ビールではないOrion

OrionとMSDは、転移性去勢抵抗性前立腺癌の治療のための治験中のステロイド合成阻害剤であるODM-208の開発と商品化のための世界的な協力を発表しました。(7/13/2022)

なるほど、その前に、Orionって何だろ。沖縄のビールではないことだけはわかる。そういえばオリオンビールは今はアサヒビールと提携関係にありますね。昔沖縄で学会があり、東京のとある大学病院の先生と一緒に沖縄まで旅した時に、オリオンビール関連の施設に連れて行ってもらって、ドラフト生ビールをたくさん飲ませてくれたりしました。懐かしすぎます。

で、このニュースのOrionは、フィンランドの製薬会社です。

https://www.orion.fi

フィンランドの会社は、.fiなのですね。初めて見ました。

Orionは、世界的に事業を展開しているフィンランドの製薬会社であり、well-beingのビルダーとのことです。(以下ホームページの翻訳)

Orionは、ヒトおよび動物用医薬品と医薬品有効成分を開発、製造、販売しています。

同社は継続的に新薬と治療法を開発しています。オリオンの医薬品研究開発の中心的な治療分野は、腫瘍学とPain領域です。

Orionの2021年の純売上高は1,041百万ユーロで、年末現在の従業員数は約3,350人でした。OrionのA株とB株は、NasdaqHelsinkiに上場されています。

https://www.orion.fi/

で、そのフィンランドにあるOrionという製薬会社が、メルクと提携したのです。メルクはアメリカのメルクですので、日本ではMSDですね。

提携の内容は、Orionの治験候補薬ODM-208およびチトクロームP450 11A1(CYP11A1)を標的とするその他の薬剤の世界的な開発および商品化契約ということです。

なるほど。

で、なんで、Orionという名前なのでしょうか? 前回は、Bicycleについて少し紹介しましたけど、会社名って面白いですよね。色々とググっても、なぜOrionなのかは出てきません。誰か知っている人がいたら教えてください。1917年の創業で、歴史はなんと100年あって、第二次対戦中から急速に発展したとのことです。3000人強の従業員ということで、日本国内大手製薬会社の規模感でしょうか。フィンランドが本社ですけど、ヨーロッパ各国と、インドにもありますね。
https://www.orion.fi/en/orion-in-other-countries/
フィンランドでは結構老舗の製薬会社ですね。過去には、旭化成とかエーザイとかとも提携しております。もしかして、みんな知っている会社? 僕は知りませんでした。
フィンランドはそもそもオーロラとか星を見たりする人々にとっては有名な場所なので、それでオリオン座とかはもしかしたら、シンボル的な存在なのでしょうか。わかりません。ググると、幸福のシンボルみたいなこと言っているのもありました。

オリオン座となると、ギリシャ神話とか出てきますけど、そうなると、オリオンは美男子で巨人の漁師らしいです。それゆえに女神アルテミスの怒りにふれて殺されたとも、さそりに刺されて死んだともいわれています。そもそも、死因が違うにしろ、殺されたということですよね。で、死後に、天に昇ってオリオン座になったとさ、とのことです。ただ、この説だと、ちょっと会社としては、しかも製薬会社としては、あまりよくないですよね。殺されたとか。ですので、その辺はあまり深く考えない方が良いのではないかと思いました。

さて、アメリカメルクとのODM-208関連の契約ですけど、こんな感じです。

  • オリオンが2億9000万米ドルの前払い金を受け取る
  • 合意により、MSDの腫瘍学パイプラインが強化および補完される

ODM-208は、CYP11A1の経口非ステロイド性阻害剤であり、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者の治療を目的とした第2相臨床試験で現在評価されているとのことです。

契約条件に基づき、Orionとアメリカメルクは、その子会社であるMerck Sharp&Dohme LLCを通じて、ODM-208を共同開発および共同商品化します。

アメリカメルクはOrionに2億9000万米ドルの前払いを行います。これは、2022年の第3四半期にアメリカメルクによって費用が発生し、非GAAPベースの結果に含まれます。

アメリカメルクって、前述しましたけどMSDです。念の為。

この前払いのうち、オリオンは署名時に約2億2,000万ユーロを収入として認識し、将来発生するODM-208開発費のオリオンのシェアをカバーするために約6,000万ユーロが留保されています。Orionは、ODM-208の臨床および商業供給の製造を担当します。

さらに、この契約は、最初の共同開発および共同商業化契約をアメリカメルクのグローバル独占ライセンスに変換するオプションを両当事者に提供するとのことで、オプションが行使された場合、アメリカメルクは、プログラムに関連するすべての未払いおよび将来の開発および商品化費用に対して全て支払うそうです。

