アルツハイマー治療に革命をもたらすRemternetug/レムターネツグの特徴

皆様いかがお過ごしですか。業界は、レボルーションメディシンのFDA商人の話題が踊っていますね。レボルーションは、後日、こちらでも記事にできればと思っております。

さて、業界のニュースではありませんけど、ブルース・ウィリスの痴呆症のニュースが出ていますね。

しかしまあ、こんな賢くて強そうな人物でも、認知症になってしまうのですね。


認知症の新薬って、今、どんな感じなのでしょうか、と、思ってしまいました。

レムターネツグ(Remternetug)

レムターネツグ(Remternetug)は、リリー・アンド・カンパニーが開発しています。

主な特徴

  • 標的:脳内に蓄積するアミロイドβプラーク(特にピログルタミン酸化されたAβ)を標的とし、除去を促進します。
  • 投与方法:静脈内投与(IV)だけでなく、皮下注射(SC)による自己投与の利便性も考慮して開発が進められています。
  • 開発状況:早期アルツハイマー病などを対象とした臨床試験(第3相試験のTRAILRUNNER-ALZプログラムなど)が日米などで実施されています。

点滴ではなくて、注射なのですね。

ドナネマブは病院に行って何時間も点滴しなきゃいけないですよね。それは家族の負担も大変なものです。

でも、次にイーライリリーって会社が出そうとしている「Remternetug(レムターネツグ)」という薬は、なんと皮下注でいけるらしいですね。ご家族にとっては「毎月の半日潰れる病院通い」から解放されるかもしれないってことです。地味に見えて、超絶インパクトじゃないですか?

先行する「ドナネマブ」と何が違うの?

雑にまとめると、ターゲット(脳内のゴミ=アミロイドβを掃除する)はほぼ同じかと思います。

  • ドナネマブ: 4週間に1回、病院でじっくり点滴。
  • レムターネツグ: 注射で打てるようにした進化版。

しかも「脳のゴミが消えたら投与おしまい!」というルールは一緒。ずっと打ち続けなくていいのはありがたいですよね。

で、日本で使えるようになるのはいつ頃?

「じゃあ明日から打てるの?」というと、残念ながらまだです。

いま日本も含めて世界中で最終段階のテスト(第III相試験)をやっている最中。早ければ2027年〜2028年あたりには日本でも承認されて使えるようになるんじゃないか、と言われています。

あと数年。長い気もするけど、医療の進歩としてはかなりのハイペースです。

正直な話……これ「いくら」かかるの?

ここでリアルな現実が壁になります。そう、「お金」です。

新薬って、とにかく高いですよね。

日本の場合は高額療養費制度があるから、個人の窓口負担は月数万円〜数十万円で収まるかもしれない(それでも十分高いですが……)。注射になって通院の手間は減っても、薬そのものが安くなるわけじゃないんですよね。

さらに怖いのが「国のサイフ」です。

これから超高齢化でアルツハイマーの患者さんが激増するのに、みんながこの超高額な新薬を使い始めたら、日本の医療保険財政パンクしませんか?

「家族の負担」は減るけれど……

注射で打てる「Remternetug」が登場すれば、介護する家族の体力・時間的ストレスは間違いなく軽くなります。

でも、「その高額な薬代をだれが払い続けるのか」「国全体として元が取れる(介護費用が減る)のか」という問題は残ったままです。

とはいえ、患者さんの選択肢が増えるというのは、良いことなのだと思います。



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