FDAが購入中止を警告した目薬のリスト!

日本は大丈夫なの?

まあとにかく、グローバルではいちいち何かがあっても医者には行かないです。「私の周囲に居た」アメリカ人はインフルエンザなんか、検査もしないで、咳ゴホゴホして周りに菌をばら撒きながら、レモン齧ってチキンスープ飲んで耐え忍ぶのです。

当然、目が痒かったり、疲れ目とかドライアイとかで、いちいち眼科医には行きません。ドラッグストアに行って、目薬を買いますよ。

で、その頼っているドラッグストアで回収騒ぎがあったので、まさに目も当てられません。しかも、中には失明の恐れがある、みたいに言われているではありませんか? これはまさに全米が震撼するような問題になりかねないです。

FDAは、2023年10月27日、消費者に眼感染症のリスクを理由に、いくつかの主要ブランドの特定の点眼薬を購入または使用しないよう警告を出しまいた。

その製品は、よくある街のドラッグストアで売っている目薬です。

時系列で言えば、こんな感じになります。

[2023/10/27] FDAは、部分的な視力喪失や失明を引き起こす可能性のある眼感染症の潜在的なリスクがあるため、26種類の市販点眼薬(下記の表)を購入しないよう、また直ちに使用を中止するよう消費者に警告しました。

目薬販売店と製品情報

小売業者/ブランド製品商品情報国家医薬品規範 (NDC)
CVS ヘルス潤滑点眼液 15ml(1包)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5%76168-702-15
CVS ヘルス潤滑点眼液 15ml (ツインパック)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5%76168-702-30
CVS ヘルス潤滑ジェルドロップス 15ml (シングルパック)カルボキシメチルセルロースナトリウム 1%76168-704-15
CVS ヘルス潤滑ジェルドロップス 15 ml (ツインパック)カルボキシメチルセルロースナトリウム 1%76168-704-30
CVS ヘルスマルチアクション リリーフ ドロップス 15mlポリビニルアルコール 0.5%、ポビドン 0.6%、塩酸テトラヒドロゾリン 0.05%76168-706-15
CVS ヘルス潤滑ジェルドロップ 10mlポリエチレングリコール 400 0.4% およびプロピレングリコール 0.3%76168-712-10
CVS ヘルス潤滑点眼液 10ml(1包)プロピレングリコール 0.6%76168-714-10
CVS ヘルス潤滑点眼液 10ml (2本パック)プロピレングリコール 0.6%76168-714-20
CVS ヘルスマイルド・モデレート潤滑点眼液 15ml(1包) ポリエチレングリコール400 0.25%76168-711-15
リーダー (カーディナル ヘルス)目の炎症を和らげる 0.5 液量オンス (15 ml)ポリビニルアルコール 0.5%、ポビドン 0.6%、塩酸テトラヒドロゾリン 0.05%70000-0087-1
リーダー (カーディナル ヘルス)ドライアイリリーフ 0.5 FL OZ (15 ml)カルボキシメチルセルロースナトリウム 1%70000-0089-1
リーダー (カーディナル ヘルス)潤滑剤点眼液 0.5 FL OZ (15 ml) (シングル)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5%70000-0090-1
リーダー (カーディナル ヘルス)潤滑剤点眼液 0.5 FL OZ (15 ml) (ツインパック)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5%70000-0090-2 (カートン)70000-0090-1(ボトル)
リーダー (カーディナル ヘルス)ドライアイリリーフ 0.33 FL OZ (10 ml)ポリエチレングリコール 400 0.4% およびプロピレングリコール 0.3%70000-0088-1
リーダー (カーディナル ヘルス)潤滑剤点眼液 0.33 FL OZ (10 ml)ポリエチレングリコール 0.6%70000-0587-1
ラグビー (ハーバード大学ドラッググループ)潤滑点眼液 15mlポリビニルアルコール 1.4%0536-1325-94
ラグビー (ハーバード大学ドラッググループ)潤滑涙目薬 15mlデキストラン/ヒプロメロース 0.1%/0.3%0536-1282-94
ライトエイド潤滑点眼液 15ml (ツインパック)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5%11822-9707-5
ライトエイド潤滑点眼液 10ml (2本パック)プロピレングリコール 0.6%11822-4811-3
ライトエイドジェントル潤滑ジェル点眼液 15 mlヒプロメロース 0.3%、グリセリン 0.2%、デキストラン 70 0.1%メーカーが提供していない
ライトエイド潤滑ジェルドロップ 15mlカルボキシメチルセルロースナトリウム 1%11822-9706-5
ライトエイド潤滑ジェルドロップ 10mlポリエチレングリコール 400 0.4% およびプロピレングリコール 0.3%11822-4540-3
ライトエイドマルチアクション リリーフ ドロップス 15mlポリビニルアルコール 0.5%、ポビドン 0.6%、塩酸テトラヒドロゾリン 0.05%11822-2254-3
目標アップ&アップ ドライアイ リリーフ 15mlポリエチレングリコール 400 0.4% およびプロピレングリコール 0.3%76168-800-30
目標アップ&アップ 高機能潤滑点眼液 15ml (1包)ポリエチレングリコール 400 0.4% およびプロピレングリコール 0.3%11673-522-15
目標アップ&アップ 高機能潤滑点眼液 15ml (2本パック)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5%11673-522-30
Velocity Pharma LLC潤滑点眼液 10ml(3本パック)プロピレングリコール 0.6%76168-502-30
ウォルマートエクエイト ハイドレーション PF ルブリカント点眼液 10 mLポリエチレングリコール 400 0.4% およびプロピレングリコール 0.3%79903-168-01
https://www.fda.gov/drugs/drugsafety-and-availability/fda-warns-consumers-not-purchase-or-use-certain-eye-drops-several-major-brands-due-risk-eye