よくわからんけど、相当Orionに有利な契約のように見えます。それだけ、このパイプラインは、アメリカメルクに意義深いことなのかと思います。

でも3000人規模の会社って、前述しましたけど日本国内の製薬会社っぽいですよね。ということは、日本の製薬会社も、候補物質を、アメリカのメガファーマに売ったりするような感じでできるのではないでしょうか?これがなかなかできないですね。

多分ですけど、日本の製薬会社は、アメリカに進出しないで、

スカンジナビアに進出すべきではないか

と思ってしまいます。Orionnは近隣国には広がっているけど、アメリカには進出していないですよね。https://www.orion.fi/en/orion-in-other-countries/

もしかして、ヨーロッパの、しかもスカンジナビアというか、北欧に拠点を構えて、近隣諸国のリサーチャーを雇えば、日本の製薬会社からも候補物質が出てくるかもしれないですね。

アメリカ進出がちょっと、ということで、とはいえ、APACではちょっと、と言ったところなので、敢えて飛び地で北欧に出て行って、現地採用をする。。。これはもしかして、新しい戦略かもしれないですよ。

“Bicycles” それは全く新しい治療法!!!!

自転車という名前のバイオベンチャーがあります。

Bicycle Therapeutics

バイシクル・セラピューティクスについて

バイシクル・セラピューティクス(NASDAQ: BCYC)は、臨床段階にあるバイオ医薬品企業で、既存の治療法では十分な効果が得られない疾患に対して、バイシクルと呼ばれる新しいクラスの医薬品を開発しています。バイシクルは、低分子化合物を足場にして2つのループを形成し、構造的な形状を安定化させた完全合成の短いペプチドです。この拘束により、高い親和性と選択性で標的との結合が容易になるため、バイシクルは医薬品開発の魅力的な候補となります。バイシクルは、EphA2を標的とする第2世代のバイシクルトキシンコンジュゲート(BTC™)であるBT5528、腫瘍抗原として評価の高いNectin-4を標的とする第2世代のBTCであるBT8009、Nectin-4を標的としCD137を作動させるBicycle TICA™を自社主催のフェーズI/II試験で評価中である。さらに、MT1-MMPを標的とするBTCであるBT1718は、Cancer Research UK Centre for Drug Developmentがスポンサーとなり、進行中の第I/IIa相臨床試験で検討されています。バイシクルは、英国ケンブリッジに本社を置き、多くの主要機能とリーダーシップ・チームのメンバーをマサチューセッツ州レキシントンに置いています。詳細については、bicycletherapeutics.comをご覧ください。

作っているのは、免疫オンコロジーで、2022年7月12日のプレスリリースで先日Genentechとコラボしたということです。Genentechが買ったということは、まあ、買っては無いのだけど、Genentechがやるということは、日本ではゆくゆく中外製薬がやるのでしょうかね。

ただ、これは、2020年に締結したコラボレーション契約に基づく、2回目のオプション行使でした。つまり、うまくいったので、BicycleはGenentechからお金をもらうことができたという発表ですね。

と思ったら、1つの薬がうまくいったどうのこうのというよりは、複数のターゲットの中の一つのオプションらしいです。こういうの少しややこしいですよね。

Bycycleが主導による免疫療法の発見と前臨床の強力ということで、2020年2月にオプション締結合意。それによってGenentechが2つのコラボレーションに拡張オプションをつけることで、Bycycleに1000万ドル支払いました。円も安いですから13億円ですね。すごいです。

2021年の10月には、Genentechは最初の拡張オプションを使い、さらに今回2番目の拡張オプションを行使して、1000万ドルを支払いました。また13億円です。

まあ、ざっとこんな感じですかね。プレスリリースを訳しながら書いていて、1回では、自分も意味がわかりません。何度か読み直すと、わかります。

原文読みたい方は、こちらをどうぞ。

https://investors.bicycletherapeutics.com/node/8611/pdf

どんな薬なのでしょうか?

Bicycles という、全く新しい治療法なのです!!!!

パイプラインについて、見てみると、大きく、Bycyclesと、免疫オンコロジーに分かれています。

BICYCLE CONJUGATES

  • BT5528 (EphA2 Program)
  • BT8009 (Nectin-4 Program)
  • BT1718 (MT1 Program)


IMMUNO-ONCOLOGY

  • BT7480 (Nectin-4/CD137 TICA)
  • BT7455 (EphA2/CD137 TICA)
  • BT7401 (Systemic CD137 Agonist)
  • Undisclosed IO Programs

