“Bicycles” それは全く新しい治療法!!!!

自転車という名前のバイオベンチャーがあります。

Bicycle Therapeutics

バイシクル・セラピューティクスについて

バイシクル・セラピューティクス(NASDAQ: BCYC)は、臨床段階にあるバイオ医薬品企業で、既存の治療法では十分な効果が得られない疾患に対して、バイシクルと呼ばれる新しいクラスの医薬品を開発しています。バイシクルは、低分子化合物を足場にして2つのループを形成し、構造的な形状を安定化させた完全合成の短いペプチドです。この拘束により、高い親和性と選択性で標的との結合が容易になるため、バイシクルは医薬品開発の魅力的な候補となります。バイシクルは、EphA2を標的とする第2世代のバイシクルトキシンコンジュゲート(BTC™)であるBT5528、腫瘍抗原として評価の高いNectin-4を標的とする第2世代のBTCであるBT8009、Nectin-4を標的としCD137を作動させるBicycle TICA™を自社主催のフェーズI/II試験で評価中である。さらに、MT1-MMPを標的とするBTCであるBT1718は、Cancer Research UK Centre for Drug Developmentがスポンサーとなり、進行中の第I/IIa相臨床試験で検討されています。バイシクルは、英国ケンブリッジに本社を置き、多くの主要機能とリーダーシップ・チームのメンバーをマサチューセッツ州レキシントンに置いています。詳細については、bicycletherapeutics.comをご覧ください。

作っているのは、免疫オンコロジーで、2022年7月12日のプレスリリースで先日Genentechとコラボしたということです。Genentechが買ったということは、まあ、買っては無いのだけど、Genentechがやるということは、日本ではゆくゆく中外製薬がやるのでしょうかね。

ただ、これは、2020年に締結したコラボレーション契約に基づく、2回目のオプション行使でした。つまり、うまくいったので、BicycleはGenentechからお金をもらうことができたという発表ですね。

と思ったら、1つの薬がうまくいったどうのこうのというよりは、複数のターゲットの中の一つのオプションらしいです。こういうの少しややこしいですよね。

Bycycleが主導による免疫療法の発見と前臨床の強力ということで、2020年2月にオプション締結合意。それによってGenentechが2つのコラボレーションに拡張オプションをつけることで、Bycycleに1000万ドル支払いました。円も安いですから13億円ですね。すごいです。

2021年の10月には、Genentechは最初の拡張オプションを使い、さらに今回2番目の拡張オプションを行使して、1000万ドルを支払いました。また13億円です。

まあ、ざっとこんな感じですかね。プレスリリースを訳しながら書いていて、1回では、自分も意味がわかりません。何度か読み直すと、わかります。

原文読みたい方は、こちらをどうぞ。

https://investors.bicycletherapeutics.com/node/8611/pdf

どんな薬なのでしょうか?

Bicycles という、全く新しい治療法なのです!!!!

パイプラインについて、見てみると、大きく、Bycyclesと、免疫オンコロジーに分かれています。

BICYCLE CONJUGATES

  • BT5528 (EphA2 Program)
  • BT8009 (Nectin-4 Program)
  • BT1718 (MT1 Program)


IMMUNO-ONCOLOGY

  • BT7480 (Nectin-4/CD137 TICA)
  • BT7455 (EphA2/CD137 TICA)
  • BT7401 (Systemic CD137 Agonist)
  • Undisclosed IO Programs

その中の一つの、BT 5528を見てみましょう。

BT5528

BT5528は、受容体型チロシンキナーゼのエフリンスーパーファミリーのメンバーであるEphA2(またはエフリンA型受容体2)を標的とし、発生中の細胞移動、接着、増殖、分化を調節します。EphA2は、治療が困難な癌で過剰発現しており、その発現は悪性の進行と予後不良と相関しています。
この分子は、 Bicycle®をターゲットとするEphA2 、バリン-シトルリン(val-cit)切断可能リンカー、および細胞毒素MMAEペイロードで構成されています。
自転車のEphA2毒素コンジュゲートは、標準治療に耐性のある細胞由来および患者由来の異種移植片の両方を含む、前臨床モデルにおいて顕著な標的依存性の有効性を示します。
BT5528は現在、単剤療法およびニボルマブとの併用療法として、当社が後援する第I/II相臨床試験で評価されています。研究に登録されたほとんどの患者は、腫瘍の種類と事前に指定された免疫組織化学(IHC)アッセイのHスコアに従って事前にスクリーニングされています。

BT 5528は、日本で治験しているのかどうか、探したけど出てきませんでした。多分やって無いですかね? 海外では確実にやってます。こんな感じです。

https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04180371

まあ、これが出てくるのは10年後か、で、ファストトラックになっても、5年はかかるかなと思います。Bicycleという、全く新しい治療のオンコロジーなので、なんか、とても新しい感じがします。

Bicycleってなんだよ? 自転車かよ?と思いますよね。自転車がどうしたの?という感じです。なんで自転車が会社の名前や、薬の名前なの? と思ったりもします。正確には薬の名前では無いですね。メソドロジーの名前というか。こういう名前をつけるって、すごいです。定着するとみんな使いますよね。当たり前ですけど。例えば、免疫チェックポイントというのも、定着するまでは時間もかかったような気もします。

会社の名前って、面白いですよね。何度聞いても、いつも突っ込みたくなる名前もあります。例えばスミスアンドネフューとか。スミスはまあ、アメリカの代表的な苗字で、ネフューは英語で甥っ子ですかね。ですので、日本で言えば、鈴木と甥っ子でしょうか?

ソロモンブラザーズってありますよね。ソロモンさんと兄弟でしょうかね。いつも近江兄弟社を彷彿とさせます。メンタムですね。

誰かとお手伝いさん、、的な名前もありますよね。例えば、Ken & Associatesみたいな会社名です。これは結構あります。そういえば、ジャニーズ事務所もJohnny & Associatesです。

誰かと息子もありました。ロングアイランドに、P. C. Richard & Sonがありました。これは、リチャードって、日本語でいうと誰だろう。リチャードは、勇敢とか、力強いという意味らしいです。ですので、リチャードは勇太とします。ということは、「P. C. Richard & Son」は、「勇太と息子のPCショップ」ということになりますね

それにしても、バイオベンチャーでBicyclesは、しっくりこないです。自転車操業みたいなイメージないですか? すごくそんな感じがします。多分、CEOはそんなの知らないだろうから、教えてあげようかな。なんか、自転車操業みたいなイメージがあるから、名前変えたら? と。

それにしても、患者さんの選択肢がますます増えていきますね。今後も自転車をフォローしていきます。

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