イエスカルタ

カイト・ファーマ

ギリアドが2017年に1兆3000億円で買収して傘下に収めたカイト・ファーマ(ギリアドの買収ターゲット)から成果が出てくる時が近づいてきました。シャイアー、セルジーン、アクテリオン、バイオベラティブ 、などなどがそれぞれ買収されましたが、ギリアドが今でも買収されずに残っていたのはまずC肝で成功したお金が今でもたくさんあることと、逆に買収した先のパイプラインがよかったからではないでしょうか。

Waving flag with Gilead Sciences logo. Editorial 3D

日本経済新聞がロイターの記事を伝えるところによると、
(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44170830V20C19A4000000/)
今回、ギリアドは米国内にがん遺伝子治療の新工場を新設すると発表したとのことです。新薬の生産体制に入りました。


「イエスカルタ」

ギリアドのイエスカルタは「遺伝子改変T細胞療法(CAR-T)」と呼ばれる分野のがん治療薬です。今年承認されたノバルティスのキムリアとの競争になるかと思います。さらにセルジーンにも同効品がありブリストルが買収し、さらに武田も参入する可能性があるということで、開発競争が厳しくなっております。


薬価は大丈夫かな

患者さんにとっては選択肢が増えるのは良いのですが、イエスカルタは1回の治療に4000万円を超えますので、最近の新薬の問題点である高い薬価をどうするのかが課題ではあります。

特にギリアドはオブジーボが薬価改定で突然半額になったニュースは記憶に新しいですよね。5000万円超のキムリアの薬価もおそらくすごいことになりそうですし、薬価どうにかならないですかね。

高額な薬価の公的負担をどうするのか、まだ決めてないことが日本では多いですよね。再算定をするのか、高額医療費の制度を作るのか、まだわかりません。

米国で生産能力を高めてきたギリアドは何れにしてもこのマーケットにある程度の決意が見えていますかね。

ただし薬価がずっと高いままだとまたアメリカ議会の公聴会(荒野の7人)に呼び出しを食いそうです。前回は、ギリアドもノバルティスもあの席には居なかったので。。。


広告