皆さま、いかがお過ごしですか。6月に入りましたねえ。そして月曜日から始まりましたね、6月は。祝日の無い6月、梅雨に入る6月。ですが、まあ、適当に流していれば、すぐに夏休みが来るかと思います。

そんな中、先月末に、ASCOで拍手喝采の発表があったそうです。

https://www.asco.org/about-asco/press-center/multi-selective-ras-inhibitor-nearly-doubles-survival-pancreatic-cancer

結構、話題になっています。Twitterでも、そのスタンディングオベーションの様子が出ていたりしました。

◆ 何があったのか

2026年5月末の米国臨床腫瘍学会(ASCO 2026)にて、米Revolution Medicines社が開発中のがん治療薬「ダラクソンラシブ(RMC-6236)」の革新的なフェーズ3試験結果が発表され、世界に衝撃を与えました。過去に標準治療が効かなくなった進行期・転移性の膵臓がん患者を対象とした試験において、従来の化学療法を受けたグループの平均生存期間が6.7ヶ月だったのに対し、本薬を服用したグループは13.2ヶ月と、生存期間をほぼ2倍へと延長。同時に医学界最高峰の『NEJM』誌にも論文が掲載され、医療の歴史を塗り替える大ニュースとなっています。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2605555?logout=true

◆ どれだけすごいことなのか

今回の結果は、過去数十年にわたり世界中の研究者が敗北し続け、「難攻不落」とされてきた膵臓がん治療における史上最大のブレイクスルーです。膵臓がんの9割以上を占める原因遺伝子「RAS」は、構造上薬が結合しにくく狙い撃ちが不可能な標的とされてきましたが、今回の新薬は独自の分子アプローチでこの増殖スイッチを直接ブロックすることに成功しました。しかも、点滴のために通院が必要な従来の治療とは異なり、「1日1回の飲み薬」で生活の質(QOL)を保ちながら生存期間を倍増させた点に、専門医らからは異例のスタンディングオベーションが沸き起こっています。

いやあ、素人ながらですけど、ケモじゃなくて飲み薬って、すごいですよね。しかも生存期間が2倍に。。とは言え、まあ、だいたい半年がだいたい1年強に伸びたという、まあ、シビアな世界ではありますが。

で、この分野の研究開発は、これからさらにAccelerateしていくみたいです。

◆ 会社と製品概要

  • Revolution Medicines(レボリューション・メディシンズ)
  • 「ダラクソンラシブ(Daraxonrasib/RMC-6236)」
  • パイプライン
    https://www.revmed.com/pipeline/
  • 日本法人も、今年設立されています。

開発元であるRevolution Medicines(レボリューション・メディシンズ)社は、がんの増殖を司る「RAS変異」の標的治療に特化した、今最も注目を集める米国発の新興バイオテク企業です。同社の旗艦製品である「ダラクソンラシブ(Daraxonrasib/RMC-6236)」は、特定の遺伝子変異だけでなく、複数のRAS変異(KRAS、NRAS、HRASなど)に幅広く効果を発揮する「Pan-RAS阻害薬」という革新的な特徴を持っています。患者ごとの細かい変異タイプを問わずに広く使えるため、膵臓がんの本丸を叩く「初の広域特効薬」として期待されています。

ちなみにですけど、ASCOのウェブによりますと、

北米、ヨーロッパ、アジアから500名の参加者ということだそうです。治験です。

◆ 今後のこの分野の加速について

今回の劇的な成功は、膵臓がんが「コントロール可能な病気」へ変わるための歴史的なスタートラインに過ぎず、ここから領域全体の治療開発は10倍以上のスピードで加速します。すでに、診断直後の初期段階からこの新薬を投入する「ファーストライン(一次治療)」での試験や、手術前に腫瘍を極小化させる試みが始まっています。さらに、がんのバリアを破壊するこの新薬と、近年進化が著しい「mRNA個別化がんワクチン」や最新の免疫療法を組み合わせることで、将来的には膵臓がんの「完治」を目指す次世代の臨床試験が次々と動き出しています。

がんのワクチンと、免疫の組み合わせ。これからこう言うのが動き出すんですね。

◆ 日本での治験状況

日本の患者は置いてきぼりではなく、すでに国内の主要ながん専門医療機関において、世界と同時にフェーズ3の国際共同治験が進められています(治験コード:jRCT2031240614)。これは日本の医療現場もこの歴史的データの創出に直接関わっていることを意味しており、海外での承認後、日本でも「ドラッグ・ラグ(承認の遅れ)」をほぼ起こさずに、異例のスピードで薬事承認申請へと進む可能性が極めて高い状態です。

公開されています。各施設で、絶賛治験中なのかと、思います。

https://jrct.mhlw.go.jp/latest-detail/jRCT2031240614

◆ 日本での展開予想(MSD、国内大手、あるいは…?)

少し前に、メルク(MSD)が、買収を仕掛けたらしいですが、拒否られたというか、うまくいかなかったみたいです。そりゃ、メルクにしてみれば、キイトルーダ特許切れのあとは、この製品は欲しいところですよね。何がうまくいかなかったのか、よくわからないですけど、おそらく、Revolution Medicines(レボリューション・メディシンズ)は自信があるのでしょうね。

すでに日本法人もありますし、多分ですけど、自前でやっていくのでは? そりゃ、破格のディールがあれば、それには乗っかるでしょうけど。

でももし、メガに買収されるなんてことがあったら、ベンチャーマインドで集まった現在の人たちは、散り散りバラバラに去っていくでしょうね。知らんですけど。

日本法人で、まだコマーシャルのフェーズではないでしょうけど、これがコマーシャルに乗ったら、また採用が大変なことになりますよね。現在、バイオベンチャーとかに居たり、あるいはオンコロジーに居る人々が、こぞって応募するような、そんな採用活動になりそうな気配です。

まさに、日進月歩ですよね。

では。



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