その中の一つの、BT 5528を見てみましょう。

BT5528

BT5528は、受容体型チロシンキナーゼのエフリンスーパーファミリーのメンバーであるEphA2(またはエフリンA型受容体2)を標的とし、発生中の細胞移動、接着、増殖、分化を調節します。EphA2は、治療が困難な癌で過剰発現しており、その発現は悪性の進行と予後不良と相関しています。
この分子は、 Bicycle®をターゲットとするEphA2 、バリン-シトルリン(val-cit)切断可能リンカー、および細胞毒素MMAEペイロードで構成されています。
自転車のEphA2毒素コンジュゲートは、標準治療に耐性のある細胞由来および患者由来の異種移植片の両方を含む、前臨床モデルにおいて顕著な標的依存性の有効性を示します。
BT5528は現在、単剤療法およびニボルマブとの併用療法として、当社が後援する第I/II相臨床試験で評価されています。研究に登録されたほとんどの患者は、腫瘍の種類と事前に指定された免疫組織化学(IHC)アッセイのHスコアに従って事前にスクリーニングされています。

BT 5528は、日本で治験しているのかどうか、探したけど出てきませんでした。多分やって無いですかね? 海外では確実にやってます。こんな感じです。

https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04180371

まあ、これが出てくるのは10年後か、で、ファストトラックになっても、5年はかかるかなと思います。Bicycleという、全く新しい治療のオンコロジーなので、なんか、とても新しい感じがします。

Bicycleってなんだよ? 自転車かよ?と思いますよね。自転車がどうしたの?という感じです。なんで自転車が会社の名前や、薬の名前なの? と思ったりもします。正確には薬の名前では無いですね。メソドロジーの名前というか。こういう名前をつけるって、すごいです。定着するとみんな使いますよね。当たり前ですけど。例えば、免疫チェックポイントというのも、定着するまでは時間もかかったような気もします。

会社の名前って、面白いですよね。何度聞いても、いつも突っ込みたくなる名前もあります。例えばスミスアンドネフューとか。スミスはまあ、アメリカの代表的な苗字で、ネフューは英語で甥っ子ですかね。ですので、日本で言えば、鈴木と甥っ子でしょうか?

ソロモンブラザーズってありますよね。ソロモンさんと兄弟でしょうかね。いつも近江兄弟社を彷彿とさせます。メンタムですね。

誰かとお手伝いさん、、的な名前もありますよね。例えば、Ken & Associatesみたいな会社名です。これは結構あります。そういえば、ジャニーズ事務所もJohnny & Associatesです。

誰かと息子もありました。ロングアイランドに、P. C. Richard & Sonがありました。これは、リチャードって、日本語でいうと誰だろう。リチャードは、勇敢とか、力強いという意味らしいです。ですので、リチャードは勇太とします。ということは、「P. C. Richard & Son」は、「勇太と息子のPCショップ」ということになりますね

それにしても、バイオベンチャーでBicyclesは、しっくりこないです。自転車操業みたいなイメージないですか? すごくそんな感じがします。多分、CEOはそんなの知らないだろうから、教えてあげようかな。なんか、自転車操業みたいなイメージがあるから、名前変えたら? と。

それにしても、患者さんの選択肢がますます増えていきますね。今後も自転車をフォローしていきます。

エージェントがクソな理由

エージェントって、誰でも良いとは言わないですけど、ある程度付き合いのある人なら、その人で良いと思います。

なんか、仰々しくウェブサイトを作っているエージェント会社や、大手で担当者がたくさんいるようなエージェントは、よくわからんと思います。

誰か見つけて、ある程度付き合えば良いのかと思います。なんとなく、長く連んでいれば、良いかなと思います。1人というのも不安なので、そんな人が数人居たら良いのでは無いでしょうか?

誰でも良いですよね。普通の人なら。

ただ、大手の情報量も気になるところですよね。メールで案件だけくるように設定とかできれば、それで情報だけゲットできるような感じにしておけば良いかと思います。

情報が入ったら、いつも慣れているエージェントさんに、「こんな案件ありますか?」みたいに聞いてみるのが良いと思います。

例えば、すごく有名な高級な寿司屋とか、口コミグルメサイトを見て評判の良い寿司屋を探す、なんていうことよりは、普通にそこそこの寿司屋に通った方が良い、なんて話はよくありますよね。

なんか、それに似ている気がするのです。

最近は全然行ってないのですが、よく行く寿司屋があったのです。それほどゴージャスではなく、かといって、安っぽくもない、普通の寿司屋でした。

ガラッと、引き戸を開けると、大将が元気に迎えてくれる、そんな寿司屋です。

そこの寿司屋では、もう常連なのです。

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ある疲れた日
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ガラッと引き戸を開けました。

大将は、僕の顔を見るなり、「なんか疲れてる?」と聞くのです。そのあと、梅シソと鰯のツマミを出してくれました。何も注文していないのにです。

その後、梅シソ効果で食欲が出てきて、普通に寿司を一人前食べました。ただ、酒は飲みませんでした。大将は、一応、お湯割りでも飲むかと聞いてくれたけど、そういう雰囲気でもありませんでした。

