全員に当てはまるわけではありませんが、CSOを勧めます。
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MRの数はご承知の通り、減り続けています。
MR白書(https://www.mre.or.jp/info/guideline.html#guideline2018)によりますと、
企業数が2社減少しMR数は1863名の減で、全MRの中の構成比2.98%、対前年12.12%の減少である。
2017年度のMR総数は前年比752名の減少であった。2016年度の調査では950名の減で2015年 度は522名減、2014年度は1095名減少している。本調査が開始された2000年からのMR総数を辿ると、2013 年まで500名以上減少した年はなかった。2014年以来4年連続500名以上減少している。男女別では、2016 年度のみ男女ともに減少したが、他は本年度も含み、すべて男性MRの減少である。
MR白書
新卒採用も減っている
このように製薬会社のMRの数が減っているのは周知の事実です。また、最近数年、製薬企業の新卒のMRの採用人数も減っています。
大手でも採用取りやめとか、採用をしたとしても、人数が10人とか20人とかのレベルになっているそうですね。
あまり昔の話ばかりしたくないのですが、昔は例えば武田とかアステラスとかエーザイとか、大手は何十人もMRを新卒採用しましたよね。
しかも武田は半分以上が女性だったりしました。
新卒MRは半年前後缶詰で研修があったりしますから、人数的にとても大変でしたよね。大学出たばかりの若い人たちですから、体力的もメンタルもキツかったと思いますよ。
余談ですが、半年近くも例えば彼氏や彼女になかなか会えなかったりする人々も沢山いて、研修中に別れたとか、あるあるです。同時に、同期でカップルになったとかもあるあるです。そして、配属後に別れたとか。
それだけ、厳しい研修に特徴のある業界でもありますよね。
であれば、いっそのことハワイとかグアムとかでやれば良いのにと思ったりもするのですが、そうすると、MR試験に向けた勉強に身が入らないのかもしれませんね。
文系の人にとっては結構大変な勉強になります。
そもそも、数学とか理科とかが苦手で文系になった人は大変です。とは言え、MR試験の合格率も高いので、これももしかしたら、難しいというイメージ先行かもしれませんが。
MRを減らすのは会社全体の戦略で良いのですが、MRが減った現場でどうするのかという、現場レベルの戦略はあまりしていない会社も多いみたいです。
本社の部署で決まった戦略→MRを減らす。
現場で減ったMRによりどう営業するのか→戦略無し
これで、この戦略に関わった人たちは良いですよね。でも現場では、以前のままの状況ですよね。
本来であれば、現場の人たちがもっと本社にフィードバックして、
「で、減った人数でどのようにカバーをするのでしょうか」
みたいなことを積極的に問いただせば良いのです。
しかしながら、どうしてもMRの立場だと色々と本社に面倒なことを聞きたく無いし、また、同時に、
「多分現場のことを言ってもわからないだろう」
という意識が先行してしまい、そのまま忖度では無いけど、文句言わずにやることが多いです。
物理的に無理がある戦略でも、それを無理やり、如何にかこうにか落とし込んでしまいますよね。製薬あるあるです。
スルスルすり抜けろ
何れにしても、矛盾点をずっとポイントアウトしながら生きているよりも、それを承知してスルスルっと生き抜けた方が良いと思います。
硬い信念も絶対に必要ですが、そのまま前進してしまうと、MRを取り巻く、本社、営業所、得意先、同僚にボキボキぶつかってばかりで、その都度疲れまくります。そのままだとストレスマックスの無限スパイラルに陥ります。
その硬い信念に少し弾力をつけて、スルスルっと、柳の枝のように抜けられると、ぶつからなくて済みます。
MRが陥りがちな無限スパイラル
「本社も相変わらずバカだな。」
「支店長の自己保身すごいな。」
「クソ所長、どうにかならないかな。」
「あいつめんどくさい」
「教授、つまらないから早めに笑っておこう」
「薬剤部長機嫌悪くて困る。お子さん早くヤンキー辞めないかな。」
「やばい、あの先生、俺を独身だと思ったままだ。」
「また場末スナックに誘われる。先輩早く彼女できないかな。」
「ペット禁止で飼ってるの隣にバレた。会社にバレないかな」
「弁当屋違うところに頼んだけど、ちゃんと届けてくれるかな。」
「欠品のお知らせ配るだけで、片道2時間のドライブ。マジかよ。」
「本社との同行、めんどくさい。接点でできないかな。」
「教授と昔スキーに行ったとかいう本社のオヤジ、知らねーよ。」
「私、あの先生に誘われたけど、面倒だ。」
「転職の面接あるから休みたいけど、説明会あるな。」
「書類が多すぎる。いつやれば良いのだ。」
「車運転しながら先輩と電話で喋りたく無いな。」
「さあ、今日はどんな自慢話をしてくるのか。」
「保育園から呼び出されるし、もう出張できない。」
などなどなどなど、こういうことに一個一個ぶつかっていると、ストレスで病に陥ります。
ですので、スルスル抜けるしかありません。
話は戻りますが、削減された人員で、どのようにすれば良いのか。もし、得意先に対して、
「元々20人居た営業所が、本社の人事戦略で10人になりました。従いまして、今後はこちらの病院に来れなくなりましたので、何かありましたら、先生からご連絡いただければ参りますので、よろしくお願いいたします。」
・・・なんて、言えないですよね!!