すごい数ですよね。製造はインドの工場らしいです。こういうのはOEMでしょうから、日本にも来ている可能性がありますね。日本の製品は大丈夫ですかね。

[2023/10/30] FDAは、 消費者が購入または使用すべきではない市販点眼製品のリストを更新し、(上記表の下の方)ウォルマートが店舗およびオンラインで販売するエクエイト ハイドレーション PF ルブリカント点眼液 10 mL を含めます。ウォルマートは店頭やウェブサイトから商品を撤去しました。

[2023/11/3] Cardinal Health Inc.は、Leaderブランドの眼科用製品6製品の全ロットの自主回収を開始しました。FDAが10月27日に提供したリストには、「リーダー」ブランドの製品が5つ含まれていた。リストが 更新され、6 番目の製品が追加されました。さらに、ハーバード・ドラッグ・グループLLCも、ラグビー・ラボラトリーズの2つのブランドの点眼薬の全ロットの全国自主回収を開始した。同庁は、 確認済みの国家医薬品コード(NDC)を含めるために製品リストを更新した。

ここに出てくるleaderの目薬って、こんなパッケージングですね。なんか、こんなの、買っちゃいますよね。

https://rb.gy/d20ssg

ハーバードドラッググループは、カーディナルヘルスの子会社です。ハーバード大学との関係は分かりませんけど、ロゴまーくはまるでハーバードビジネススクールのようですね。しかしカーディナルヘルスは日本では医療機器のイメージが強いですけど、アメリカでまさか目薬のOTCやってるとは思いませんでした。

【2023/11/15】 製造元であるKilitch Healthcare India Limitedは、当該製品の自主回収を発表しました。FDAは、FDAが提供したリストにある製品を確認することを推奨しています。

製造元でたー! ですよね。聞いたことないですけど、インドの会社みたいですよ。まあ、とにかくインドは世界のジェネリックや、あと、API(原薬)の供給地なので、全米に目薬供給していてもおかしくはないです。

FDAを通過していて、普通に売っていたにも関わらず、当局が現地の工場を視察したところ、衛生面で問題があったとのことです。想像できますよね。

そもそも、インドは気温が高すぎて、医薬品製造には向いていないように思うのですが、PhDも多いし、ジェネリックも多くて、製薬は主要産業ですよね。頭が良いので、PhDも多ければ、ITでも優位に立っているインド。ただ、衛生面ではまだ改善の余地があるということですよね。

医者に行かないアメリカン。予防医療が異様に進んでいるアメリカ。でもこれで失明の恐れもあるらしいですから、怖いですね。しかもこんなニュース、知らない人ばかりだと思いますよ。

アメリカにお住まいの日本の方々もお気をつけください。

日本の製品、本当に大丈夫なのか?

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