ジャズ・ファーマシューティカルズ
は、アイルランドのバイオ医薬品企業。治療の選択肢の少ない重篤な疾患を対象に治療薬の開発・商業化をしている製薬会社です。
Jazz Pharmaceutical (英語にしたのは、なんとなくです。深い意味はありません)は、カンナビノイドの薬を開発しているGWファーマを買収しました。それは去年のこどもの日でした。
子会社のGWファーマが開発している、大麻製剤のてんかんの薬が、いよいよFDAで承認されそうなのです。
ていうか、FDAでは既に承認されています。
EPIDIOLEXは、FDAが承認した最初で唯一の処方薬であるカンナビジオール(CBD)です。
1歳以上のレノックス・ガストー症候群(LGS)、ドラベ症候群、結節性硬化複合体(TSC)に伴う発作の治療薬として承認されています。
FDAでの承認に追随して、欧州中心にどんどん承認されているのです。
EPIDIPLEXの一般名は、カンナビジオールなのですが、カンナビジオールでググると、大麻由来のハーブとか大麻から抽出した製品が色々出てきたりして、個人輸入とかのサイトに飛んだりして、厄介です。
逆に言えば、海外ではそれだけ一般的にものということです。
EPIDIPLEXは、レノックス・ガストー症候群(LGS)とドラベ症候群(DS)の治療薬として、難治のてんかん患者さんにとっては、希望の薬です。webを見ましたけど、それでも圧倒的に症状を軽減するわけでは無いみたいです。ただ、症状に苦しむ患者さんにとっては、この薬が承認されることは、朗報でしかありません。
このブログでそこまで深く触れることにあまり意味もないのですが、治験の結果はここに出ています。重いてんかん患者さんの、発作の回数を減らしています。
https://www.medicalnewstoday.com/articles/epidiolex#clinical-trials
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ケントサイエンスパーク(KSP)
https://investor.jazzpharma.com/node/19086/pdf
ケントサイエンスパークは、ロンドン郊外、というか田舎にある、サイエンスパークです。まあ、研究団地みたいな?
2022年3月25日、Jazz Pharmaceutical、子会社のGWは、ロンドンから車でだいたい1時間以上かかる、広大な草原の中に突如として現れるケントサイエンスパークの中に、大麻を育てたり研究したりするための施設を投資しました。
https://www.kentsciencepark.com/
Kent Science Parkは、それにしても、本当に大草原に現れるキャンパス群という感じです。
新しい60,000平方フィートの医療大麻施設がKent Science Parkの中の、Sittingbourneというところにに建設されています。GWファーマシューティカルズはすでにKent Science Parkで最大の大麻医療センターを持っていましたが、新しく7,500万ポンドを投資し、100人のプロフェッショナルの雇用を創出しています。
まさに、新薬で患者にも朗報であり、雇用も創出していますね。
Kentのホームページを見ると、そこで働いているのが一つの街のようです。フィットネスとかプールもありますね。あとは広大な土地。大草原。Googleマップを見ると、ロンドンから車で1時間強といった感じです。武田の湘南にある施設みたいな感じなのでしょうか。自分はすぐに変なことを考えるので、その職場の人間関係がもし悪化したら、もう外には逃げられないな。。とか、無用の心配をしたりします。全く無用というか、自分には縁もゆかりもありませんから。笑
それから、お昼ご飯とか心配しています。カフェとか色々あるらしいですけど、昼食難民にならないだろうか? と。 昔、天王洲アイルだかどこかでバイトした時に、お弁当を買おうと思ったら売り切れていて、気の利いた店もないし、昼食難民になったというか、リアルに昼食を食べられなかった、自分の過去の思い出を彷彿とさせます。
そもそも自分が行ったことも無い、縁もゆかりもない、遠いイギリスの施設で働く人々の人間関係や昼食のことを、なぜ心配しているのだろうか? ただのアホですね。
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日本ではどうなるのでしょうか。
何かと、FDAとかに弱い日本です。FDAで承認されたなら、日本でも承認されると思う、と、みんながそう思います。自分もそう思います。既にGWは、日本法人もできています。厚労省も、承認を検討しているらしいです。
ただ、この大麻ですけど、マリファナと同じですよね。これは、色々とややっこしいです。日本では。色々と麻薬関連の法律を変えたりしないと、、そこからです。
例えば、タイでは今年、大麻が全面的にOKになったりしています。世界の動きはかなり進んでいますので、おそらく日本も承認の方向では無いだろうか? と、思います。
なんとかして、日本の患者さんにもこの薬が普通に薬価収載されて届くと良いと思います。患者さんの選択肢が増えることは、とても良いことだと思います。
逆に、そうしないと、変な個人輸入業者みたいなのが増えるのでは? と、懸念します。
Kentだけで、研究だけで100人の雇用が創出されるらしいですから、日本で自販体制とかにしてくれないかな? そうすれば、必要な人材は100人どころじゃないですよね。
採用は、全て自分が引き受けたいです。
GW関係者の方、エージェントはこの私にお任せくださいませ。