家に居ながらどんどん売れる薬とは?

去年というか、コロナの前にふと思ったことがあるのですが、「ギリアドのMRって、暇だろうなあ・・・」と。それは決して悪いことではないのです。良い意味です。忙しければ良いという事はありませんので。

C型肝炎で儲けたお金で、賭けとも言えるカイトファーマ買収でオンコロジーのパイプラインを獲得したのは2017年ですよね。ただすぐに製品が出てくるわけでもないので、ヒット商品を求めて幹部が次々と辞めていったのは2019年頃です。

もともと、ホームオフィスで営業所もないので、コロナ前もみんな基本的に家にいたと思います。そこに、このコロナでさらにステイホーム。いよいよみんな飽きてくるのではと思った頃に、思いがけず、コロナでレムデシベルが注目されたということで、間違い無いでしょうか。

ただし、MRにとっては特段、レムデシベルで著しく業務が増えるわけでも無いと思いますけど。病院が勝手に使うことになりますよねきっと。

Vekluryっていうんですね。レムデシベル。ベクルリーです。

そもそも、元々訪問規制が厳しい昨今において、それに拍車をかけるコロナのパンデミックによって、MRはさらに家にいることになりました。

ただ、コロナの薬があったら、それって勝手に売れますよね。

あったにはあったのですが、レムデシベルが入院しているコロナ患者への投与がFDAで認められたのは、ついこないだです。2020年の9月頃ですよね。すごいタイミングですよね。

いやあ、タイミング大事だなあ。この世で一番肝心なのは素敵なタイミング。

そもそも新型コロナのための薬ではないですし。もともと。

しかもそれでコロナが治ったら、社会貢献度爆上がりじゃないですか?

家に居ながら、薬はどんどん売れて、今社会の最重要課題の解決に貢献して、尚且つ患者さんにもご家族にも貢献する。

ギリアドすごいなあ。

そして、そうこう、していうるうちに、コロナ終わったら、レムデシベル特需も落ち着くだろうけど、その頃にはカイトファーマのパイプラインであるオンコロジーも本格化したりするのですよね。

コロナの薬が売れてウハウハなんていう顔は不謹慎でできないだろうけど、真面目な顔を作るのも大変そうな感じですね。にやけるのを我慢できないのではないでしょうか。なんかこの写真はダニエル・オデイさんですけど、にやけるの我慢してませんか。気のせい?

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BionTechのワクチンが上手くいったら、ドイツの移民政策の成果と言えるのかもしれない?

もちろん人にもよるかと思いますけど、トルコ人は移民することに対してかなりアグレッシブです。特にドイツにはトルコ系移民が沢山います。

Between 1970 and 2010, approximately 40,000 Western Thrace Turks arrived in Western Europe, most of which settled in Germany. In addition, between 2010 and 2018, a further 30,000 Western Thrace Turks left for Western Europe due to the Greek government-debt crisis.

Turks in Germany – Wikipedia

ブンデスリーガとかもトルコ出身選手すごいですよね。

アメリカにいた時に、まあ、語弊があるかもしれないけど、ものすごくトルコ人留学生達はアグレッシブだったのを覚えています。アルバイトも肉体労働的なものをやって。あと、女子に対する猛アタックがすごいのです。特にアメリカ人、ヨーロッパ人、そして日本人女子にも、ものすごい圧力できていましたよ。その女子に彼氏とかがいても関係ないのです。

数年後日本で多国籍な従業員の職場でずっと働いていますけど、ある日ドイツ人の女子にトルコ人のエピソードを話したら、それはとにかく、移民のチャンスを狙っているのだろうということでした。

トルコ人とも何人か友達になりましたけど、関係ないけど、トルコ語って日本語に近いと思います。アクセントだけでいうとです。文法とかそういうのは全くわかりません。発音は、結構母音が日本語に近いと思ったことがあります。すもません、このくだりはこの記事に全く関係ありません。

で、ファイザーのワクチンの開発元のBioNTechですけど、ドイツの会社ですけど、トルコ系移民の研究者が創業者なのです。前の記事にも書きました。

COVID-19から世界が解放される ROCKNROLL なBIONTECH

BioNTechの創業者であり、研究者のウール・シャヒンさんとエズレム・テュレチさんは、しかも夫婦なのです!

夫妻は、mRNAの特徴的な働き、特にオンコロジー領域に注目して研究をしてきたのです。夫婦で研究なんて、キュリー夫妻を彷彿とさせますよね。

もしも、このワクチンによって、Covid-19から人類をすくったら、まさに、夫妻でノーベル賞ですよね。まさしくキュリー夫妻のようです。

移民Nに対しては賛否両論ありまして、特にドイツは寛容ですよね。メルケル首相も移民政策に関してはたのEUに比べると寛容で、一線を画しています。この寛容さは、例えばカナダとかオーストラリアにも通じるくらいな印象を受けます。

もしBioNTechが成功して、しかも新型コロナに勝つなんていうことがあれば、ドイツの移民政策に関しては1つの成功と言えるのかもしれません。

まだまだ副反応とかその辺のデータが出てこないのでなんとも言えないですが、成り行きを見ていくしかないですよね。

さて日本はどうなるのかと思います。すでに大量のワクチンを購入することになっています。ワクチンの発売間もない時期の製薬会社の仕事の1つに役所というか、行政へのアプローチが必須になります。

行政へのアプローチができる人は、なかなか製薬会社内にもいません。それこそファイザーとか武田とかそのほかワクチンを製造販売している企業のなかには居ると思いますが、絶対数が少ないですし、難易度がそこそこある割には重要視されていたなかったりします。まあ、すでにどんどん出回っているワクチンに関してはそこまで重要ではないかもしれませんが、新しいワクチンには、からならず行政対応が必要になってきます。

ファイザーと、モデルなのワクチンを売ることになった武田はどのような行政対応を取っていくのか、これも注目だと思います。