ということは、そこまで現場を想定して考えている戦略ではないのですよね。現場の人が困ったって、本社レベルではそれほど問題にならない、というか、しないのがよくある製薬会社の姿ですね。
こういう矛盾には、正面からぶつからない方が良いです。
人数が減っても、本社は、
「減った人数でどのようにMR活動するのかは、現場で考えてほしい。」
こんな感じでしょうね。で、もし現場が、
「現場として考えました。 A病院とB医院には訪問しないことにしました。」とか、本社に言ったら面白いですね。
CSOは、2年くらい前に減りましたが、今後は普通に増えると思います。
CSOでの就業をオススメする人のタイプ
ビジネスに関わりたい人
→プロマネや事業開発など、CSOには製薬会社にはないビジネスがあります。
MRをずっと続けるつもりはない人
→とは言え、MRをしながら他のことを模索する。前も触れましたが、資格系の勉強をして独立したい方など。プログラミングとか、語学とかも良いですね。1プロジェクトだいたい1年か2年の間に集中して勉強して、去る時も面倒ではありません。
勤務地理由
→若い人、特に女性で縁もゆかりもない地方担当の人。早めに都会に戻るべきです。
→単身赴任をしているお父さん。お子さんのそばに居た方が良いです。特に思春期や受験など、父親が必要です。
→奥さんの実家近くに行きたいご家族。お父さん、お母さんの介護のこととか色々出てきますよね。
→田舎に行きたい人。
チャンスを模索系
→オンコロジー製品を扱いたい
→新薬を扱いたい
→現状、プロモーションしている薬が1つしかなくて、他の製品担当したい。
→英語ができるけど、使うチャンス無い。CSOにはビジネス系のキャリアパスもある。
→メーカー間転職が無いので、スカウトされる前提でCMRとしてその会社に移る
→将来独立を考えていて、メーカーだと色々面倒。
→セクハラ、パワハラがあり、転職したい。
逃避系
→飽きたので転職したい。
→人間関係に疲れた。全く違う環境でリセットしたい。
→上司がめんどくさい。
→成績が悪いので、1からやりたい。
さとり系
→MRは楽しくて素晴らしい仕事だけど、残念ながらずっと続けられない。今のうちに準備して置きたい。MRの間は、適当に楽しむつもりだ。
あまりポジティブでは無いことは、面接では言えないと思いますが、諸々の事情を、エージェントの僕には正直に言ってもらって大丈夫です。ていうか、行ってもらった方が、状況がよくわかって助かります。
世の中、そんな目をキラキラさせてキャリアアップだの何だの言っている人ばかりではありません。何しろ、僕自身が元々MRですから、よくわかります。
MRは基本的に、サボりがうまいです。サボり、遊びが大好きです。でもそれで良いのです。それが営業マンというものではないでしょうか。
周りにうまいこと調和して、謝って済むものなら秒速で直角に頭下げて、おだてて喜んでもらえるなら、おだて倒して、誤魔化せる所はバレないように誤魔化す。
これがMRの醍醐味です。
みんな知らず知らずにに疲労を溜めている
MRであれば、嫌な得意先でも、嫌な上司でも話を合わせたりするのは得意ですが、その分知らずに疲れています。
ボキボキぶつかっていると、知らずに疲労を溜め込みます。出世なんか、他の誰かがすれば良いのです。とはいえ、表向きはポジティブに見せるのも得意です。
特に若手の女性は、来るのを楽しみにしてもらっている薬剤部長とか、それはそれでありがたいのかもしれないけど、同じ人に、毎回いちいち愛嬌振り撒くのも1年が限度かと思います。いや、3ヶ月くらいが限度かな。
こういう状況の人は、疲れを溜めすぎないように、注意しましょう。
CSOでの心配事は、そこまでではない。
給料が心配でCSOを敬遠している方
→最近そんなことありません。そもそもメーカーに残ってバリバリ支店長でも目指すのなら話は別ですが。
ジョブセキュリティを心配している方
→メーカーのリストラを見てください。リスクはどの企業でもありますので、CSOだけが特別リスクが高いわけではありません。→飽きたので転職したい。
→人間関係に疲れた。全く違う環境でリセットしたい。
→→行く行くは、なんとかMR以外でもやっていけるような何かを見つけましょう。MRをずっとやろうと思うのは、残念ながら時代に合わなくなってきました。
その時までは、数年か、十数年かわかりませんが、現状にあまり耐えたりしないで動きましょう。
CSOのススメでした。
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