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お腹が空いた日
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ガラッと引き戸を開けました。

相変わらず、いつもと変わらない元気な声で、大将が迎えてくれました。僕の顔色を見て、

「もしかして、お腹空いてる?」

と聞いてくれたので、何も言わずに、ただ小さく首を縦に振りました。そうしたら、とりあえず、刺身出してくれて、その後に、色々と握ってくれました。もちろん、こちらの懐事情もよくわかっているので、値段もいつも払うくらいに勝手に調整してくれます。

どんどん食べて、ビールから日本酒に移りますが、3合くらい飲んでいると、フィニッシュの梅シソまき出してくれます。もう、そこでやめておけ、という意味なのです。

そうでもしないと、僕の場合、目の前に出てきたモノはどんどん食べてしまうからです。大将はそれも知っているのです。

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お腹がいっぱいの日
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お腹がいっぱいなら、普通は寿司屋なんかに行かないですよね。でも行ってました。

ガラッと引き戸を開けました。

「悪いけど、メシ、食ってきた」

と、伝えます。そういうことも、通ってれば、言えますよね。初めて行く店だとかなり失礼かもしれませんが。通っていてお互いを知っているので、ある程度のことは言えるのです。

そうすると、大将は軽いツマミを中心に、ウイスキーのロックを出してくれるのでした。いちいち、何も注文しなくても、そういう感じで出してくれます。

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女性が一緒だった日
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仕事の絡みで、女性も一緒で飲みに誘ったりすることもあります。ていうか、そういうこともありました。

ガラッと引き戸を開けました。

大将は、いつものように、僕に色々と話しかけることはなく、ワイングラスにロゼのシャンパンを女性に出してくれて、サーモンのちょっとおしゃれに切ったツマミと、オリーブみたいな、よくわからんけど、ちょっとイタリアンっぽい感じのを女性に出してくれました。

僕には、焼酎を出してくれました。

僕に色々と話しかけるわけでもなく、一緒に行った女性の好みを色々と聞いてくれました。なんとなく、その店に来てよかった、と思うのでした。

◇ ◇ ◇

ここの寿司屋なら、何か考えなくても、ガラッと引き戸を開けて、僕の状態や、僕の状況を見て、それに合ったものを出してくれるのです。

わざわざ、Googleマップの口コミとか見たり、色々な口コミサイトとか見たりして、評判の良いところに行くよりも、僕にとっては、それ以上の寿司屋は無いのです。

エージェントって、こういうものかと思います。

その人の状況を見て、と言っても、実際は電話とかで話を聞いてですけど、バックグランドとか、色々と状況を聞くと、大体、こんな感じのことを望んでいるのかな、と、わかります。

何も、いつも給与が高くて良い会社を望んでいるわけでは無いのが、人間の奥深いところです。今までも、給与がダウンでも良いから、楽なところ、という要望は、結構ありました。

転職というか、ただ辞めたいのかな?? というのも大体察しがつきます。候補者の人は、そうは言わないので、こちらから、ちょっと聞いてみると、図星だったりします。

色々な状態や、状況で、要望も変わるし、そもそも、要望そのものが何なのか気づかないでいる場合もあります。そういう時には、話して、こちらから色々と質問しているうちに、うっすらと出口が見えてきたりします。

それは、候補者サイドだけでなく、クライアントにも言えることです。実はエージェントというのはクライアント向けのサービスなのです。実際大事なのは、クライアントです。これいうと、候補者から嫌われるかもしれませんが、事実としてクライアント向けのサービスであることは間違いありません。

ただ、エージェントは、成約、つまりPlacementが無いと、お金が発生しません。Placementが成立するためには、候補者が良い状態であることが必要で、なおかつクライアントから望まれる人物像であることが不可欠になるのです。

ですので、候補者とのコミュニケーションは、とても大事であることは、間違いありません。候補者が大切なのです。

誰でも、右から左に動かせば良いというものでは無いのです。

間に入り、候補者とも、クライアントとも、スムーズにプロセスを運んでこそ、placementが発生しますので、そこを目指します。

なんか、一生懸命に、評判とか口コミサイトとかを見て、どんな人かもわからず、誰が出てくるかわからんようなエージェントの担当者に会うよりも、昔から知っているおっさんと話した方が、色々と話もうまく進むのでは? と思うのです。

エージェントをその企業のホームページか何かで選ぶとか、ネットの口コミを見て選ぶとか、そういう行動パターンそのものが、もう既に間違いです。

もちろん、なんか、しょうもない会社はダメですけど、ある程度のエージェントなら、あとは人と人かと思います。

大きな組織のエージェントは、常にKPIに追われています。

そりゃそうです。

あれだけの広告を打つのに、一体いくらかかるのか?

