シリーズMRの出口論 横山伸吾(仮名)の場合②

とにかく目立ちたがりの点では、自分自身でも否定できない横山は、ある日、社内公募のマーケティングポジションに応募した。

英語力は必須条件ではある。留学経験があるとはいえ、たった1年だし、当時はほとんど遊んでいたようなものだし、実際のところ、読み書き程度しかできない。ただ、このままMRを続けるのも気持ちがしんどいし、ダメ元で受けて、落ちたらMRそのものをやめようと思っての応募である。

実はその頃、本国から新社長が就任した。若手のアメリカ人である。なんとなくマーケへの応募が彼の目にとまり、なんと採用された。あまり英語は重視されなかったらしい。

ついていると言うか、運が良いと言うか、希望のマーケティングのポジションにチェンジできたのだ。

いよいよマーケでの実務が始まった。持ち前の行動力でどんどん仕事をこなした。実際、英語力はそこまで必要ではなかった。

実際にマーケティングの仕事をしてみると、意外と地味であることに気づいた横山であった。結構細かい作業の連続だったりする。別に憧れるような職種でもないかなと感じながらも、横山はマーケターとしてぐんぐん成長していった。

ただ2年経った時に横山が感じたのは、成長のストップである。もうこれ以上、この部署で成長することはないかもしれない。

 

亀山先生に久しぶりに会ったのは、とある地方都市の医学会場だった。

 

つづく

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