転職の時に言わなくて良いことがいくつかあります。その一つが病歴です。
この記事を読んでいる方は、僕が世間一般的なルールを言っているかと思う人も居るかもしれませんが、これは僕の考えです。ですので、読んでいる方は、ご自分で考えなければなりません。
言いたい人は言っても構いません。ただし、現状、あってはならない事ですが、言うと、明らかに選考が不利になります。これは採用時の暗黙の了解です。採用側の企業は、ダイバーシティを謳っております。であれば、本来であれば、業務に支障が無いと診断されているにも関わらず、病歴が理由で不採用にすることはあってはならないことです。
しかしながら、特に、メンタル、例えばうつ病などの経験があると、明らかに病歴で落とされます。その場合の不合格理由に関して、採用側の企業は、理由を「病歴」とは言いません。全く別の理由をとってつけてきます。
多くの日本人が、病歴について正直に言おうとしてしまいます。そして多くの日本人が、それをどうすれば良いのか、他人に判断を求めます。転職の時にはエージェントにも求めるかと思います。
「すみません、実は僕、以前にうつの病歴がありまして、これはどうすれば良いでしょうか?」
「実は以前に癌の治療を受けた経験があります。これは言うべきなのでしょうか?」
「実は、◯◯病を患っておりまして、加療中です。これは言うべきなのでしょうか?」
そして、多くのエージェントが、どうして良いかわからないまま、そのまま何の案件も勧められなくなったりします。
もし、アドバイスをさせていただくのであれば、
「言わなくて良い」
です。特に、うつ病に関してです。申告もしない方が良い。これが僕のアドバイスです。なぜなら、それを正直に採用企業側に相談しても、残念ではありますが、実際問題、ほとんどの場合は不利になります。面接は受かりません。別の理由をつけて落とされます。異論はあるでしょうが、これが現実なのです。
正直に報告することは、人として良いことです。もしそれでご自分が不利になっても良いならば。
なおかつ、「そんな会社、こちらからお断りです。」と言うふうに割り切りができるのであれば、正直に言って構いません。
ただ、もし不利になるのが嫌であれば、報告しなくて良いです。
何か申告するときに書類などを書くときに、虚偽になら無いかと思うかもしれませんが、そもそも申告は義務ではありません。仮に後から分かっちゃったとしても、「個人の病気のことなので、センシティブな問題なので、言いたくなかった。」と、答えれば、済むかと思います。これはもう、「おそらく」としか言いようがありませんが、それを更にに突っ込んでくる会社もないかと思います。
「なんでうつ病のこと、言わなかったんですか?」
とか、突っ込んできますか?普通。まず、そんなツッコミしてきませんよ。
ただ、じゃあ、言わないでおこう。でも「もしバレたら・・」と、後ろめたい気持ちをいつも抱えたままで、そのまま入社しても返って日々ストレスになりそうだ。 いっそのこと、ぶっちゃけちゃった方が楽だ!
と、思う人は、申告した方が良いかもしれません。
これも考え方です。なぜなら、会社も、世の中もそうですが、グレーな部分というのはありまして、みんなその中で生きております。ですので、そこまで後ろめたい気持ち自体を持つ必要も、実は無いのですが。。。
業務に支障が無いのであれば、言わなくて良いと思います。
聞かれても、答えなくて良いと思います。
バレたら?
入社後にバレたら、「言いたくなかった」で良いです。
もしバレたら、どんなペナルティが?
→ 僕の勝手な見解ですけど、そんなもの、ほとんどないと思って下さい。
でも、もしペナルティがあったら?
→ ここまできたら、どうするか、自分でコントロールするしか無いです。この記事全体に言えますが、自分で決めなければならないのです。
自分で決めるには、どうしたら良いのか?
→ 無いとは思うものの、最悪の事態を想定して下さい。最悪というのは、それ以上最悪なことは考えられないだろう、という事態です。
業務に支障がないのに、過去のうつの病歴を言わずに入社し、入社後にそれがバレた場合。 犯罪ですか? 逮捕されますか? 罰金ですか? クビですか? まず、ほとんど無いです。ここを想定して、判断材料にしたらいかがでしょうか。
判断は、自分でしなければならないのです。
書類選考でバレたら?
では、過去のうつ病のこととか、メンタルの問題を言わないようにしようとと思っても、履歴書でバレることがあります。それは休職歴です。
書類上に、例えば長い人で1年、2年休職期間がある方が居ます。その場合、例え現状業務に支障が無いという診断書が出ていたとしても、その休職の理由については、おそらくきかれます。
「ここの休職の原因は、なんでしたか?」
もしその理由はうつ病であれば、それは言わなければならないかと思います。この時に、何か別の理由を考えようと思っても、それが本当なら良いのですが。嘘はダメです。
言わないでおくのと、嘘を言うは全く別のことになってしまいます。嘘はまずいので、言わざるを得ません。まずいというか、かなり不利になりますので。まず選考には不利になります。
もし、1年、2年の休職期間がある場合は、ケースバイケースですので、なんなら、ご連絡くださいませ。
仕事より大事なもの
少し本題からずれていきます。
休職期間があり、転職の時に必ず突っ込まれて、その時にうつ病だったことがわかってしまう。たとえ今は業務上差し支えなくても、たとえ医師から。「業務上差し支えなし」という診断書さえあったとしても、選考では著しく不利になってしまいます。あってはならないのですが、現実です。
この現実と闘うのも一考ですが、しなやかにかわした方が良いかと思います。もしメンタルの病歴で営業が続けられなければ、別にそれで良いとして、さっさと現職種の出口から出たら良いのでは無いでしょうか。
仕事なんかよりも、身体とか、家族とか、健康などなどの方がよほど大事です。固執したくもなりますが、かといって、仕事よりも大事なものを犠牲にするほどのものでも無いかと思います。
現在の職種でいることだけが人生ではない
とっとと別の仕事をしましょう。個人的にメンタルに病歴があったとしても、比較的可能な職種というのは、
・技術職
・小さな会社
・数が少ない仕事
・資格系
です。少し抽象的ですが、具体的に言えばエンジニアなどです。ただ、営業からいきなりエンジニアは難しいと思うかもしれませんが、中には居ますよ。僕の知る限りでも何人かSAPの導入などをやっている人もいます。個人的な見解としては、営業って馬鹿じゃ無いので、本気でやろうと思えば、エンジニアくらいできます。
やっぱり営業系なら、抽象的ですが、小さな会社なら、それほどメンタルの病歴は言われません。規模が大きいところから小さいところに行くのは不安ですが、良い経験にもなるかもしれません。
数が少ないというのは、たとえば、第一次産業です。農業とか、漁業。営業からという人はちょっと知り合いにはいませんが、経理職から林業に行かれた方は知っています。あと、保険の営業から農業に行った人も知っております。
資格は、色々です。営業が嫌で英語からのUSCPAとって監査法人で働いている人を知っております。行政書士をとって、調剤薬局とか医師相手に仕事している人もいます。まあ、これも、1年くらい勉強するつもりで休んで、それから仕事しても良いかもしれません。
いっそのこと、現在の職種から出ていくというのも、一つのアイデアです。ストレス溜めて固執するよりも、良いかもしれません。
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