それから、エージェント向けの媒体をたくさん使うのにも、経費がものすごくかかります。

会社として、それらの莫大な経費を回収するのは、もう、成約しかないのです。

エージェントというビジネスはsales orientedですので、成約がなければビジネスはゼロです。成約のないプロセスは残念ながらカネになりません。シビヤなビジネスですよね。

そして製造業ではありませんので、何も作っていません。

大きなエージェント企業の中の人たちは、きっと、KPIの管理が大変かと思います。KPIの管理というのは、具体的に言えば、1日何人と面談しなければならないとか、何人から履歴書をもらわなければならないとか、何人の応募手続きをしなければならないとか、そういうことです。

そういうKPI追われていれば、当然、候補者との話に時間なんていちいちかけていられません。

とにかく、時間がない人は、嫌ですよね。

なんか、焦っている感じの人は、無理ですよね。

なんか、話しても、響かなかったり、そっけなかったり、急いでいたりしてたり。よくわからんまま、とにかく応募するように勧められたりというのは、KPIでそのエージェントさんの給料も変わってくるからだと思います。そういう人に会ったときは、きっと、エージェントってクソだなという感想を持つのかと思います。

MRが本社に異動する際に、いくつか気をつけるべきこと

PhDじゃなくても、英語それほどでもなくても、同じ会社内なら、誰かに引っ張って貰えば本社に行って、MSLなりマーケなりになれます。でもそのままだとその職種での転職は難しいです。かといってMRに戻るのも嫌ということで、閉じ込められてしまいます。

MSLが誕生して久しいです。MRからMSLになる方もよくお見かけします。MR時代になんとかして、本社系の職種にキャリアアップしたいと目論んでいる方もたくさんいます。

MSLやマーケティングなどの職種につくのは、同じ会社内で誰かに引っ張って貰えば良いです。なぜなら、現状がMRで、転職によってMSLやマーケという例はあまりないからです。同じ会社内なら、引っ張って貰えば、MSLやマーケの職種に就くことができるかと思います。

もし、その後、転職したい時に、英語と、MSLならPhDではないとすると、その職種での転職は難しくなります。なぜなら、MSLやマーケは間違いなく、転職では英語が問われますし、尚且つMSLならPhDが望ましいということになります。

じゃあ、英語も勉強して社会人PhDでも目指すか、みたいにやって数年立つと、どんどんMRの人たちが転職でステップアップしていたりして、収入もグンと増えてたりする人も出てきます。MRなら、別に英語もできなくても転職できますので。

