳細ご希望の方は、こちらにご連絡くださいませ。

 

 

 

 

 

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