  • 取り残されるキャリア
    • MRで色々と頑張って自己啓発などなどをして、同じ社内であれば、公募などで本社勤務は可能かと思います。ただ、その時に英語力やMSLの場合はPhDなどが無くても、本社の人に引っ張ってもらえれば、社内でのキャリアチェンジは可能です。しかしながらマーケやMSLとして、転職をしたいとなった時には英語や、MSLの人はPhDなどが求められたりします。外資の製薬の求人票を見てもらえればわかると思います。そのまま社内異動でキャリアチェンジできたのは良いのですが、3年後、5年後、転職したいと思ったときにできなくて、窮屈になります。
  • MRには戻りたくないからそのまま
    • 一方でMRのままの人は、転職可能です。長年を経て、転職を経て、将来的に一番上というか、事業部長とかの道も絵空事ではありません。部長とかなら、転職によって全然あり得ます。日常茶飯事です。頑張ってMR出身でMSLやマーケに来た人が部長とかまで昇るのは、あまりありません。もちろん、無いことはないのですが、多くはないです。こうして、なんだか自分は本社に行ってキャリアアップしたつもりが、いつの間にかMR時代に同じレベルだった人の方が、職位がどんどん上になっていくのを横目に見ることになりかねません。だからと言って、じゃあ、MRに戻るかというと、きっとそれも嫌なので、そのまま熟知たる思いのままで、仕事をすることになりかもしれません。
  • 簡単ではないTOEIC850
    • 転職したくて英語を勉強しようと思っても、そんな簡単ではありません。求人で求めるところの「英語力」というのは、どちらかといえば、スピーキング力です。ただ、面接でそんなスピーキング力なんか分からないので、過去の経験で、英語でのミーティングや電話などをどれだけしているか?などを問います。まあ、ハッタリでなんとかクリアできるかもしれません。現実的には英語力の指標としてあまり参考にはならないかもしれませんが、やはりTOEICの点数とかはある程度関係あります。なんと無く感覚的に言うと、転職の時に問われる「英語力」と言うのはだいたいTOEIC850です。低くてです。英語力が無いと言う人にとっては、結構な壁です。それでも、例えば、元同僚というか、元同じ会社の上司が、その転職先に居る、なんていう時には、英語力は目を瞑ってくれて、その人に引っ張られれば転職できるかもしれませんけど。
  • 本社での歪んだ人間関係
    • どんな職場でも、嫌な人っています。パーフェクトな職場というのは、残念ながら、あり得ません。営業部門で、嫌な人がいたとしたら、それはかなりなストレスになります。しかしながら、とはいえ、MRは、外に行くことができます。これは結構、大きなことなのでは?と個人的に思っています。自分だけの予定を組むこともできます。自分だけなので、誰にも予定もコントロールできます。知られなくて済むことも、あります。「◯◯先生に会いに行く」といえば、よほどKOLとかでなければ、自分だけの予定として行動できます。嫌な人と、とりあえず、その時は顔を付き合わさなくてもすみます。好きな場所に行くこともできます。このひとりの時間って、結構大きいです。本社の場合は、ずっとチームの人とかが同じ空間に居たりするし、用もないのに出かけるのも変なので、MR出身の人は結構きついです。まあとはいえ、今時はリモートも多くなれば、結構独りになれるのかもしれないです。
  • 通用しない人脈
    • よくMR出身でマーケとかに行った人に多いのですが、過去の人脈で勝負しとうとする人がいます。過去の人脈、マーケではあまり重要ではありません。他のことで勝負した方が良いです。ただ、他のことでは勝ち目がなさそうと悟ったのか、そこを必死に頑張って過去の人脈を強調する人がいます。これはやめた方が良いです。
      「だったら、◯◯大学の◯◯教授に聞けば良いと思いますよ。」と、言いながら、スマホか何かを出して、教授に直接電話をして見たり。自分は教授と携帯で通話できる関係ということをアピールしたいのかもしれません。確かに、「すごいですね」くらいには一瞬思ってくれるかもしれませんが、ぶっちゃけ、誰も興味ありません。MRとして培った人脈は、マイナスではありませんが、それでマーケで勝負することはできないのです。では、他の何で勝負するか?といえば、もちろんマーケターとして勝負する他ないのですが、そもそも、営業とマーケは違うので、結構大変です。
  • 役所に行くのも大変
    • まあ、話前後しますけど、本社勤務というのは、自分の勝手なスケジュールで外に行くというのは、あまりないのです。特に日本企業においては、尚更かと思います。免許の書き換えとか、有給取って行ったりします。今時、リモートだし、だいぶ、そんなこともないかとは思いますが、リモートにしろ、基本的にチームで、毎日行動が誰かに把握されている状況なので、MR出身者にとっては結構きついです。
  • マーケは結構地味
    • そもそも論として、MRから見たら、本社のマーケティングなんて言うと、華やかに映るのかなんなのかわかりませんが、意外と地味です。例えば、英語の文献を読む、なんて言うことを一つとっても、ずっと英語の文献を読み込まなければなりません。それも、自分のために「英語の文献でも読んでみるか!」 というMRのモチベーションとは、全く異なります。それを読まなければならない、それが仕事みたいになってくると、そこから逃げることもできないですし、気まぐれで、読んだり読まなかったりというわけにもいかないので、かなりの苦痛になります。しかも、データをずっと見てそれを分析してなんて言うこともあるので、大変な仕事です。しかも日当もなければ、社宅規定も変わったり、社有車に土日に乗るなんて言うこともなくなります。
  • MSLの上はMD
    • それでも、鬼のように頑張って、血の滲むような努力で、なんとか、仕事も評価されたとします。ところが、例えばMSLの部長とかのクラスは、外資なら多分MDですよね。MDの上に行くと言うことは、あまり考えられません、現実問題。従って、MR出身者のMSLのキャリアは、結構詰まってしまいます。また、マーケにしても、結構海外のMBAだの、コンサルのビッグフォーとかの出身者だの、そんな人が外から来るかと思います。それに引き換え、営業部門に残っている人は、本部長とかにもなったりすることも、全然あります。営業部門のトップがMDなんて、無いですから。こうして、結局南極、営業のままいた事業部長と、本社に引っ張られても、せいぜいシニアマネージャーでどん詰まりみたいになると、そもそも、年収そのものが雲泥の差です。
      それを考えると、MRが本社に引っ張られるって、キャリアとしてどうなんだろうか?と思うことが結構多いです。

ああ、この内容をTwitterで言うと、結構反対意見とかが多そうだけど、ブログなら、安心してかけます。全く個人の感想なので。僕が思ってることを自由に書いているだけです。当たり前ですけど。

色々と、キャリアプランについて悩んでいる方、一度お気軽にご相談くださいませ。

売り物 TeneoFour / TeneoTen

♪ テネッテネ〜 ! ♪

アストラゼネカは、アメリカのバイオテクノロジー企業TeneoTwoと非ホジキンリンパ腫用のT細胞エンゲージメントTNB-486を購入するため、12億7000万ドルの取引で血液がんパイプラインを強化します

AstraZenecaが13億ドルでTeneoTwoを買収 2022年7月5日
アストラゼネカは、米国のバイオテクノロジー企業TeneoTwoを買収する契約に調印し、最大12億7000万ドルの取引で血液癌の位置付け療法を強化することになりました。
(https://pharmaphorum.com/news/astrazeneca-agrees-1-3bn-deal-to-buy-oncology-player-teneotwo/)

TNB-486は、CD19とCD3の2つのT細胞エンジャーで、2種類以上の治療を受けた再発難治性B細胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)患者を対象に第1相試験を実施中です。

AZ社の血液研究開発部長Anas Younes氏(@DrAnasYounes)によれば、TNB-486は単独またはリツキシマブなどのCD20製剤との併用により、「臨床効果を高め、患者の予後を改善する可能性がある」とのことです。

TeneoTwoは、昨年Teneobio社がアムジェンに25億ドルで買収される前にスピンアウトした3社のうちの1社である。そのうちの1社であるTeneoOneは、AbbVieに非公開の金額で買収された。

この買収は今年の第3四半期に完了する見込みで、AZの2022年の財務見通しには影響しない見込みだと、製薬グループは声明で述べています。

🔸

AZ社の血液研究開発部長Anas Younes氏(@DrAnasYounes)は、2020年6月からAZのアメリカ法人に来ています。

その前は、長年、病院で臨床をされていました。病院名は、Memorial Sloan Kettering Cancer Centerで、がん専門病院です。NY中心に8院ありますね。

右の方に出ている半島は、ロングアイランドです。ロングアイランドに3院あるんですね。少し驚きです。Hauppauge ハーパーグとかCommack コマック、Nassau ナッソーは全てインディアンの地名です。ロングアイランドにはそのような地名が多いのです。

そもそも医療費が高いアメリカですので、がん専門病院っていくらかかるのか?想像できません。特にこれは血液ですので、通わなければならないとなると、結構大変ですよね。ただでさえ物価が上がっているので、ちょっと想像もできないです。

で、Anas先生は、Sloan Keteringで1989 – 1992 の3年間勤めて、その後20年勤めたAnderson Cancer Centerで教授になり、そしてまた2013年2月からSloanに戻り7年間教授を務めて、で、2020年6月からAZのアメリカのオンコロジーのヘッドになっています。きっと、この血液領域の強化がある程度決まっていたのかと思います。もしかしたら、TeneoTwoの開発に携わっていたのかと思います。

とにかく、何かしらのシナリオがあっての、製薬企業への移籍かと思います。日本で言えば、誰でしょね? 有名なオンコロジーのベテランの先生が突然製薬会社に移るみたいな感じでしょうか。突然です。

数年前は、AZのオンコは少し不遇の時代もありましたけど、

これでパイプライン強化でしょうか。そもそも、ロッシュからパスカル・ソリオがAZに来て、買収劇の手腕を買われてきたのですから。この血液のパイプラインの強化は興味深いですね。

TeneoFour / TeneoTenはどこに行くのでしょうか?

TeneoFourはCD 38のP-1をやっているみたいです。CD38なので、免疫の薬ですよね。CD4とかCD8とかのやつですよね。

https://ichgcp.net/clinical-trials-registry/NCT05215912

TeneoTenは(HBV x CD3)なので、こちらも血液ですね。キムリアみたいなやつでしょうか。

いずれにしても、このFourとTenはどこに買われたら良いのかな? そもそも買われない? それはないかと思いますので、どこかが買収するのかと思っています。

血液とか強化したくてさらにお金があるところですよね。

ギリアド?

女性は都会に住むべきだと前から思っている

「これで私の青春が少し戻る」

転職に成功した、ある女性がふと漏らした言葉です。この言葉は、何故か忘れられません。妙にリアリティがあり、何故か僕の脳裏に焼き付いています。

新卒で外資製薬MRとなり、新卒でとある県のとある地域に配属になり、転勤なく9年を過ごした方です。

首都圏出身で、大学は文系の、まあ、普通の女性です。MRになったのも、なんとなく良さそうだったから、ということです。

あまり言うと、あれでなので、ぼかしますけど、新卒から9年間勤務した場所は、東京から車で8時間くらいかかるところです。最寄りの地方都市までも車で3時間かかるような、そういう土地です。

要するに、ど田舎です。

プライマリー領域で人数も多く、結構、都市部から離れた都市にも、営業所があったりしました。

首都圏出身の女性が新卒で、そんな土地に配属になりました。その時は22歳ですよね。

もちろん、人それぞれですし、それで楽しめる方もいるかもしれません。ただ、その方は、楽しむことは難しかったようです。9年が経過したのです。

その方の転職理由は、もちろん勤務地です。

勤務地を理由に転職活動する方のよくある状況は、例えばお子さんの関係や、親の関係や、配偶者の関係などなどが挙げられます。

その方は新卒から9年間独身です。

9年間、ど田舎で転勤もなく、22歳から31歳になりました。会社に不満はなかったのですが、もう、いい加減、都会に戻りたい。。。これが転職理由です。

結果的に、某製薬メーカーで勤務地は横浜ということで、転職に成功しました。

すごく喜んでいただきました。

その時に、ボソッと発した言葉が、

「これで私の青春が少し戻る」

でした。

少しと言うのが、闇深です。暗に、「少ししか戻らない」と言うことを示唆しています。それだけ、9年間という歳月は重くのしかかっていたのです。

色々と話を聞くと、合コンとかも無かったとか。よく、開業医の既婚者のおっさんに飲みに誘われたとか。その土地の病院に来た研修医から冷やかしでナンパされて少し付き合ったけどうまくいかなかったとか。などなど、語ってくれました。

もっと早く転職すればよかったとも、言っていました。なかなか踏ん切りがつかなかったのかと思います。

僕の感想は、その新卒で入社した会社が、よくもまあ、新卒女子を縁もゆかりも無いど田舎に辞令出すよな。。。ということでした。

あんまり、男性とか女性とか言うのは、あれかもしれませんけど、普通は、新卒女子をそんな場所に配属させないよな、というのが率直な感想です。

もちろん、全国勤務ということは、肝に銘じているし、前提というのは百も承知して入社しています。

しかしながら、特に女性は、せめて新幹線の停まる駅で、主要都市とかにすべきではないだろうかと、個人的に思ってしまいます。

もちろん、その田舎が自分の出身地などで希望していたというなら話は別ですけど。

まあ、とりあえず、転職に成功しました。

こうして、その方は、横浜で暮らすことになったのです。もう数年前の話です。その後は、実際、楽しく暮らしたと思います。

ケレンディアが中国で承認された

中国の糖尿病患者は増え続けています。

https://www.statista.com/topics/6556/diabetes-in-china/#dossierKeyfigures

このサイトによると、データとしてあるのは2020年時点で糖尿病の有病者は1億4千万人。。。

Statistic: Estimated number of people with diabetes mellitus in China from 2000 to 2021 with forecasts until 2045 (in millions) | Statista
Find more statistics at Statista

すでに日本人の総人口以上が糖尿病に苦しんでいるのですね。中国の糖尿病の有病率は2021年時点で10.6%ということです。中国の人口は14億人ですから、そうなりますよね。

バイエルのニュース!!!

バイエルのウェブサイトから行けます。

ケレンディアが中国で承認されたのです。

ケレンディア:2型糖尿病に伴う慢性腎臓病の治療薬「KERENDIA(一般名:finerenone)」について。ケレンディア®(一般名:ファインレノン)は、ファーストインクラスの非ステロイド性ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)で、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)成人患者における慢性腎臓病の進行、腎不全リスクおよび心血管疾患リスクの軽減を適応症としています。

一体、中国ではどのくらい売れるのでしょうか?

どのくらいの人数が、このような薬にアクセスできるのでしょうか?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB30C350Q1A430C2000000/

この記事によると、小金持と言われる、資産で1000万円以上ある人が、1.1億人だそうです。富裕層のずっと下ですけど、この小金持が中国で増加しているらしいです。大体、このレベルの人なら、バイエルの薬に手が届くかと思います

1.1億人の糖尿病有病率が10%とすると、1000万人くらいでしょうか。この数字は、奇しくも、日本における糖尿病有病率と大体同じです。

https://dm-net.co.jp/calendar/chousa/population.php

ということは、日本での売上と同じくらいの売り上げが期待できるということです。しかも、この小金持って、中国では増え続けているので、どんどん売れるのかと思います。

この市場は、すごいですよね。これは中国市場に注力するに決まっています。

それから、最近、グローバル企業って日本で治験しなくなりつつあるのですよね?これは誰でもダウンロードできる資料です。
https://www.phrma-jp.org/wordpress/wp-content/uploads/2018/10/2018_CRC_slide.pdf

糖尿病とは少し関係ないですけど、中国市場で薬がどんどん売れるようになれば、グローバル製薬会社は、資本も人材もどんどん投入してきますよね。

日本は、市場的に終わった??

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